今昔写真プロジェクト
同じ場所の今と昔を写真で簡単に見比べられるアプリ「今昔写真」をご存じですか。楽しみながら郷土の歴史を学べ、世代間交流も促すこのアプリは、地域活性化のための有効なツールとして日本各地で注目を集めています。この今昔写真に昔の写真を取り込むために力を発揮しているのが『ScanSnap』。神奈川県横須賀市で行われた今昔写真イベントを訪ね、活躍ぶりを覗いてきました。
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「今昔写真」はスマホ画面を指でスライドさせるだけで、地域の今と昔を写真で見比べられるアプリです。郷土の思い出や歴史を住民が共有したり、広く一般にアピールしたりすることができるため、地域活性化の手軽で効果的なツールとして注目されています。 すでにアプリ化が実現している鎌倉市、福井県鯖江市に続き、ここ横須賀市でも「横須賀今昔写真プロジェクト」が発足しました。 主催者であるタイムカプセル株式会社代表の相澤謙一郎さんは、「幕末の横須賀製鉄所開設以来、日本の造船や通信技術の中心地として重要な役割を果たしてきた横須賀の歴史を再発見し、地域の未来につなげていきたい」と語ります。
この日のイベントでは、市民の方々が持ち寄った古い写真が「ScanSnap iX100」によってスキャンされていきました。こうしてデジタル化された昔の風景は、同じ場所から撮影した今の風景と組み合わされて今昔写真アプリになります。 完成したアプリの一部が壇上に映し出されると「この建物、懐かしい」「昔は確かにこうだった」という声が上がり、イベントは盛り上がりました。今後も日本の各地で、郷土への愛と誇りを喚起する今昔写真アプリが誕生していくことでしょう。
アプリ化のために、市民の方々が家に眠っていた古い写真を持ち寄りました。昭和中後期の写真に交じり、大正時代の写真も見られました。それらを眺めては昔話に花を咲かせる一幕も。
「たった1枚で何時間も話せるのが古い写真のすごさ。押入れに眠っている写真は地域の資産」と、今昔写真発案者の土屋敏男さんは指摘します。
写真を『 ScanSnap』でデジタル化します。大切な写真を1枚ずつ手で送りながら連続でスキャンできる「iX100」がこの日のメインスキャナーです。傷みがちな写真も、デジタル化しておけば美しい状態のまま保存できます。デジタル化された写真が壇上に映し出されると、「懐かしい!」の声が上がました。
アプリ化のためには「今」の写真も不可欠です。そこでスタッフが現地に赴いて今の風景を撮影します。たとえば横須賀の象徴「戦艦三笠」は昔のままですが、周囲の施設などが変わっていることがわかります。撮影の過程で地元の人との世代を超えた交流が生まれることも。
デジタル化した昔の写真と、撮影した今の写真を組み合わせて、アプリ「横須賀今昔写真」が完成しました。同じ場所の昔と今を簡単に見比べることができます。2015年6月末頃に「App Store」「Google Play」で入手可能です。
LIFE VIDEO株式会社
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タイムカプセル株式会社 |
発案者の土屋さんは元TVプロデューサー。その発想力と「カマコンバレー」のIT技術が「今昔写真」に結実しました。 「アプリには自分でスライドさせる楽しさがありますよね。写真に刻まれた記憶という資産を楽しみながら残せるのですから、自分ではかなりのヒットだと思っています(笑)。 『ScanSnap』は現在の会社で、個人の方の一生を記録するビデオを制作する業務のために以前から導入していました。『今昔写真』にも欠かすことができません」。 |
主催者のタイムカプセル株式会社は、地域活性化に主眼を置いたアプリを多数開発している横須賀の会社で、代表の相澤さんも生粋の横須賀っ子です。 「それでもこの活動を通じて初めて知ったことがたくさんあります。『今昔写真』で郷土の歴史を知り、何代も前の人たちの思いを受け継いで横須賀の未来を拓いていきたいと思います。 『ScanSnap』は性能もソフトも優れていますね。
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