【ペーパーレス推進局】衛生管理チェックシートの電子化でHACCP対応!

こんにちは。世の中の紙業務に関するお悩みごとの解決を目指して、日々ペーパーレスによる業務改善を推進しているペーパーレス推進局です。先日もまた、悩めるお客様からご相談がありました。小規模な営業者から大規模事業者までお役に立つ情報かと思いますので、ご紹介したいと思います。
1. 食品製造業のお客様からのご相談
今回は、食品製造業のお客様から以下のようなご相談がありました。
【ご相談内容】
弊社は地元スーパーに置く惣菜等の食品製造/加工をしています。義務化を背景に、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理を実施し始めました。それを機にチェックシートへの記入頻度が増え、大量に紙を使用するようになりました。紙が多いため記録の管理が大変で、目的の記録を探し出すのも非常に面倒です。何とかできないでしょうか。
衛生管理もペーパーレス化で業務改善できますので、推進局が推奨する対応について解説したいと思います。
2. そもそもHACCP(ハサップ)とは
HACCP(ハサップ)とは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。2021年6月1日から、原則として食品等事業者はHACCPに沿った衛生管理の実施が義務付けられました。(※)
【義務化によって必要になった作業】
- 様々な工程で衛生管理状況を記載
- 毎朝/毎晩:時刻、冷蔵/冷凍庫が適正温度か等を記録
- 原材料の受入れ時:受入日、原材料名、納入業者、数量、カビや腐敗等の有無、表面温度等を記録
- 製品の回収時:回収日、製品名、出荷先と数量、回収理由等を記録
- 過去の衛生管理状況を把握できるよう記録を保管
- 食中毒等のトラブル発生時、過去の記録を遡り原因追及
紙でこれらの作業を実施することもできますが、効率的とは言いづらいです。頻繁な記録に伴い多くの紙を使うようになるため、印刷や紙のコストがかかる上に、保管や管理、必要な情報の検索も大変です。
3. HACCP対応はタブレットがおすすめ
HACCPに沿った衛生管理は紙を使わなくても実施できます。推進局としてはタブレットを活用して、衛生管理チェックシートを電子化することを推奨しています。そもそも紙を使用しないため、印刷や紙のコストを削減でき、保管スペースも不要で記録の管理も楽になります。
他にも以下のようなポイントがあり、タブレットの活用を推奨しています。
【タブレットを推奨するポイント】
- 警告やエラー表示によって、記入ミスや異常値に即座に気付け手戻り防止
- メモでは説明しづらい状況も、タブレットで撮影した写真を貼り付け一目瞭然
- 電子的な記録なので、目的の情報をすぐに探せる
また、タブレットの活用は事業規模に関わらず、小規模な飲食店等にもおすすめしています。昨今、注文入力や会計にタブレットを使用している飲食店も少なくありません。タブレット活用という観点で少し周りを見渡すと、衛生管理のような、従来とは異なる用途で活用できるシーンが、そこにあるかも知れませんね。
4. まとめ
今回は、HACCPに沿った衛生管理もペーパーレス化で業務改善できることをご紹介しました。推進局は、タブレットを活用しチェックシートを電子化することを推奨しています。タブレット活用には、直感的な操作によってお客様自身で紙の電子化が可能な、誰でも簡単に使えるタブレット帳票ソフトウェア「BIP Smart」がオススメです。
(※)出典:「HACCP(ハサップ)」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html
(2021年10月21日に利用)