ABBYY FineReader for ScanSnap の文字変換機能
ABBYY FineReader for ScanSnap の文字変換機能について説明します。
ABBYY FineReader for ScanSnap の概要
ABBYY FineReader for ScanSnap は、ScanSnap 専用のアプリケーションです。ScanSnap で作成した PDF ファイルだけ変換できます。Adobe Acrobat やそのほかのアプリケーションで作成した PDF ファイルは変換できません。
文字変換機能の特性
文字変換機能には、以下のような特性があります。変換処理をする前に、対象となる原稿を確認してください。
| 変換アプリケーション | 変換に適している原稿 | 変換に適していない原稿 |
|---|---|---|
| Word 文書に変換 | 1～2 組の、レイアウトが単純な原稿
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カタログ、雑誌、および新聞のような、図、表、および文書が複雑に入り混じったレイアウトの原稿
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| Excel 文書に変換 | すべての罫線が、表の外枠まで届いている単純な表を含む原稿
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以下を含む原稿
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| PowerPoint(R) 文書に変換 | 背景が白または薄い色の一色で、文字と単純な図表で構成された原稿
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原稿どおりに再現できない情報
以下の情報は、原稿どおりに再現できない場合があります。変換結果を、Word、Excel、または PowerPoint で確認し、必要に応じて編集してから使用することを推奨します。
- 文字のサイズおよびフォント
- 文字間隔および行間隔
- 下線付き文字、ボールド文字（太字）、イタリック文字
- 上下添え字
正しく文字認識できない原稿（文字）
以下の原稿（文字）は、正しく文字認識できない場合があります。この場合、カラーモードを変更したり、解像度（画質）を上げたりして読み取ると、認識できることがあります。
- 手書き文字を含んだ原稿
- 小さな文字（10 ポイント未満）の原稿
- 傾いた原稿
- 指定された言語以外で書かれた原稿
- 文字の背景が不均一色の原稿
例： 網掛けされている文字 - 装飾文字が多い原稿
例： 影、白抜きなどの装飾がされている文字 - 文字の背景に模様がある原稿
例： 絵や図と重なっている文字 - 下線や罫線に接触している文字が多い原稿
- 複雑なレイアウトの原稿や、ノイズが多い原稿
（認識処理に非常に時間がかかる場合があります）
そのほかの注意事項
- Excel 文書に変換する場合は、認識結果が 65536 行を超えると、それ以降の結果は保存されません。
- Excel 文書に変換する場合は、原稿全体のレイアウト、図、グラフ、および表の高さ / 幅の情報は再現されません。表と文字列だけが再現されます。
- PowerPoint 文書に変換する場合は、背景の色および模様は再現されません。
- 原稿の向きを上下逆さま / 横向きにすると、正しく変換できません。原稿の向きを回転するを使用するか、原稿の向きを正しくセットして読み取ってください。
- 裏写り軽減を有効にしている場合は、認識率が低下することがあります。その場合は、以下の手順で無効にしてください。
Dock の ScanSnap Manager のアイコン
を、キーボードの「control」キーを押しながらクリックし、ScanSnap Manager のメニューから「設定」→「読み取りモード」タブ→［オプション］ボタンをクリックすると表示される「読み取りモードオプション」画面で、「裏写りを軽減します」チェックボックスのチェックを外します（SV600 の場合は、「読み取りモードオプション」画面の「画質」タブに、「裏写りを軽減します」チェックボックスがあります）。