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A4コピー用紙は、アイデアを広げるキャンバスになる

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目次

    「アイデアを膨らませたいのに、なんだか広がらない......」

    仕事をしていると、そんなふうに立ち止まってしまう場面が何度もあった。

    頭の中ではたくさんのことを考えているのに、形にできずにもやもやしてしまう。
    そんな時に、ついつい自分自身の能力の問題だと思ってしまいそうになるけれど、実は必要なのは「アイデアを書き出せるコピー用紙」だったりする。

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    今回はそんな場面で役立つ思考のための道具「idontknow.tokyoのHINGE PRO(ヒンジ プロ)」の魅力をお伝えしたい。

    コピー用紙をガバっと持ち歩く

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    HINGE PROは、アイデアを書き出すためのA4コピー用紙をガバっと持ち歩ける黒いファイルのようなアイテムだ。
    硬いポリプロピレン素材を採用し、黒一色な見た目も非常にシンプル。
    表面の感じはのっぺりとはしておらず、ビジネスの現場で持っていても違和感のない仕上がりになっている。

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    HINGE PROの表紙を開くと片側にコピー用紙、片側にクリアホルダーのような2辺が開いた状態が現れる。
    開けばすぐにアイデアを書き出せる白いキャンバスが広がっている状態にすることができる。

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    クリップなどがないとてもシンプルな見た目をどうやって実現しているかというと、このように長辺にコピー用紙をセットできる「隙間」がクリップの代わりの役目を果たしている。
    コピー用紙は20枚程度セットすることができるので、思いついたアイデアを「役に立たないかも......」なんて遠慮をせずにガンガン書き出しても問題はない。
    また、クリップであれば筆記時に手が当たるなど邪魔になってしまうこともあるが、HINGE PROだとその心配もないのが嬉しい。

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    もう一方のポケット部分には40枚のコピー用紙が収まる。
    ここに予備のコピー用紙をセットするのもよし、書き終えたアイデアを保管しておくのもよし。
    合計60枚ものコピー用紙がシンプルに持ち運べるのであれば、よほどのアイデアマンでない限り頭の中身を書き出すことができると思う。

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    HINGE PROの背表紙部分には実は四角い穴が上下2個所あけられている。
    ここに好きなペンのクリップを取り付けておけば、だいたいのボールペンは引っ掛けておくことができるのも嬉しいポイントだ。

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    キャップ式のボールペンとも相性が良く、このようにキャップ部分を引っ掛けておけば、ペンの本体だけをさっと取り出して書き始めることができる。
    細かい工夫点だけど、アイデアはふとした拍子に霧散してしまうこともよくある。
    書きたい時に限ってペンがない!という事態を起こさないためにも、十分に考えられているポイントだと思う。
    しかも上下二箇所に配置したことによって、右利きでも左利きでも使いやすい角度を模索できる点もありがたい。

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    「t」は、thicknessの頭文字。材料となっているシートの厚さを表す。

    実はHINGE PROには、PROのつかない前身となったモデルがある。
    こちらのシートよりもHINGE PROは分厚く硬い素材を使用することで、立ったままの状態でも筆記できるようにパワーアップしている。

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    実際にこんなことをする場面はないと思うけれど、水を入れたグラスを置いてもこの通り。
    ぐにゃっとしなってしまわないので、安心して書き込む事ができるのはありがたい。

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    過去にご紹介した「PAPER JACKET® FLEX」も、A4コピー用紙をアイデアを書き込む道具としては優秀だ。
    しかし、HINGE PROにはよりたくさんのコピー用紙を持ち運べるというメリットと、1千円台のお手頃な価格という大きな魅力がある。

    アイデアを出すには、たいしたことないかな?と自分では思ってしまうアイデアも含めて一度書き出して頭の中身を外に出す必要もあると私は考えている。
    だから、たくさんの紙を気軽に持ち歩いて、気兼ねなく使えるHINGE PROはアイデアを書き出すのにちょうどいいキャンバスとして重宝している。

    新品のコピー用紙はもちろん、スキャンし終わった裏紙を持ち歩いてもいいし、書き出したアイデアを頑丈に保管しながら、スキャナーまで届ける手助けもしてくれる。

    ぜひA4コピー用紙を愛するたくさんの人々に活用してもらいたいA4文具だと言える。

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    idontknow.tokyo

    HINGE PRO

    価格 1,980円(税込)

    今回で10本目となるA4文具のススメもこちらで一区切りとなる。
    A4サイズといえば、ありふれたサイズであり、見慣れた白い紙の大きさに過ぎないが、誰もが手元に持っている同じ条件の道具だと思えば、可能性が見えてくる。
    これまで紹介させていただいた連載記事を改めてみていただければ、制限といっても過言でもない動かしようのない「規格」を逆手に取るかのように、様々なアプローチを仕掛けるメーカーやデザイナー達の取り組みを実感していただけたのではないかと思う。

    数多くのA4用紙をスキャンする「ScanSnap」の相棒として、どれか一つでも皆さんの心に響いて手にとっていただければこれ以上の喜びはない。
    そしていつか、さらなるA4文具コレクションをひっさげて、皆様とお会いできる日が来ることを願っている。
    改めてご覧いただきありがとうございました!

    ScanSnap_iX2500

    ScanSnap iX2500

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    この記事を書いた人

    ドケットストア 山下義弘

        x 個人サイト

    docket store(ドケットストア)店主。文具と収納用品のセレクトを中心としたお店を大阪府箕面市で2018年にスタート。スマホカメラでの紙もの撮影を快適にする『レシートスキャンボード』など、オリジナルアイテムも展開する一人文具メーカー。マツコの知らない世界に出たい。