ScanSnap

AIパワーでさらに進化――25周年「ScanSnapユーザーミートアップ2026」現地レポート:ハード×サービスで広がるScanSnapの新たな価値

AIパワーでさらに進化――25周年「ScanSnapユーザーミートアップ2026」現地レポート:ハード×サービスで広がるScanSnapの新たな価値

「ワンプッシュスキャンPDF」として2001年に誕生したScanSnapシリーズは、2026年7月10日に25周年のメモリアルイヤーを迎えました。

その25周年を記念するとともに、「ScanSnapユーザーミートアップ2026~ScanSnapのこれまでの歩み、紙とAIはどこへ向かうのか~」が7月14日に開催されました。

募集枠がすぐに埋まってしまい、枠の追加を行うほど盛り上がった本イベント。特別豪華ゲストと開発陣によるトークセッションや、ファンたちの熱気を余すところなくお伝えします。

25周年のユーザーミートアップ

ユーザーミートアップがいよいよ始まります!

目次

    書類も、思い出も、自由自在。整理に悩まず、活用が進むScanSnap

    25周年の特別な夜!開始前から熱気あふれる会場の様子

    2025年11月に「ScanSnap NEXT 2025」が開催されてから8カ月。当時は、AI×ScanSnap活用の体験ブースが"会場限定"として案内されたことから、「次の目玉はAIか!?」と、察知したユーザーも多くいたようです。

    そして7月14日の午後、満を持して「ScanSnap AI」を活用したサービスが発表され、その直後に本ミートアップが開催されました。そのAIを活用したサービス「ScanSnap Cloud+」への関心度は高く、イベント開始1時間前に会場が開くと、続々と参加者のみなさんが集まってきて、実機で新サービスを試したり、スタッフに詳細を質問したりするなど、熱心な様子をうかがうことができました。

    話を聞く参加者グループ

    熱心に話を聞く参加者グループ

    また、25年の歴史を振り返る歴代ScanSnapの展示コーナーが年表とともに設置され、参加者たちは自身が初めて手にした懐かしいモデルを見つけては写真を撮影していました。

    ずらりと並ぶScanSnap

    歴代ScanSnapがずらりと並ぶ様子は壮観でした

    斜めに配置

    懐かしい機種を見つけられましたか?

    中でも、ひと際存在感が高く、来場者の視線を釘付けにしていたのが、世界に数台だけ制作された25周年特別仕様の「ScanSnap iX2500 特別記念モデル」です。開発陣が半年前から企画を温め、苦労を重ねて細部までこだわり抜いて完成させたというメタリックボディは、息を飲むほどの美しさと重厚感を漂わせていました。

    「ScanSnap iX2500 特別記念モデル」

    「ScanSnap iX2500 特別記念モデル」。ソリッドなデザインも相まって、宝石のような神々しさを放っていました

    蓋を開けたところ

    蓋を開けたところ。これだけでは分かりにくいかと思いきや......

    スキャンボタン

    ピカピカと光を放つスキャンボタンがありました。写真では伝えきれないほど美しいものでした

    テーブル上には、いつものように軽食が準備されていましたが、「会場に到着したら、まず見る!」という参加者たちばかりで、イベント開始前から会場は熱気に包まれていました。

    ガチャガチャ

    恒例のガチャガチャもありました

    ScanSnapのこれまでを振り返り

    今回も、司会をガジェタッチのお二人、コンテンツクリエイターリンクマンさんとITジャーナリスト弓月ひろみさんが担当し、テーマ「ScanSnapのこれまでの歩み、紙とAIはどこへ向かうのか」を進行してくれます。

    ガジェタッチのお二人

    ガジェタッチのお二人。左からリンクマンさんと弓月ひろみさん

    今日のスケジュール

    今日のスケジュール

    弓月さんによる「ScanSnapは今年で25周年を迎えます!おめでとうございます!25年前だと生まれていない方もいらっしゃるかもしれませんが、今宵は"My ScanSnap"に思いを馳せながら参加してもらえればと思います」という呼び掛けに、会場から盛大な拍手が起こりました。

    そしてまずPFU ScanSnap プロモーション部長 平井将也さんを紹介します。

    平井さん

    平井将也さん

    平井さんからは、これまでの歩みと新サービスについての説明が行われました。

    ScanSnapが誕生したのは、25年前の2001年のこと。「ワンプッシュスキャンPDF」というコピー通り、ボタン一つで紙をPDF化する簡単さが売りのイメージスキャナーとして産声を上げました。

    ScanSnapの歴史

    ScanSnapの歴史

    「ScanSnapは、皆様から厳しくも愛のあるご指摘やアドバイスをいただいて、育てていただき25歳になりました」と平井さん。「国内BCN市場ではシェアナンバーワン(※1)、グローバル累計出荷台数はもうすぐ800万台(※2)に届くところまで来ております。本当にありがとうございます」と改めて感謝の言葉を述べます。

    ※1 株式会社BCNが主催する「BCN AWARD 2026」においてシェア45.6%を獲得し、16年連続でスキャナ部門最優秀賞(年間販売台数シェアNo.1)を受賞。
    https://www.pfu.ricoh.com/news/2026/news260119.html

    ※2 2001年7月から2026年5月末までのPFUからのScanSnap出荷台数が789万台を突破(PFU調べ)
    https://www.pfu.ricoh.com/news/2026/news260710.html

    「ScanSnap NEXT 2025」で発表された、いつどこでもスキャンを実現する「ScanSnap Spot」の取り組みについては、40店舗でスタートし、開始2カ月で6万スキャン、1Spotあたり1日平均約2.5人という利用実績になったことが報告されました。これには、自分のスキャン環境を手軽に持ち出せる「ScanSnap Go」のおかげかもしれない、と感想を述べます。

    ScanSnap Spot

    ScanSnap Spotの実績についてと気づきが語られました

    「本日、100店舗に到達したところですが、1000店舗を目指したいと考えています。皆さんも、ScanSnapを設置してもらいたい場所があれば、ぜひ店員さんに勧めてみてください」(平井さん)

    また、「Scan to AI 価値創造アイデアコンテストは第2期の応募数が第1期の約3倍となり、スキャン後の"活用"への関心の高まりがうかがえました」と解説しました。

    ScanとAI

    スキャン後のAIの使われ方について振り返ります

    ScanSnapのこれからを決定づける「ScanSnap Cloud+」はAIを取り込んだ新サービス

    いよいよ当日発表されたばかりの「ScanSnap Cloud+」についての解説です。

    ScanSnap Cloud+

    「ScanSnap Cloud+」

    2015年にスタートした無料サービス「ScanSnap Cloud」は、PCやスマートフォンを介さず、スキャナーからクラウドへと直接データを送信することのできる画期的なものでした。今回発表された「ScanSnap Cloud+」は、単に紙をスキャンして保存するという段階から、紙情報をすぐに使える知的資産へと変えることをコンセプトに開発されました。

    その中核となるのが、高度処理エンジン「ScanSnap AI」です。ScanSnap AIには、スキャン後の紙情報の活用を爆発的に効率化する革新的な機能が盛り込まれています。

    スキャン後すぐ使える

    スキャンしたら整っている――そう、ScanSnap AIならね

    手書きOCRへの対応

    ScanSnap AIにより、手書き文字のOCRに正式対応します。さらに活字も認識率が向上します。従来のスキャナーでは、誤認識もあり、"使えない"テキストになることもありましたが、手書き文字も含めて検索可能な、テキストデータにすることができます。

    手書き文字のOCR

    手書き文字認識により、手書き文字も含めて検索可能なテキストへと生まれ変わります

    さらに精度が上がった自動ファイル名生成

    これまでも、スキャン日時とタイトルをファイル名として保存していましたが、ScanSnap AIは、スキャンした書類の内容を解析して正しいファイル名を生成します。しかも、イベントチラシのように、タイトルが画像背景の上に乗っていても、AI機能でしっかりと解析するので、ぱっと見てすぐに分かり、探しやすいファイル名で保存されます。

    背景画像のあるテキストもOCR

    AI機能で背景画像のあるテキストも読み込めます

    「これまで、ファイル名をカタカタと毎回直していたと思うんですが、これからはAIの活用により、ボタン一発で生成できるようになります。皆さんの作業やお手間を減らすのに貢献していくことでしょう」(平井さん)

    タイトル自動生成

    主催者情報も入り、ひと目で分かるようなタイトルが生成されました

    リンク付きPDFで即行動

    「今回の、一番の特長」と平井さんが語るのが、リンク付きPDF機能です。

    単に、OCRによりテキスト化するだけでなく、AIがテキストの意味を理解して、対応するリンクをテキストに追加します。

    例えば、日付ならカレンダーと、住所や会場名であればマップと、URLやQRコードならWebブラウザと連動し、クリック(またはタップ)するだけで、対応するアプリが開きます。しかも、手書き文字も対象になります。

    「これまで、スキャンしたあとにコピペするという作業が必要でしたが、これからはクリックしてすぐに行動へ移せます」(平井さん)

    リンク付きPDF

    AIがテキストの内容を判別して適切なリンクを作成します

    スマートフォンがスキャナーに?「ScanSnap Camera」

    新サービスの2つ目は、「ScanSnap Camera」です。これまでもモバイル版「ScanSnap Home」にはスマートフォンカメラで撮影してスキャンするという機能が搭載されていましたが、データはScanSnap Cloudと連動して、クラウドサービスへ保存することしかできませんでした。

    ScanSnap Camera

    「ScanSnap Camera」

    しかし、新しいScanSnap Cameraでは、スマートフォン本体に保存することができます。

    さらに自動クロップ、向き補正、カラー自動判別、背景除去といったScanSnapおなじみの機能を、ScanSnap Cloudアカウント取得者なら無料で使えます。

    無料の基本機能

    基本機能は無料で使えます

    さらに、3つのプランが用意されているサブスクリプションサービスScanSnap Cloud+に登録すれば、折り目のついた紙書類へのフラット補正や、書類に落ちた影を消す影けし補正も利用できます。

    フラット補正と影けし機能

    AI処理を追加する「ScanSnap Cloud+」に加入していれば、フラット補正や影けし機能を利用できます

    加えてスキャンしたデータをどこに保存するのか――本体、各種クラウドストレージサービス、名刺管理サービス、会計サービスなど、複数のプロファイルを作っておくこともできるようになりました。

    複数プロファイル作成

    複数のプロファイルを作成できるようになりました。これは便利

    「これを活用していただければスキャン後に整理しなくちゃいけないといった煩わしさを解消できるかなと思います」(平井さん)

    気になる利用料金は?

    ScanSnap Cloud+はサブスクリプションサービスです。S、M、Lの3プランがあり、AI処理のできる枚数がそれぞれ100ページ、300ページ、600ページ、利用料は月額980円、1980円、2980円となっています。

    サブスクリプション料金

    サブスクリプション料金について

    なお、AIを使わない従来のScanSnap Cloudはこれまで同様無料で利用できます。また、最大枚数を超えてしまうような場合でも、50ページ/350円、100ページ/600円、500ページ/2000円の追加ページ購入を行えます。

    「Sプランは、初回登録に限り1カ月無料でトライアルいただけるので、ぜひご登録いただいて実際にどうなのか、というところを確かめていただけるとうれしいです」と案内してくれました。

    そして、最後に次のように述べて、平井さんは降壇しました。

    「25周年というタイミングで新しいサービスを始めることができました。私たちはスキャンのその先、さらに進化をしていきたいと思います。また、ScanSnapは皆さまの声で進化してきました。これからも、皆さまと一緒に進化していきたいので、ぜひお声を聞かせてください。よろしくお願いいたします!」

    スペシャルトークセッションで忌憚のない意見が飛び出す!?

    続けて行われたのは豪華ゲストと開発担当者を交えたスペシャルトークセッションです。

    登壇したのは、元ニッポン放送のアナウンサーであり、ScanSnapプレミアムアンバサダーを務める吉田尚記さん、ジャーナリストでiU大学教授の松村太郎さん、そしてPFUからはソフトウェア開発担当の川縁雅さんとハードウェア開発担当の米村茂さんです。

    スペシャルトークセッション

    スペシャルトークセッションスタートです!

    最初のトークテーマ「ScanSnapとの出会い」では、年表を振り返りながらお二人のScanSnap遍歴が語られました。2004年モデル「fi-5110EOX2」から愛用しているという筋金入りの古参ユーザー吉田さんは、自身のハードディスクには20年以上前にスキャンしたPDFが今でも大切に保存されていることを明かしました。フォーマットとしてのPDFの強靭さを絶賛するとともに、20年間使い続けて「使った日と使っていない日なら、使った日の方が多い」と言い切れるほど、愛用していることを熱弁します。

    吉田尚記さん

    「よっぴー」こと吉田尚記さん

    松村さんも学生時代に大学研究室で初期モデルに触れて以来、2010年にモバイルスキャナー「S1100」を個人購入して海外出張や研究生活の相棒として愛用してきた歩みを振り返りました。

    松村太郎さん

    「太郎さん」こと松村太郎さん

    吉田さんから「留学するときに、何を持って行くかと聞かれたら、プリンターではなく、ScanSnapなんですよね」と話を振られると、「そうそう、こうやって小脇に抱えて」と、どう見てもモバイルタイプではないサイズを想定しているジェスチャーで、「そのサイズのものですか!」と笑いを誘っていました。

    開発者の川縁さんは2006年、米村さんは2005年入社。「S300から開発をスタートしています」と語ると、吉田さんは「当時はダブルフィードも見られたけど、ScanSnapは正常進化していますよね」とお二人の働きを高く評価します。

    川縁さん

    川縁さん

    「余計なものを付け加えることなく、新しいものが出れば最新が常に良い。前モデルが安くなったから、そっちを買おうかな、という人には、見えないところで進歩しているから、絶対に最新機種を買え、と勧めています」(吉田さん)

    米村さんはそれに応えるように、iX2500に搭載されている隠れた機能を明かします。

    「iX2500には、貴重な書類を保護するため、紙詰まりや破損が起きる直前で自動停止する原稿保護機能が備わっているんですよ」(米村さん)

    米村さん

    米村さん

    紙の即捨てが変えた暮らしとももクロ落書きiX500の伝説

    「ScanSnapに出会って何が変わった?」というテーマでは、吉田さんが最大の劇的変化として「紙を捨てられるようになったこと」を挙げました。

    以前はどのようなものでも紙の書類を何かあったときのためにと溜め込んで積み上げていたものの、原本保管が必須な保証書等以外はスキャンして即捨てできるようになり、住環境と生活の質が根本から向上したと語りました。

    さらに、会社のデスクに長年置いて実稼働させていた私物の「ScanSnap iX500」に関する爆笑エピソードも披露されました。

    深夜番組のノリでディレクターが、現在では人気アイドルグループへと成長した「ももいろクローバーZ」のメンバーたちをけしかけて、油性ペンで全面に落書きをしたというものです。

    「ゴボウ(吉田さんのこと)はエラ呼吸」など、ももクロメンバーから愛の込められたメッセージが、所狭しと書かれた貴重なiX500に会場からは笑いが起きていました。

    奇跡のコラボレーション

    ももクロとScanSnap、奇跡のコラボレーション

    「このiX500は過酷な現場でスキャン枚数が5万枚を超えてもなお現役で動き続けてるんです。すごい耐久性ですよね」と感心していました。

    展示された吉田さんのScanSnap

    会場からの希望を受け入れて貴重な機種を展示してくださいました。

    デジタル化の本質である「忘れられる価値」と紙に命を与えるAI

    一方、松村さんはデジタル化がもたらす本質的な心理的メリットとして「忘れられること」の価値を挙げました。

    「紙がどこにあったか、何が書いてあったかを覚えておく必要がなくなったのがかなり大きいですね。データとして残っていれば後から引き出せるという安心感があるから、過去の情報をスッキリ忘れられること自体が大きな価値だったんじゃないかな」と解説しました。

    松村さん

    「スッキリ忘れられる」という松村さん

    「ScanSnapの開発に聞いてみよう!」

    スペシャルトークセッション中盤では、ScanSnap開発陣が登壇しているということもあり、「ScanSnapの開発に聞いてみよう!」コーナーが設けられました。

    口火を切ったのは吉田さんです。質問は「開発者たちは日常的にScanSnapを使っているんですか?」というものでした。

    「開発に聞いてみよう」コーナー

    開発者に聞くコーナーで、真っ先に質問をする吉田さん

    川縁さんは、「オフィスで、会議資料に手書きメモを加えてスキャンするといった使い方をしているし、社員たちはプライベートでガシガシ活用している人も多いと聞いています」と回答しました。

    米村さんは、「もちろん使っています。スピーディーにスキャンできる紙送り機構のあるScanSnap iX1300をデスクの上に置いてます」と答えました

    すると、会場の参加者たちからも「あぁ~」と共感の声が上がりました。

    その他、会場からの「コストの都合で削った機能」については「コストとエコの観点で、外箱をカラー印刷から、シンプルな素の段ボールにしました」と回答したり、「高齢者の行政へ提出する書類の記入をサポートするような機能が欲しい」という要望へは、「誰でも簡単にワンプッシュで使えるという開発コンセプトからも、頑張って開発していきたい」と真摯に答えたりしていました。

    「紙とAIはどこへ向かうのか」

    休憩を挟んだ後のトークセッションの一番大きなテーマは「紙とAIはどこへ向かうのか」というものです。

    弓月さんが、「Scan to AI 価値創造アイデアコンテスト」を振り返り、「AIの力を活用することにより、紙の情報は、保存することから活用へと変わってきているということで、皆さんには『最新デバイス・AIとのScanSnap活用』について語り合っていただきましょう」と話題を振ります。

    松村さんは、「各メーカーとも、カメラで取り込んだ画像から情報を読み取るという分野でAI活用に力を入れてきています。とはいえ、ScanSnap AIでは、手書き文字を認識できる点で他と比べ、優位性があるでしょう」と話し始めます。

    「配布プリントを単にスキャンしただけでは、誰のものでも同じデータになります。でも、自分の手書きが入ることで、自分の仕事に変わるので、プリントに積極的に書き込みしていこうと思います」(松村さん)

    松村さん

    手書きしたことにより、自分の仕事になるという松村さん

    吉田さんは「手書き行為そのものがマークダウン化と同じ意味を持つようになる、ということですね」と、納得していました。

    吉田さん

    吉田さんは、その意味をすぐに把握してScanSnap×AIの時代においては手書きが意味を成すことを強調します

    次のテーマである「ScanSnap Cloud+に触れてみてどう感じたか」というものも混ぜつつ、話はさらに深いところへと進みます。

    これまでプリントへの手書きを避けてきた松村さんは「今日を境に、積極的に手書きしていきたいと感じました」と答えます。

    吉田さんは「ここにいる、超ヘビーユーザーは、何らかの手段でAI連携してきたと思いますが、一般的には使い始めのハードルが高いと感じるかもしれません。それが、今回発表されたScanSnap Cloud+で、手書き文字もいけるから、どんどん書き込んでいいんだよ、となったため、一歩目を踏み出しやすくなったんじゃないかと思うんですよね」と力説します。

    「ScanSnapを使わない人たちは、書類をすぐに捨ててしまう。僕から言えば、"バカバカバカ!"(愛のある叱咤)ですよ。情報は、手に入れた瞬間、その価値が分からないものです。どうしてそう言えるのか?

    実は、ももクロたちがまだ無名だった頃に送られてきた紙資料を僕はスキャンして今でも保存しているんです。貴重でしょ?でも他の人は捨ててしまっている。永遠に失われてしまうはずのものが残っているんです」(吉田さん)

    さらに、藤原定家が書き残した「赤気(せっき)」が実は低緯度オーロラで、京都でもオーロラが観測されたことがあるという点で、この現代になってから天文学的に価値のある資料になっているということも例として挙げました。

    「ScanSnapを使っている人たちは、未来の英知に役立つ資料を残せるかもしれないんです!」と語気を強めると、会場からは大きな拍手が巻き起こりました。

    ガジェタッチのお二人

    ガジェタッチのお二人からも「おおー」という驚きの声が上がりました

    吉田さんは、ScanSnapで紙をPDFにした瞬間に、その固定されたデータがAIによって読み取れる生きた情報へと変わり、AIが紙に命を与えていると表現しました。論文や資料をManusやGemini Notebook(旧:NotebookLM)などのAIツールに読み込ませて音声解説を聞いたり要約させたりすることで、インプットの効率が劇的に変わるという実践的な活用術も紹介され、参加者は深く頷いていました。

    最後のテーマは「AIとScanSnapの今後の未来」というものです。

    「スマートフォンでも、画像からテキストを読み取るということがコモディティ化(一般化・汎用品化)している」という前提を述べてから松村さんは、「とはいえ、ScanSnapならリンク付きPDFという使える形で残せるし、鮮明に残せます。正確性を担保しつつ、AIの力で使えるデータになる。しかも、お子さんでもボタン一発でスキャンして、それを職場の親御さんがチェックできる。一家に1台ScanSnapという時代になるのではないかなぁと考えています」と予想しました。

    吉田さんは、「ScanSnapがAIと結びついたことで、スキャンすることでコードの送信と同じ意味を持つようになる。つまり、何かしらを紙に手書きして、それをスキャンしたら、AIがそれをコードとして読み取り、行政への連絡などの処理が行われるようになる。『三河屋さんに注文するかのように、紙に書いて、FAXのようにここに入れてボタンを押して』と説明すれば、三河屋さんという人間ではなく、AIが読み込んで処理してくれる。まさにユニバーサルな端末になるのではないかと考えています」と述べていました。

    吉田さん

    「FAXのような操作でコマンドを入れられる」と説明する吉田さん

    開発者からも「AIによるドキュメントの理解を深めていきたいと考えています」と期待できる言葉を引き出して、スペシャルトークセッションは終了しました。

    川縁さん

    頷きながら、次へ期待できる言葉を語る川縁さん

    お楽しみ「プレゼント抽選会」ではiX2500が当選した人も!

    トークセッションが終わり、会場にいる参加者たちにとってお楽しみのプレゼント抽選会が始まりました。

    プレゼント抽選会

    プレゼント抽選会

    特別協賛企業アドビジャパンからは「Adobeスペシャルノベルティ詰め合わせセット」が贈られました。その他、コンパクト裁断機、ScanSnap Bagまたはケース、A3キャリアシートなどの他、iX110と壁掛けホルダーのセット、ScanSnap iX1300、さらにはScanSnap iX2500がプレゼントに登場しました。

    豪華な景品が次々と手渡され、当選した方々の笑顔で会場は温かい雰囲気に包まれました。

    iX2500が当選!

    ScanSnap iX2500を見事当てた参加者。おめでとうございます!

    まだまだ終わらない!これからも皆さんの声が頼りです

    抽選会の後は、クロージング、そして集合写真撮影の時間です。

    ScanSnap Cloud+の開発部長 鈴木さんは、「ScanSnapを便利に、使いやすくすることにこだわってきたその技術をスマートフォンのカメラでも使えるようにしたかったものの、安定した専用機と異なり、かなり苦労しました」と開発の裏側を語ります。

    「それでも、今日を迎えられて本当にうれしく思います。とはいえ、今日はゴールではなくスタートです。さらに良いScanSnapにしていきたいので、ご意見をお寄せ頂く形での支援をお願いします」と締めくくりました。

    鈴木部長

    嬉しそうな鈴木さん

    また、『fi-4110EOX2』のドライバー開発の頃から携わってきたドキュメントイメージング事業本部グローバル戦略統括部 統括部長 轡田大介さんは「ScanSnapはハードとソフトのコンビネーションで性能を発揮する製品です。今回、サービスを発表したことで、その認知が高まったかな、と思います」と語ります。

    「サービスもハードウェアも、進化させ続けるつもりです。SV600やiX1300、またiX110については『あれで終わりですか?』というお声もいただいていますが、物事には順序というものがあります。なので、長い目で期待してお待ちいただければうれしく思います」(轡田さん)

    轡田さん

    轡田さん

    冬に再度「NEXT」を開催する予定が進行していることを告げられると、会場は大盛り上がり。その期待感を保ったまま全員参加の写真撮影が行われました。

    登壇した2人だけでなく、会場には開発に携わったスタッフが大勢おり、参加者たちは閉会後も積極的かつ熱心に質問をしているようでした。

    会場でしか取れない養分が確実にあります。次回はぜひ会場でお会いできると良いですね。きっと思いもよらない気づきや楽しい時間を得られるに違いありません。

    ScanSnap_iX2500

    ScanSnap iX2500

    毎分45枚の両面高速スキャンで、驚くほどスピーディーに電子化。静電容量式タッチパネルによる直感操作で、誰でも簡単にスマートに使えます。原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。Wi-Fi対応で各種クラウドサービスへのデータ転送も簡単に行えます。

    この記事を書いた人

    渡辺まりか

    個人サイト

    ScanSnapアンバサダー。ガジェットをこよなく愛するフリーランスライター。 約10年、福島県郡山のビジネス専門学校でMS-Accessなどの講師を務める。実際に見て聞いて使って書くのが好きな、“notコタツ”ライター。二級小型船舶操縦士免許、乗馬5級、普通二輪免許など多様な資格を取得。

    watanabemarika

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