「Embedded Technology 2016 / 組込み総合技術展」展示内容について
パシフィコ横浜にて開催の『Embedded Technology 2016 / 組込み総合技術展』(11月16日(水曜日)~18日(金曜日))における出展内容のポイントについてご紹介いたします。
(1) 「工作機械:SmartFactory」コーナー
多品種適正量製造のカギと考える「予防措置を主体とした品質管理への転換」という課題に対して、組込みコンピュータAR8000シリーズを紹介。
ポイント1:異常検知
- 機械学習に対応できる処理性能(Xeon、GPGPU搭載対応)
- 高速画像処理(自社開発グラフィックスカード)
ポイント2:リモート監視
- システム異常によるOS非稼動状態でも監視可能(専用監視コントローラBMC)
ポイント3:予知保全
- 柔軟なネットワークトポロジで効率的なデータ収集(産業用ネットワークEtherCATカード)
- エンベデッド装置統合管理プラットフォーム(EmbedWare Enterprise 参考展示)
(2) 「メディカル:Digital Healthcare」コーナー
近未来の高度遠隔医療を想定した映像伝送装置としてのカスタマイズ例(参考展示)を紹介。
ポイント1:可搬およびカート搭載に対応
- 前面にチルト機構付き液晶パネル(5"TFTモデル、7"タッチパネルモデル)を搭載
- 持ち運び用の「取っ手」を備えた3Uハーフ筐体
- フルハイトPCI Express4スロット搭載キャリアボードとSOMで構成
ポイント2:高精細4K映像IP伝送
- 低遅延の4K60P映像の圧縮・伸張(圧縮カードおよび伸張カード 参考展示)
- 1G/10G対応の前方誤り訂正付きIP伝送(IP伝送カード 参考展示)
ポイント3:ストレージ装置の省スペース、省電力、故障率の改善
- 大容量のRAIDストレージと組込みコンピュータを一体化(ストレージ一体型組込みコンピュータ 参考展示)
- RAID専用機と同等の機能/性能/RAS/保守性を実現
- システム要件に応じ複数のコンピュータにハード資源(CPU/メモリ/IO)の最適配置が可能
(3) 「通信・放送:Communication/5G」コーナー
5G(次世代移動通信システム)ネットワークを代表とする通信インフラに求められる、エッジコンピューティングへのカスタマイズ適用を紹介。
ポイント1:データセンター・基地局・収容局での活用に適した収納性・拡張性
- 液晶パネル搭載/非搭載ともにラックマウント搭載用カスタマイズ可能(参考展示)
- 1Uハーフ/1U/2U/4Uハーフをラインナップ
- スイッチングコントローラを内蔵し、高性能PCI Expressカードを搭載可能
ポイント2:データ保全対策
- HDDのハードウェアミラーリング(RAID1)
- 設備点検時でもノンストップ動作を可能とする電源冗長に対応
ポイント3:リモート監視
- 遠隔からの監視が可能なIPMI2.0に対応した専用監視コントローラ(BMC)を内蔵
(4) 「車両・社会インフラ:AutoDrive」コーナー
いたる場所で高速な処理能力が求められる将来の交通システムへの組込みコンピュータの適用を紹介。
ポイント1:国内開発製造の組込みコンピュータ ARシリーズ/AMシリーズ
- 防水防塵ボックスなどに収納可能な省スペース、静音性、保守性を備えた組込みコンピュータ
- PICMGが策定した組込み用途向けモジュールの標準規格COM Expressに対応
- 長期供給/長期保守に対応
ポイント2:負荷分散処理の実現
- 最新のインテルプロセッサを搭載した組込みコンピュータで、制御(認知、判断、行動)をそれぞれ分散処理
- 複数の組込みコンピュータの情報共有には、高度な実メモリ共有手法を提供(高速メモリ共有カード)
ポイント3:ホストコンピュータの処理を最適配置する機能拡張カード
- 通信専用のCPUを内蔵することでホストコンピュータに負荷をかけずに安定したサイクリック通信を実現(EtherCATカード)
- EtherCAT通信制御アプリケーション開発を効率化するSDKの提供(EtherCATカード)
- 映像データ取込の効率化(CameraLinkカード 参考出展)
会場にてご紹介いたしました内容、展示製品について、ご不明な点、ご質問がありましたらお気軽にお問合せください。