帳票設計機能
帳票設計では、BIPデザイナを使用して帳票出力業務で使用する帳票レイアウトを作成します。日本特有の複雑な帳票も、簡単に・早く・きれいに作成することが可能です。
売上一覧表のような大量のデータを集計した帳票や、宛名ラベルのような多様な帳票のレイアウトをプログラムで設計するには多大な工数を必要とします。BIP の帳票設計機能を使用すると、多種多様なレイアウトの帳票を簡単に作成できます。
BIPデザイナ
BIP デザイナには、以下の機能が用意されています。
インテリジェントデザイン機能
従来は、帳票の罫線、データベースや入力画面から得られるデータを出力する項目、その見出しなどを、一つ一つ定義していました。また、帳票の出力結果を確認するために、テスト用のデータを別途作成する必要がありました。インテリジェントデザイン機能は、既存の紙帳票を取り込むことにより、罫線はもちろんデータ出力する項目を、OCR認識技術を利用して自動的に生成します。またExcelやWordで作成した帳票をBIPのドライバに出力して、レイアウト情報を取り込むこともできます。
インテリジェントデザイン機能のイメージは、以下の紹介ビデオにてご覧いただくことができます。
ナビゲーションバー
帳票設計手順をナビゲートする「帳票ナビ」は、作業単位に分類されたツールバーであり、メニューです。帳票設計の一連の流れを視覚的に表示し、流れに基づいてクリックするだけで初心者でもスムーズに帳票を設計できます。
任意間隔グリッド機能
帳票設計のグリッド機能の強化により、ひとつひとつのグリッド間隔が自由に設定できるようになりました。
出力データの簡単設定

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レイアウト情報と出力データの関連付けは帳票様式定義の“データ定義”にて行えます。 出力データに関係するさまざまな定義はGUIから設定できます。
ワープロ感覚の帳票設計

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帳票レイアウトの設定には特別な言語などを習得する必要がまったくありません。付属のユーティリティである帳票様式定義画面のGUIによって、誰にでも簡単に帳票の設計ができます。また、柔軟な文字配列、多彩な図形、インチ/ミリ/ドット単位に対応した自由なレイアウトで、よりきめ細やかな帳票デザインが作成できます。
豊富な帳票形式
帳票のタイプや機能別に分類した帳票形式を選択することで多彩な帳票に対応できます。
伝票やラベルなどの単純な定型帳票だけでなく、集計表・明細表などの高度な帳票までプログラムレスで作成できます。
帳票の出力例は、以下でご覧いただくことができます。
高い保守性

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帳票の出力様式の変更は、帳票様式定義で帳票定義体を修正するだけです。また、帳票の管理は一覧画面で一括管理をすることができます。システムの帳票を一覧できるだけでなく、必要な帳票のみ選択して属性を容易に変更できます。また、帳票レイアウトの仕様書を作成することもできます。
豊富なバーコード種

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全25種類もの豊富なバーコード種に対応します。
- 対応バーコード種
JANコード 標準バージョン、JANコード 短縮バージョン、Code 3 of 9(Code39)、Code 3 of 9(EIAJ準拠)、Industrial 2 of 5、Interleaved 2 of 5(ITF)、Codebar(NW-7)、カスタマバーコード、CODE128、UCC/EAN-128、UCC/EAN-128(料金代理収納システム)、UPC バージョンA(UPC-A)、UPC バージョンE(UPC-E)、EAN-13、U.S. POSTNET(Delivery Point Code)、U.S. POSTNET(ZIP+4 Code)、U.S. POSTNET(5-Digit ZIP Code)、QR Code(モデル 1)、QR Code(モデル 2)、QR Code(マイクロQRコード)、PDF417、MaxiCode、FIM A(U.S. Postal FIM)、FIM B(U.S. Postal FIM)、FIM C(U.S. Postal FIM)
帳票運用機能
BIPは、帳票のレイアウト情報と出力データを重ね合わせることで、プリンタへ帳票を出力します。帳票名や出力方法を、BIPが提供する各種インタフェースに指定するだけで様々なシステムに対応することができます。
フォルダを監視したり複数の帳票をグルーピングして出力したりするなど、複雑な帳票出力を行うアプリケーションを短期間に開発することが可能です。
BIP ランタイム
BIPランタイムには、以下の機能が用意されています。
プレビュー/印刷機能

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印刷前にプレビュー表示が行え、出力するプリンタでの印刷イメージが容易に確認できます。また、 Windowsに接続可能なプリンタであれば、機種を問わず印刷が行え、プレプリント用紙や連帳用紙への出力も可能です。

(1) 帳票の出力データとしてCSVデータファイルを生成
(2) BIPにCSVデータファイル、帳票レイアウト情報、出力方法を指定
(3) BIPがプリンタへ出力
フォルダ監視
データファイルを帳票出力PCの特定フォルダに配置し、非同期で帳票を出力する運用が可能です。
- 既存システムから抽出したデータファイルをBIPの監視フォルダに入れるだけで帳票の出力が行えます。
(1) CSVデータファイルをBIPの監視フォルダに転送
(2) BIPがCSVデータファイルを検知
(3) 帳票レイアウト情報と重ね合わせ、自動的に帳票出力
シトリックス環境での印刷
Citrix Presentation Server環境で、クライアントでの印刷を行う運用が可能です。
要件
- シトリックス環境で安定した印刷を行いたい。
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※デルバイは、印刷エンジンとしてBIPを採用しています。
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出力インタフェース
BIPが提供する出力インタフェースは以下の3種類です。
- コマンド
- .Netインタフェース
- カスタムコントロール
動作環境
「BIP Standard Edition」「BIP Professional Edition」は、2023年6月30日販売終了済、2025年3月31日サポート終了予定です。
動作OS
OS | BIP デザイナ | BIP ランタイム | BIP Standard Edition | BIP Professional Edition | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
サーバ | クライアント(Web手元印刷) | |||||
Windows 10 | ● | ● | - | - | ● | Pro, Enterprise |
Windows 11 | ● | ● | - | - | ● | Pro, Enterprise |
Windows Server 2012 | ● | - | ● | ● | ● | Datacenter, Standard, Essentials,Foundation |
Windows Server 2012 R2 | ● | - | ● | ● | ● | Datacenter, Standard, Essentials,Foundation |
Windows Server 2016 | ● | - | ● | ● | ● | Datacenter, Standard, Essentials |
Windows Server 2019 | ● | - | ● | ● | ● | Datacenter, Standard, Essentials |
Windows Server 2022 | ● | - | ● | ● | ● | Datacenter, Standard, Essentials |
留意事項
- ARM版Windowsは動作環境の対象外となります。
- 64bit版の場合、WOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)サブシステム上で、32ビットアプリケーションとして動作します。
- デスクトップアプリとして動作します。詳細は以下のリンクをご参照ください。
必須ハードウェア
ハードウェア | BIP デザイナ | BIP ランタイム | BIP Standard Edition | BIP Professional Edition | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
サーバ | クライアント(Web手元印刷) | ||||||
ディスク容量 | 製品のインストールフォルダ | 85MB | 150MB | 30MB | |||
OSのシステムフォルダ | 15MB | 10MB | |||||
帳票出力時の作業フォルダ | 約20KB | 1回の帳票出力で使用する容量 | |||||
メモリ容量 | 実行時 | 64MB | 16MB | ||||
下敷きイメージ関連機能使用時 | 100MB | - | オーバレイ変換、OCR認識機能など | ||||
ディスプレイ装置 | 解像度 | 1024×768 ピクセル以上 | - |