2001年に出荷を開始したScanSnapが、2016年に出荷400万台を突破することが出来ました。これもひとえにご愛顧いただいているユーザのみなさまのおかげと感謝しております。
この機会に、弊社執行役員で開発を統括する宮内と商品企画担当の大窪が、「お客様の便利を追求する」と言うScanSnapのコンセプトについてお話をさせていただきます。
「できるだけ簡単に」= ScanSnap

ScanSnapの開発を担当するPFU宮内と大窪
業務用ドキュメントスキャナを開発していたPFUが、家庭で身の回りにある書類など、もっといろいろなものを電子化して活用して欲しい。そのような想いからScanSnapの開発は始まりました。
そんなScanSnapシリーズのこだわりの1つが、ボタンを押すだけの簡単操作です。業務用スキャナにある様々な設定ボタンやこだわりの機能、これらプロフェッショナルな機能を使わなくてもサイズや種類の違う様々な用紙を簡単に電子化するために、たどり着いたのがボタン1つワンプッシュ操作でした。
ファンの声を製品にフィードバック
ScanSnapフルラインナップ
ScanSnapシリーズにはフラッグシップモデルの「iX500」の他、小型モデルの「s1300i」、モバイルを想定したスティックタイプの「iX100」、オーバーヘッド型の「SV600」をラインナップしています。
これらの機種の中には、ユーザーアンケートから発想をいただいたものもあります。まだ据え置き型のモデルしかなかった当時、ScanSnapを出張時に持っていくというお客様の声が、小型モデル開発の起点となりました。
また、オーバーヘッド型「SV600」は、冊子のままの契約書や、切り抜いていない状態の新聞など、どうしてもADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り機能)では読み取れない紙を、もっと簡単に、ワンプッシュで読み取れる機器が欲しい、と言う声をきっかけに開発したものです。
重要視しているのは、購入後のアンケート結果です。アンケート結果は、開発・サポート・営業の各チームで共有し、解決方法を検討します。少しでも多くのご意見にお答えできるよう、チーム一丸で取り組んでいます。
新しいトレンドを取り込んで進化

iX500内蔵の専用チップ
さらに新しいトレンドも意欲的に取り込んでいます。
近年爆発的に利用の増えているスマートフォンやタブレット端末。ネットワーク接続は無線LAN(Wi-Fi)経由で行われることが多く、「iX500」「iX100」では直接接続できるように対応しました。
この対応には、従来PCで行っていた白紙削除や斜行補正などの画像処理をPC以外で実施する必要があります。このため、PFUは専用チップを開発してScanSnapに内蔵。画像処理をスキャナで行う方法を選択しました。
電子化したデータをいかに活用するか。
その基本を忘れない
ScanSnap Cloudの活用イメージ
お客様に便利に使っていただくにはどうすれば良いか、常に考えています。トレンドにあわせて最新のテクノロジを取り入れることも重要ですが、いかに簡単に電子化し、それをいかに活用していただくかと言う基本を忘れず、改良を続けています。
昨年提供を開始したScanSnap Cloudでは、レシートをスキャンするだけで家計簿ができたり、名刺をスキャンするだけで人脈が見えたりといったことが実現できるようになりました。こうしてスキャンをきっかけに手間なくデータ活用できることにScanSnapの基本があります。
より簡単に、より便利に。
進化し続けるScanSnapを目指して
製品が成熟すると競合製品とのスペック争い(速度比較)に陥りがちですが、最先端の技術を搭載することに加えて、それでいて開発当初のコンセプトであるワンプッシュ操作で使いやすさを追求する。ScanSnapはこれからも進化してまいります。
出展:ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1611/30/news003.html