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[PRESS RELEASE]

2018年11月6日
株式会社PFU


産業向けエッジコンピューティングに向けた製品の拡充

~ シリーズ最上位の組込みコンピュータの強化とストレージ製品の拡充 ~

株式会社PFU(横浜本社:横浜市西区、代表取締役社長:半田 清、以下PFU)は、製造・生産現場における高度化・効率化のニーズを受け、IoTやAIなどのデジタル技術を活用した産業向けエッジコンピューティング製品を拡充しています。今回、組込みコンピュータARシリーズ最上位機の性能を強化した「AR8300モデル320L」、データ格納の高可用性を実現するソフトウェアRAID機能を搭載した「ソフトウェアRAIDセットモデル」の販売を開始します。


背景

近年、産業機器、医療機器、社会インフラなどの市場において、IoTやAIの技術を活用し、装置やセンサーから得られる大量のデータを、生産性向上やコスト削減、良否判断精度の向上、設備の予防保全に有効活用する取組みが実用化されつつあります。これに伴い、製造・生産現場や医療現場などの、データを生成する装置やセンサーの近くあるいは装置内部にあるコントローラにおいて、収集・蓄積したデータをリアルタイムに活用したいというエッジコンピューティングの要望も高まっています。

PFUは、これまで幅広いインテルCPUラインナップを産業用組込みコンピュータに展開してきましたが、今後、これらの要請に応えるため、データ解析、データ保全・蓄積、セキュリティ対応の機能を充実させ、現場でのリアルデータ活用を実現するエッジコンピューティングをさらに強化していきます。


概要

今般、搭載プロセッサを刷新して性能を強化した組込みコンピュータAR8300を開発し販売を開始します。本製品は、最新のインテル® Xeon®プロセッサを最大2個搭載し、高いグラフィックス性能を必要とする医療機器や、高速なI/Oを多数接続する産業機械、社会インフラ向けの要件にも対応しており、エッジコンピューティングに最適な組込みコンピュータとしてご利用いただけます。

今回さらに、産業用途で増加するデータ格納のニーズを受け、高いコストパフォーマンスと信頼性を実現するソフトウェアRAIDをAR8300に標準搭載した「ソフトウェアRAIDセットモデル」の販売を開始します。導入後RAIDストレージをすぐにお使いいただけます。

なお、当社製品は、すべて国内で開発・製造しており、安心の技術サポートと長期供給に対応しています。



新商品1:AR8300モデル320L

ARシリーズ最上位のAR8300では、最新のインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサファミリー(Skylake-SP)の搭載に加え、IoT対応を高度に支援するIPMI2.0準拠のシステム監視コントローラBMC(Baseboard Management Controller)を搭載し、高度なトラブルシューティング、リモートメンテナンスが可能となります。本機能により、お客様装置の安定稼働と保守性をより確実に実現します。

さらに、半導体製造/試験装置や医療機器などの分野向けに、NVIDIA Quadro P5000などの高性能グラフィックスカードやGPGPUを搭載可能であり、十分な電源容量と高冷却性により、安定的に高度な画像処理性能を発揮します。

AR8300モデル320LはPCI Express拡張スロットを6スロット有し、当社の産業用ネットワークカードやDeep Learningアクセラレータカードなどの機能拡張カードAIシリーズを、お客様のご要望に応じて組み合わせ搭載した状態で提供します。



AR8300モデル320L

特長

  1. 先進の高性能
    • インテル Xeon スケーラブル・プロセッサファミリー (Skylake-SP) を2個搭載可能
    • ハイパースレッディング・テクノロジーにより最大56スレッドを同時実行。(Xeon Gold 5120Tプロセッサ を2個搭載時)
    • 高速なDDR4-2666メモリを採用し、最大128GBのメモリを搭載可能。(Xeon Gold 6126プロセッサ を2個搭載時)
    • 全拡張スロットがPCI Express 3.0サポート。

  2. システム監視コントローラBMC(Baseboard Management Controller)搭載によるRAS機能強化
    • システムハング時のレジスタダンプ採取、温度/電圧値の統計情報管理など、問題発生時におけるマシン情報の採取が可能。
    • 遠隔からのOS/ソフトウェアインストール、BIOS設定、電源制御、監視ブラウザなど、多種のリモートメンテナンス機能を提供。

  3. RAIDストレージ機能
    • RAIDオプションとしてソフトウェアRAIDとRAIDカードをサポート。RAID1に対応。
    • 万一のHDD/SSD故障時にも継続して運用可能。さらに、HDD/SSDのホットスワップ(活性交換)にも対応。

  4. Microsoft Azure Certified取得
    • Microsoft Azure Certifiedを取得しており、IoTエッジサーバとしての利用に最適。

  5. カスタマイズ対応
    • OSについて、Windowsのほか、LinuxとリアルタイムOSであるINtimeに対応。
    • お客様のご要望に応じた、ハードウェアオプション、BIOS、OS、ソフトウェアのカスタマイズが可能。


新商品2:ソフトウェアRAIDセットモデル

AR8000シリーズ(AR8300モデル300L/310L/320L)に、ソフトウェアRAIDをプレインストールした「ソフトウェアRAIDセットモデル」を提供開始します。このセットモデルは、ARシリーズの高信頼性、保守性とソフトウェアRAIDのデータ高可用性を兼ね備えた、お客様のニーズに対応した商品です。標準でRAIDを装備しており、お客様が現場で高信頼ストレージをすぐに利用できるモデルとなっています。

対応OS、ソフトウェアRAID、管理ツールなどを、お客様の利用用途、環境に合わせてカスタマイズします。



ソフトウェアRAIDセットモデル

特長

  1. 低コストで高信頼を実現
    • ハードRAIDより低コストでありながら遜色ない性能を実現。
  2. 拡張スロット不使用
    • 拡張スロットを使用せずディスクミラーリングを実現。
  3. 長期供給可能
    • ソフトウェア製品であり、長期にわたって供給が可能。
  4. ストレージトラブル時の故障要因を確実に追跡
    • 統計手法と充実した内部トレース・ログ機能によりストレージ故障要因を確実に追跡可能。

新製品とエンベデッド製品全体のラインナップ




出荷開始時期

商品名 出荷開始
AR8300モデル320L 2019年5月末
ソフトウェアRAIDセットモデル (AR8300モデル300L/310L) 2018年12月末
(AR8300モデル320L) 2019年6月末

展示会

上記の新製品は以下の展示会でご覧いただけます。この機会に是非ご来場いただき、実際に製品をご覧ください。

名称 Embedded Technology 2018/組込み総合技術展
IoT Technology 2018/IoT総合技術展
会期 2018年11月14日(水曜日)~16日(金曜日) 10時~17時
※15日(木曜日)は18時まで
会場 パシフィコ横浜 (当社ブース:小間番号【A-03】)

商標について

  • インテル、Intel、Xeon、インテル Core、Celeron、Pentiumおよびインテル Atomは、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
  • EtherCATは、ドイツBeckhoff Automation GmbHによりライセンスされた特許取得済み技術であり、登録商標です。
  • MECHATROLINKは、MECHATROLINK協会の商標です。
  • その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

関連リンク


以上

<お客様お問い合わせ先>

株式会社PFU

エンベデッド販売支援統括部

電話:045-305-6189

E-mail:pfu-embedded@pfu.fujitsu.com

<報道関係者お問い合わせ先>

株式会社PFU

経営戦略室 パブリックリレーション部

電話:045-305-6001

E-mail:pr@pfu.fujitsu.com



※プレスリリースに掲載されている製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。