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美術大学

ScanSnap in 美術大学美術課題の強力なパートナー。My ScanSnapで、おもしろいアイデアが生まれる!

ScanSnapの用途は、何も書類のスキャンや本の電子化に限ったものではありません。スキャナーの用途は使う人の数だけあるはずです。今回は、美術大学の学生さん達にScanSnap SV600とS1100を使ってもらい、その感想を聞いてみました。同じ美術大学の学生さんと言っても、学部も違えば、興味の方向もそれぞれ。それでも皆さんが口を揃えたのは、手軽に使える、自分のスキャナーがあるのはとっても便利、ということでした。今回使用したScanSnapは、どちらの機種も美術課題の制作に強力なパートナーだったようです。

Scansnap SV600&S1100

プラス

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油絵の製作途中でもスキャンできるSV600は便利でしたと、ニッコリ笑う遠山 恵さんは、写真では出せない立体感が記録できるところが気に入ったのだそうです。S1100は展示会の案内などの整理に使いたいと意欲満々。

製作過程もスキャンできるのがいいですね♪

油画専攻の遠山 恵(仮名)さんは、SV600とS1100の両方を使ったところ、自作のデジタル化でSV600が特に活躍したのだそうです。
「A4サイズ以下のドローイングを並べて一気にスキャンしたり、油絵の小さなものをスキャンするのに使いました。スキャンしたものは、Web上に作品を載せるのに使っています。あとは自分の記録用ですね。SV600があると、油絵の制作過程もスキャンできるのがいいです。写真よりも立体感が記録できるし、操作も簡単で、細かく記録できます。それに、マチュエール(材質効果)がしっかり出てたので驚きました。今、友人知人からいただいた展示会のパンフレットなどが溜まっているので、S1100はその電子化に使いたいと思っています」
実際、油絵は写真に撮るか、SV600のような非接触型のスキャナーでないと電子化できませんね。乾く前でも気にせずスキャンできるので、恵さんが言うように制作過程を記録できるのは、かなりの強みかも知れません。恵さんは、さらにSV600はコマ撮りがしやすそうだから、アニメーションも作ってみたいと思った、と積極的にコメントしてくれました。


素材のテクスチャをそのまま使える!

環境デザイン学科の飯山 一樹(仮名)さんの場合、主な用途は、テクスチャーを読み取ることでした。薄いものはS1100、厚いものはSV600でと、スキャンする素材によって使い分けています。
「住宅の模型を作る時、テクスチャーはできる限り本物に近いものを使いたいんです。それで今までは、実際に木を使ってそこに着色したり、もうテクスチャーは使わないことも多かったのですが、SV600で木をスキャンしてプリントアウトしてみたら、本物にとても近かったんです!それにデータになっているから、パソコンで色を塗ったりも簡単にできます。企業にサンプルの素材を送ってもらうと、小さな見本も入っているんですけど、これをスキャンすると、使いたい素材のテクスチャーをそのまま使えるんです」
カメラだと光のムラができて使いにくかったけど、SV600やS1100だと簡単でした、と一樹さんが言うように、カメラとスキャナーの違いを把握した上で、ScanSnapの有用性を活かしていました。「将来的にはテクスチャーのコレクションのようなものも作りたい」と語る一樹さんが、実際にSV600で読み取ったテクスチャーを貼った模型も見せてもらいました。

住宅模型のテクスチャーには本物に近いものを使いたいと、木材などをスキャンした飯山 一樹さん。薄い素材はS1100で、ブロック状のものはSV600でという使い分けも見事。床などがまるで実物を使ったかのような模型が出来上がっていました。


ていねいに自作の地図をスキャンして作ったプレゼンボードの説明をしてくれた千田 美穂さん。まるで水彩画の作品のような緑のグラデーションが、スキャンでも再現されています。

色もキレイでびっくり!

環境デザイン学科の千田 美穂(仮名)さんは、S1100がプレゼンボードの作成に役立ったと話してくれました。
「私の場合、地図などを使ったボードを作ることがあるんですが、その地図は色も付けて、手描きで書くんです。それほど大きなものを作るわけではないので、A4サイズくらいに描いて、それを自分の机の上でさっとスキャンできるのが良かったです。わざわざ学校まで行かなくてもいいし、学校にあるスキャナーに比べて、S1100は速くてスムーズなんですね。色もキレイでビックリしました!学校のスキャナーは20時には使えなくなってしまうし、それに速度も遅くて、画質もあまりキレイじゃないんですよ」
そう言って見せてくれたのは、地図と写真を組み合わせた「柚野の里」のレポート。手描きの地図は、緑地を濃淡を付けた表現で描かれたものですが、デリケートなグラデーションや濃淡の細部まで表現されていました。美穂さんの技術とS1100の性能が上手くコラボレーションされています!


身近にスキャナーがあると楽♪

環境デザイン学科の秋元 唯(仮名)さんは、課題に取り組む中で、トレースのためにS1100を使っていました。
「環境デザイン学科では、課題で敷地の図面を貰ったりするんです。それをS1100でスキャンして、トレースしてイラストレーターで図面を加工しました。そうやって電子化すると、模型を作る時に縮尺を変えるのも簡単にできますし、好きな縮尺で図面を書くこともできます。初期設定のままで問題なく使えるし、身近にスキャナーがあると楽だということが、とても良く分かりました!」
唯さんがスキャンデータを元にイラストレーターで作成した図面は、元の図面をキレイに写し取っていて、その作業がとても楽になったと笑う彼女の笑顔にとても説得力がありました。

課題で使う敷地の図面をスキャンして、パソコン上でトレースすれば、後は縮尺などが自由に変えられるので模型作りの時にも便利と、明るい笑顔で話してくれた秋元 唯さん。作業がとても楽になったそうです。


アメコミが好きな村井 亮太さんは、小冊子をスキャンして紙にプリントアウト。ブックカバーを作りました。小冊子を切らずにスキャンできて、プリントしてもキレイに色が出たので満足そうです。

気に入った冊子からブックカバーに。印刷してもキレイでした!

環境デザイン学科の村井 亮太(仮名)さんは、S1100で小冊子を読み取ってみたそうです。
「好きなアメコミの小冊子があって、32ページの薄い冊子だったので、そのままスキャンできるかなと思ったんです。表紙が1枚絵になっていてキレイだったし、見開きで入れてみたら、そのままスキャンできました。それをプリントして、ブックカバーにしています。色もキレイに出るし、プリントしてもキレイでした」
この、小冊子くらいの厚みならそのままスキャンできるという特長は、S1100ならでは。そこに着目したのが鋭いですね!そうしてでき上がったブックカバーは、紙製ながら、ビビッドな発色がアメコミらしさを損なわない、普段持ち歩いて嬉しくなるでき栄えでした。
また、彼は革をスキャンして、課題の模型などに使うテクスチャーも作成していました。「わりと革らしく読み取れて、模型に使うなら問題ないレベルでした。1mmくらいの革だとS1100でスキャンできたんです」。S1100が、革までスキャンできるとは!ちょっと驚きですね。
(注1)ScanSnap S1100は紙原稿、またはプラスチックカードの読み取りを想定しております。読み取り可能な原稿の厚さについては仕様をご確認ください。


紙のシワでアニメーションを作ってみました。

すぐスキャンできるのがいいんですよ!と言ってS1100の面白い使い方を提案してくれたのは、環境デザイン学科の倉内 慎吾(仮名)さん。
「S1100は、連続で紙をセットすればスキャンできる手軽さが面白いと思いました。それに、ある程度凸凹していても大丈夫だし、その凸凹というか紙のシワまでスキャンできるんですね。しかも、結構キレイにシワが出るんです!それで、シワを使ったアニメーションを作ってみました。シワが動くのは面白いと思ったんですよ」
作った動画を見せて欲しいとお願いすると、「本当に簡単なものですよ。人物なんてただの棒人間ですし」と謙遜しつつ、走る棒人間に上空からシワが襲いかかってくるような映像のアニメーションを見せてくれました。紙そのものの質感をスキャンして、それをアニメーションの素材に使う、言わば紙版画のデジタル版のような使い方が新鮮です。ユーモアのある作品ですね!

本当に簡単なものですからと、照れながらも、紙のシワをスキャンしたものを素材にしたアニメーションを見せてくれた倉内 慎吾さん。紙のシワが、まるで雲の動きのように見える背景の中で棒人間が走る楽しい作品でした。


紙の見本市でもらった様々な紙をスキャンしたら、思った以上にテクスチャーが再現されることに感心しましたと、メガネの奥の目を光らせる鷹野 彰さん。スキャンした紙を重ねて便箋を作ってくれました。

質感や地の色、微妙なところもちゃんと出るんですね!

環境デザイン学科の鷹野 彰(仮名)さんは、S1100で紙のテクスチャーがどれくらい反映されるのか?ということに興味があったそうです。男性陣は、描いたものをスキャンするというより、既にあるものをスキャンして、テクスチャーとして利用する事に興味があるようですね。
「紙の見本市に行って色々紙を貰ってきたので、それをS1100でスキャンしてみたんです。そうしたら思った以上にテクスチャーがちゃんと出るんですね!紙の質感や地の色の白だけじゃない微妙なところも良く出てるなあと。それで、紙の地を活かしたアナログ的なものを作ろうと思いました」
素材のテクスチャーを取るのにS1100を使った彰さんは、紙のテクスチャーを使った便箋を作ってくれました。テクスチャーをさらに重ねて、シンプルだけれど細かく見ると複雑という、まさに紙の質感を活かした便箋に仕上げています。


写真に比べて、素材感が分かりやすい!

テキスタイルデザイン専攻の小野里 可奈(仮名)さんは、ドローイングはもちろん、織物なども作成するので、SV600が重宝したとのこと。
「立体の織りの作品を課題で作って、それをポートフォリオやプレゼンボードで使う時に、SV600でスキャンしました。写真に比べて素材感が分かりやすいのと、立体感が記録できるのがいいですね。色も不満はないのですが、若干気になったときは細かい部分の色の調整をパソコンで行うので、その素材として充分な画質だと思います。通常のフラットベッドスキャナーだと、織物が潰れたりデータに変な光が入ったりしますが、SV600は良かったです。もっとも、A3サイズより大きいものだとカメラで撮影しますが、A3サイズに収まる大きさのものは、SV600の方が楽です」
織物はかなり厚くて柔らかいので、従来は写真を撮るしか記録を残す手段がなかったわけです。それが簡単に記録できるようになったのは嬉しい話ですね。可奈さんは、小さな作品を複数並べてスキャンすると、それぞれを個別のファイルで電子化できる機能も気に入ったとのことでした。

課題で作る織物は、記録しようとすると今までは写真を撮るしかなかったんです。SV600で楽になりましたと、嬉しそうな小野里 可奈さん。繊細で柔らかく立体感のある織物の素材感や質感が記録できるのを気に入ってくれたようです。


SV600のブック補正機能に興味を持った広瀬 麻希さんは、顔をブック補正しようかと考えたとスキャナーの下に顔を入れて笑います。ワイシャツをスキャンして作成した作品も、立体感を保ったまま平面でスキャンできるというのが、他にはない効果で面白いと思って作ったのだそうです。

立体感を保ったまま、平面でスキャンできるのが面白い。

環境デザイン学科の広瀬 麻希(仮名)さんは、SV600を使い、そのスキャンの面白さも語ってくれました。
「見たことが無い機能だったので、ブック補正機能がどんなものなのか、色々読み取って確かめてみました。それで顔をスキャンしてみようとか色々考えたんですが、どういう補正がかかるのか分からなかったので、ブック補正は使わず、立体物を読み取りました。TシャツやYシャツなどの襟も潰さずに、シャツのシワも立体感を保ったまま平面でスキャンできるのが面白くなって、それで作品を作りました」
麻希さんは、「どんな風にスキャンされるのか」という点に注目したんですね。顔をスキャンしたり、コピーしたり、さらにブック補正で顔を補正しようというのはかなりユニーク。その彼女が作った作品は、シャツの襟や袖の立体感がリアルに表現されているのに、とても平面的という、2Dと3Dの融合のような面白さ。かなり興味深い仕上がりになりました。


同じScanSnapを使っても、これだけ様々に使いこなす学生さん達。その学生さん達に共通して言えることは、スキャナーという機器そのものが身近にあるだけで、様々なアイディアが生まれるということ。つまり、ScanSnapも立派な"画材"になるんですね。

美術大学 学生の皆さん、ありがとうございました!

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