COM Express
COM Express 製品展開
COM Expressは、 PICMG(PCI Industrial Computer Manufactures Group)が制定した次世代COM(Computer On Module)の標準規格で、PCI ExpressやシリアルATA等のあたらしいテクノロジーを採用したものです。
PFUのCOM Expressは、 PD2100シリーズからの長年に渡るモジュール製品の経験と実績に基づいて生まれました。PICMGによって2005年7月に正式に仕様公開されてから現在にいたるまで、PFUは常に最新技術に対応したCOM Express製品を継続提供しております。
今後も引き続き、低消費電力、性能向上、信頼性機能の充実など、市場要件に的確に対応できる製品展開を強力に進めてまいります。
COM Expressのメリット
COM Expressを採用いただくことでお客様の装置開発に柔軟性、スピード、将来性をもたらします。
柔軟性
- 要件に合った機器をスピーディに設計できます。
- 低消費電力から高性能まで、柔軟にモジュールを選択できます。
スピード
- お客様の機器開発を簡素化することができます。
- 開発期間、開発費用の低減が実現できます。
将来性
- 標準規格に対応したモジュールが将来に渡って供給されます。
COM Express概要
COM Expressモジュールは、キャリアボードとの組合せで動作します。
COM Express モジュール
高性能なプロセッサー、チップセットおよびメモリなど、コンピュータの基本機能をコンパクトにまとめたものです。
キャリアボード
モジュールを搭載するボードです。コネクタ等のインタフェースや、お客様独自に必要なLSIは、キャリアボードに搭載します。
キャリアボードは、プロセッサーやメモリなど設計難易度の高い回路を含まないため、設計を簡素化でき、要件に合ったシステムをスピーディに開発できます。
フォームファクタ
3つのフォームファクタが定義されており、取り付け位置を共通にできます。予め3つを想定した設計をすることで3種類を搭載可能です。
フォームファクタ | Compact | Basic | Extended |
---|---|---|---|
大きさ | 95 × 95mm | 95 × 125mm | 110 × 155mm |
アプリケーション | 小型機器 | 小型機器 | 高性能システム |
市場要求 | 小型・省電力 | 小型・省電力 | 高速・高信頼 |
想定CPU | 省電力タイプ | 省電力タイプ | 高性能タイプ |
想定メモリ | 2ch SO-DIMM | 2ch SO-DIMM | 2ch DIMM |
スタッキングコネクタとそのインタフェース仕様
PCI Express 3.0/2.0やシリアルATA(SATA)などの高速伝送に対応した220ピンのスタッキングコネクタを2列使用します(Type 1/10は1列のみ)。
7種類のインタフェース仕様があり、PFUのAM100シリーズは、Type 2およびType 6に対応しております。
(表中 黄色行)
Type | Connector Rows |
Interface | |||||||||
PCIe | PCI | IDE | LAN | VGA | DDI (注1) |
SATA | AC`97 or HD Audio |
USB 2.0 |
USB 3.0 |
||
1 | AB | 6 | - | - | 1 | 1 | - | 4 | 1 | 8 | - |
10 | AB | 4 | - | - | 1 | - | 1 | 2 | 1 | 8 | - |
2 | AB&CD | 22 (注2)(注3) |
1 | 1 | 1 | 1 | - | 4 (注3) |
1 | 8 (注3) |
- |
3 | AB&CD | 22 (注2) |
1 | - | 3 | 1 | - | 4 | 1 | 8 | - |
4 | AB&CD | 32 (注2) |
- | 1 | 1 | 1 | - | 4 | 1 | 8 | - |
5 | AB&CD | 32 (注2) |
- | - | 3 | 1 | - | 4 | 1 | 8 | - |
6 | AB&CD | 24 (注3) |
- | - | 1 | 1 | 3 (注3) |
4 (注3) |
1 | 8 | 4 (注3) |
- (注1)Digital Display Interface; HDMI, DVI, DisplayPortより選択可能です。
- (注2)PCI Express x16 または SDVO 2ポートを含みます。
- (注3)製品によってサポート範囲が異なります。各製品の仕様をご確認ください。
サポート
お客様の製品開発のスピードアップを支援します。
評価環境
性能の事前評価やアプリ開発を先行するための評価ボードを利用できます。
マニュアル
設計において重要な参考回路図、熱設計の指針を明記したデザインガイドなど、充実したマニュアルを整備しております。
- ハードウェア解説書
- BIOS説明書
- デザインガイド (ハード設計・I/O増設編、熱設計編、図面編)
評価ボード、マニュアルについて、お気軽にお問合せください。