かほく市教育委員会が注目したのが、ネットワークに接続するあらゆるIT機器を手軽に検知・遮断・管理できる「iNetSec SF」だ。既存のネットワークの構成を変更する必要がなく、各校にセンサーを置くことで学校別に接続されている端末をリアルタイムで把握できる。
全国の教育委員会や教育機関に数多く導入されており、同カテゴリの製品の中でトップシェアであることも決め手となった。「多くの教育機関で実績があるため、安心して導入できると考えました」(丹羽氏)。
また、ハードウェアの堅牢性に定評があることも大きく評価された。「故障時の対応にはコスト面も含めて苦慮しています。iNetSecは壊れにくい上に7年(*1)サポートがついており、長期間利用が想定されているのも魅力でした」(丹羽氏)。
*1 サポート期間は標準で最大5年だが、公共入札案件等では最大2年延長可能
石川県かほく市にはPFUの本社もある。「地元企業の製品を教育に役立てることにも意義を感じました」と丹羽氏は語る。こうして検討を重ね、コストも含めた総合的な評価によりiNetSec SFが採用された。
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かほく市教育委員会は、GIGAスクール構想に基づき、公立小中学校9校に約3000台のChromebookを導入。手作業で行っていた端末管理が限界に達していたため、負荷を軽減できるiNetSec SFを採用した。端末の故障・破損にも迅速に対応し、校内ネットワークに接続される端末を的確に管理するなど安心して利用できる環境を作り、子どもたちの新たな学びを支えている。
子育て環境が高評価。
かほく市で始まる新たな学び
かほく市は石川県の中部に位置する人口約3万5千人の街だ。金沢市から約20kmと中心地へのアクセスも良好で、東に宝達山、西に日本海と自然の恵みを受けている。暮らしや育児をサポートする制度が充実しており、東洋経済新報社から発表される住みよさランキングでも毎年上位にランクインしている。
今回かほく市教育委員会では、GIGAスクール構想に基づく生徒1人1台の端末導入に向けて市内の公立小中学校9校に約3000台のChromebookを導入した。
「導入した端末は想定した以上に活用されています」と石川県かほく市教育委員会 学校教育課 主事 丹羽氏が語る。五教科以外でも音楽の授業で演奏した内容を録音して子どもたちと一緒に感想を言い合ったり、運動会で発表するダンスの練習を録画して教員が指導の材料とするなど、活用に広がりを見せている。
今回かほく市教育委員会では、GIGAスクール構想に基づく生徒1人1台の端末導入に向けて市内の公立小中学校9校に約3000台のChromebookを導入した。
「導入した端末は想定した以上に活用されています」と石川県かほく市教育委員会 学校教育課 主事 丹羽氏が語る。五教科以外でも音楽の授業で演奏した内容を録音して子どもたちと一緒に感想を言い合ったり、運動会で発表するダンスの練習を録画して教員が指導の材料とするなど、活用に広がりを見せている。
GIGAスクール構想により
大量の端末が管理下に
GIGAスクール構想の実施にあたり、大きな懸念となっていたのが生徒や教員が使用する約3000台の端末管理だ。今までのように、かほく市教育委員会がExcelで集約して管理し、目視で棚卸するのは現実的ではなかった。
また、「全てが管理できていないという不安を抱えていました」と丹羽氏は語る。教育委員会からの導入以外にも各校が必要に応じてIT機器を導入していたため、長年運用する中で把握していない端末が増大しているリスクも抱えていた。
とはいえ教育機関であるため、端末管理に使える予算は限られている。また、かほく市教育委員会では、ICT以外の業務をこなしつつ9校全ての端末を管理しなければならない。IT資産管理システムの導入も検討したが、導入や運用に必要となる作業負担も重く、価格も高額だ。「手軽に導入でき、簡単に端末を管理できるツールが必要でした」と丹羽氏は語る。
また、校務ネットワークの管理についても問題があった。保守ベンダーが機器を入れ替える際に、使用中の固定IPアドレスを割り当ててしまい、そのIPアドレスを使用している教員の端末がネットワークに接続できないことがあった。該当の固定IPアドレスは、台帳上は空きとなっていたものの、実際には使用中だったことが原因だった。このように台帳の更新が追い付いていない場合が多く、IPアドレスの使用状況をリアルタイムで管理する必要があった。
また、「全てが管理できていないという不安を抱えていました」と丹羽氏は語る。教育委員会からの導入以外にも各校が必要に応じてIT機器を導入していたため、長年運用する中で把握していない端末が増大しているリスクも抱えていた。
とはいえ教育機関であるため、端末管理に使える予算は限られている。また、かほく市教育委員会では、ICT以外の業務をこなしつつ9校全ての端末を管理しなければならない。IT資産管理システムの導入も検討したが、導入や運用に必要となる作業負担も重く、価格も高額だ。「手軽に導入でき、簡単に端末を管理できるツールが必要でした」と丹羽氏は語る。
また、校務ネットワークの管理についても問題があった。保守ベンダーが機器を入れ替える際に、使用中の固定IPアドレスを割り当ててしまい、そのIPアドレスを使用している教員の端末がネットワークに接続できないことがあった。該当の固定IPアドレスは、台帳上は空きとなっていたものの、実際には使用中だったことが原因だった。このように台帳の更新が追い付いていない場合が多く、IPアドレスの使用状況をリアルタイムで管理する必要があった。
導入のしやすさ、
管理のしやすさに魅力
手作業の管理から脱却し、
負荷を大幅に軽減
導入期間は3か月ほど。「GIGAスクール構想の実施に伴い各校に無線LANを敷設した際は、準備や各校とのスケジュール調整に忙殺されました。それに比べると、iNetSec SFはあっという間に導入できましたね」と丹羽氏は笑う。
丹羽氏によると、iNetSec SFの導入により、次のような効果があった。
丹羽氏によると、iNetSec SFの導入により、次のような効果があった。
- 管理作業の大幅削減
- 最大の懸案であった約3000台の端末管理については、Excelで管理していた時期と比較して大幅に管理作業を削減できた。「子どもたちが持ち歩くので、端末の破損や故障が多いです。そのため頻繁に機器の入れ替えが発生していますが、スムーズに管理できています」と丹羽氏は語る。棚卸の際もどの場所にどういった機器が接続されているか一覧でわかるため、機器の確認作業も軽減された。
- 管理対象外の端末を検知
- 各校の判断で導入される機器が検知できるようになったのに加えて、管理対象外の機器が検知できるようになったのも、セキュリティ強化の面で大きい。管理者の目が行き届かない端末は脆弱性を狙われて攻撃されるリスクが高くなるからだ。「メンテナンスで一時的に使用していた機器が接続されたままになっていたのが判明したこともありました」(丹羽氏)。
- 固定IPアドレスの使用状況の管理
- 固定IPアドレスの使用状況が管理画面で把握できるため、空いているIPアドレスをすぐに見つけることができるようになった。「管理画面も非常に使いやすく、専門スキルがなくても簡単に運用できます」(丹羽氏)。
iNetSec SFは筐体が小さくスペースも取らないため教育現場で意識されることはないが、iNetSec SFを導入してネットワークを管理していることは学校側に周知している。「生徒や先生方がルールから外れた使い方をしないよう自制する効果があると感じています」と丹羽氏は説明する。
セキュリティ強化で安心して学べる環境を
今後はセキュリティを強化していきたいと丹羽氏は語る。手軽にインターネットに接続できるWi-Fiを整備したため、子どもたちが安心して利用できる環境を常に維持していかなければならない。そのためセキュリティ対策としてiNetSec SFのオプション機能である「標的型サイバー攻撃振る舞い検知」などを検討していく予定だ。
端末導入で子どもの成長に対する期待も大きい。「端末を使えるようになったことで、今まで以上にアウトプットの機会が増えました。そのため子どもたちが受け身ではなく積極的に表現するようになり、表現の質も向上しているのではないでしょうか。子どもたちの成長を支えるためにも、安全に利用できる環境を整備していきたいですね」と丹羽氏は締めくくった。
端末導入で子どもの成長に対する期待も大きい。「端末を使えるようになったことで、今まで以上にアウトプットの機会が増えました。そのため子どもたちが受け身ではなく積極的に表現するようになり、表現の質も向上しているのではないでしょうか。子どもたちの成長を支えるためにも、安全に利用できる環境を整備していきたいですね」と丹羽氏は締めくくった。
お客様概要
名称 | かほく市教育委員会 |
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所在地 | 石川県かほく市宇野気ニ81番地 |
活動概要 |
「自ら考え ともに学び 明日をひらく人づくり」を基本理念として、小中学校連携した学力向上や、ICTの効果的・積極的活用などに取り組む。
コロナ禍においては、各学校における休校中のきめ細かな家庭学習支援や学校再開後の指導の重点化に力を注いだ。 |
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