[お知らせ]

2024年8月22日
株式会社PFU

NEDO懸賞金活用型プログラムNEDO Challenge Li-ion Battery2025ファイナリストに選出

~リチウムイオン電池検知に特化したAIエンジンで発火を未然に防ぐ~

株式会社PFU(代表取締役社長:村上 清治、以下 PFU)が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下 NEDO)が公募しているコンテスト、「NEDO懸賞金活用型プログラム/リチウムイオン蓄電池の回収システムに関する研究開発 NEDO Challenge, Li-ion Battery 2025 発火を防ぎ、都市鉱山を目指せ!」のファイナリストに認定されたことを、お知らせいたします。

1. NEDO懸賞金活用型プログラムコンテスト概要

近年、リチウムイオン電池(以下、LiBと記載)が使用された小型製品等が増加していますが、これらが不燃ごみや容器包装プラスチック等のごみ回収区分に混入して、収集運搬中の車両内やごみ処理施設・リサイクル工場等で発煙・発火し、大規模火災に繋がる事例が報告されています。
この課題を解決するため、「リチウムイオン蓄電池の回収システムに関する研究開発」を公募し、より多くの革新的・独創的な提案を募ることを目的とした、懸賞金型コンテストです。課題テーマは、テーマ1「リチウムイオン蓄電池の検出装置(ポータブル型・設置型)」とテーマ2「リチウムイオン蓄電池の発火危険性の回避・無効化装置」があり、それぞれ懸賞金をかけ候補者を募集します。

テーマ1:リチウムイオン蓄電池の検出装置(ポータブル型・設置型)

誤ったごみ区分に混入(主に不燃ごみ、容器包装プラスチックごみへの混入が多い)したLiB、LiBが使用された小型製品を処理工程に入る前に検知する装置で、検知によりLiBの発煙・発火を防ぎ、資源物として選別することを可能にする。

【成果審査実施方法】
装置が対象とする不燃ごみ、プラ、容器包装プラごみにLiBを混入させ、再現率・適合率及び処理速度で審査

2. PFU提案内容(解決策)

PFUはテーマ1にて本コンテストに応募し、ファイナリストに選定されました。提案内容は以下の通りです。
ベルトコンベア上に流れてくるごみをX線装置で透過し、その画像をLiB検知特化AI認識エンジンで対象物を検知する。検知後は、作業者の方にプロジェクションマッピングにて対処物の位置を照射して、場所をサジェストする仕組み

  • 将来的には、LiB検知だけでなく、危険物(スプレー缶や刃物など)まで拡張予定
  • 【装置外観イメージ図:LiB検知システム】

【特長】

  • 検査・計測業界のプロフェショナルである株式会社IHI検査計測のX線技術と、世界シェアNo.1(注1)のスキャナー開発で培った技術を活用したLiB検知に特化したAIエンジン
  • “袋の状態のまま”で、LiBが使用された小型製品を検知することが可能
  • 不燃ごみ、プラスチック、小型家電など、様々なごみのラインに対応予定

3. 今後のスケジュール

4. 懸賞金

注釈

  • ドキュメントスキャナーを対象とする。日本・北米はKEYPOINT INTELLIGENCE社(InfoTrends)により集計(2022年実績)。ドキュメントスキャナー集計よりMobile/Microを除く6セグメントの合計マーケットシェア(主に8ppm以上のドキュメントスキャナー全体)。欧州はinfoSource社(2022年実績)の集計に基づき、西欧地区(トルコとギリシャを含む)におけるシェア。

関連リンク

NEDO Challenge, Li-ion Battery 2025 https://www.lithium-ion-battery-challenge.nedo.go.jp/

お客様お問い合わせ先

株式会社PFU
事業開発本部 次世代事業開発室 RAPTOR 事業開発部
E-mail:zjp_pfu_raptorvision_g@jp.ricoh.com

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