[PRESS RELEASE]
2018年10月10日
株式会社PFU
PFU、車載組込みシステム開発用コントローラの提供を開始
~ 車載組込みシステム開発者のニーズを先取りした開発・評価環境をご提供 ~
株式会社PFU(横浜本社:横浜市西区、代表取締役社長:半田 清、以下PFU)は、自動車・建機などのモビリティ市場におけるIoT、AIを活用したデジタルコックピット、運転支援、自動運転などのニーズを受け、新機能、新サービスの実用化に向けた開発用として、Automotive Grade Linux(注1)に対応した「車載組込みシステム開発用コントローラ」を販売開始します。
背景
近年、自動車・建機などのモビリティ市場において、IoTやAIの技術を活用し、カメラやセンサーから得られる大量のデータを、周囲の危険察知やドライバー状態監視などの運転支援、遠隔操縦、自律走行などに有効活用する取り組みが実用化されつつあります。これに伴い、カメラやセンサーなどを搭載するあらゆるモビリティ手段において、収集・蓄積したデータをリアルタイムに活用したいという要望も高まっています。
当社は、これまで幅広いインテルCPUラインナップを持つ産業用組込みコンピュータを提供してきましたが、今回その豊富な経験と実績に基づき、モビリティ市場の組込みコンピュータの取り組みを開始します。まずは開発者向けの開発・評価環境を提供し、将来は次世代IVI(注2)等に対応した「車載組込みシステム用コントローラ」の提供を目指していきます。
新商品:車載組込みシステム開発用コントローラ
モビリティ市場向けITの普及、デジタルコックピットや運転支援、自動運転などのニーズを受け、新機能、新サービスの実用化に向けた車載組込みシステムの早急な開発が求められています。
今回当社は、そのようなモビリティ開発環境の標準となるAutomotive Grade Linuxに対応し、次世代IVIに必要なインタフェースを実装した「車載組込みシステム開発用コントローラ」の販売を開始します。このコントローラは、車載組込みシステム開発者のニーズに対応した商品で、Automotive Grade Linuxを動作させる車載向け最新型のインテルCPUを搭載し、先進的で強力な開発環境を提供するものです。
また、「車載組込みシステム開発用コントローラ」は拡張スロットを装備しており、拡張カードを搭載しての機能拡張が可能です。例えば、低消費電力で強力なディープラーニング処理が行える当社のDeep Learningアクセラレータカードや次世代コネクテッドカーの実現を支援する車載Ethernetカードの搭載も可能です。

車載組込みシステム開発用コントローラ

特長
- Automotive Grade Linux対応
- 車載システムの開発に適したOS Automotive Grade Linuxを搭載可能。
- 車載システムの開発に適したOS Automotive Grade Linuxを搭載可能。
- 次世代IVIに対応した各種インタフェース
- 3画面の独立出力により、メーター、ナビ画面を1つのコントローラで表示。
- マルチチャネルデジタルカメラ入力により、外部モニタ、ドライバーステータスモニタ、電子ミラーに対応。
- 拡張スロット装備 (PCI Express 2スロット, M.2)により、各種PCI Expressカード搭載可能。
(CANカード(注5)、車載イーサネット(Ethernet AVB/TSN)カード、Deep Learningアクセラレータカード等)
- 3画面の独立出力により、メーター、ナビ画面を1つのコントローラで表示。
- 搭載CPU
- 車載向け最新型のインテルCPU搭載。
- 車載向け最新型のインテルCPU搭載。
新製品とエンベデッド製品全体のラインナップ

出荷開始時期
商品名 | 出荷開始 |
---|---|
車載組込みシステム開発用コントローラ | 2019年4月末 |
展示会
上記の新製品は以下の展示会でご覧いただけます。この機会に是非ご来場いただき、実際に製品をご覧ください。
名称 | CEATEC JAPAN 2018 |
---|---|
会期 | 2018年10月16日(火曜日)~19日(金曜日) 10時~17時 |
会場 | 幕張メッセ (当社ブース:1-2ホール 小間番号【A062】 ※北口2付近) |
商標について
- インテル、Intel、Xeon、インテル Core、Celeron、Pentiumおよびインテル Atomは、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
- その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
- (注1)Automotive Grade Linux: 車載アプリケーション用Linuxベースのソフトウェアプラットフォーム。
- (注2)IVI: in-vehicle infotainment、車載インフォテインメントの略。従来のカーナビの役割に加え、様々な情報サービスやエンターテインメントの提供、安全支援等を行うための車載情報プラットフォーム。
- (注3)MEC: Mobile Edge Computing、モバイルエッジコンピューティングの略。次世代無線インフラ向けエッジコンピューティング。
- (注4)ECU: Engine Control Unit あるいは Electronic Control Unitの略。車に搭載されているコンピュータ。
- (注5)CAN: 自動車などの機械の内部で電子回路や装置を接続するためのネットワーク規格。
関連リンク
- 「エンベデッド製品」 紹介サイト
- 「車載組込みシステム開発用コントローラ」カタログダウンロード
以上
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<報道関係者お問い合わせ先>
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