ストレージ製品
産業向け組込み市場において、各種センサーから取得されるデータやログ情報など装置内に増加する大量なデータの格納とその保全に対する要求を受け、組込みコンピュータにおけるデータ蓄積・管理のためのストレージ製品を提供しています。
データ保全のためにディスクを冗長化する製品として、従来から提供しているRAIDカードに加え、ハードウェアの追加なくデータ保護を実現する「ソフトウェアRAID」をご用意しています。
ソフトウェアRAID
ソフトウェアRAIDは、組込みコンピュータに機能拡張カードなどのハードウェアを追加することなく、低コストで高信頼なディスク・ミラーリング(RAID1)を実現するソフトウェアドライバ製品です。
ハードウェアRAID製品に匹敵する性能を確保しながらも、CPU使用率はハードウェアRAID製品と遜色ないレベルでのディスク・ミラーリング処理を実現しております。
※上記は、当社標準ベンチマーク条件での測定結果であり、性能、CPU使用率は、ご使用条件により異なります。
特長とメリット
- (1)セカンダリディスクのみでOSブートが可能
ミラーリング(RAID1)を構成しているディスク(プライマリ/セカンダリ)のうち、プライマリディスクの故障を検知した場合でも、セカンダリディスクのみでOSを起動することが可能です。本機能により、OS標準のソフトウェアRAIDに比べて高い可用性を実現しています。
- (2)エラーハンドリングによる高可用性の実現
PFUのソフトウェアRAIDでは、優れたエラーハンドリング機構により、お客様 装置の安定稼働を支えます。
- RAID1によりミラーリングを構成するディスクにエラーを検知した場合、故障の疑いのあるディスクを切り離します。(RAID縮退処理)
- 当該ディスクに対し内部的な診断を行い、エラー内容が軽微であり復旧により継続使用可能と判断した場合、再度、ミラーリングに組込みます。
- 当該ディスクがミラーリングに正常に組み込まれた後、独自の論理により、バックグランドで高速に同期処理を行います。
これら一連の処理は、ホスト側には異常として見えないため、アプリケー ションの動作に影響を与えません。
- (3)リビルド負荷コントロールの柔軟性
リビルド処理中も、通常の論理ディスクとしてデータのリード/ライトを行うことがきでますが、リビルド処理に要する負荷の分だけその作業に影響が出る可能性があります。 そこでPFUのソフトウェアRAIDでは、「通常作業を優先」「冗長性回復を優先」と、用途に応じたリビルドの負荷を設定する機能を提供しています。