1. スキャナーのソフトウェアを理解しよう!種類や役割、使い分けについて解説!【スキャナー基礎知識】
2023.4.21

スキャナーのソフトウェアを理解しよう!種類や役割、使い分けについて解説!【スキャナー基礎知識】

スキャナーの基礎知識

スキャナーが高機能になるにつれ、製品添付のソフトウェアも複雑化しています。

特に、業務用スキャナーは、紙文書を読み取るだけではなく、キーワード抽出や仕分けなどの便利な機能をたくさん備えています。とても便利な反面、何種類ものスキャナーのソフトウェアを使いこなす必要があり、どう使い分ければいいのか、なぜこんなにソフトウェアがあるのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、「スキャナーのソフトウェア」に焦点をあて、種類や役割、使い分けの基本について簡単に解説します。

この記事で、こんなことがわかります!

  • スキャナーのソフトウェア、何でこんなにたくさんあるの?
  • スキャナーのソフトウェア、どんな種類があるの?
  • スキャナーのソフトウェア、どう使い分ければいいの?

スキャナーのソフトウェア、何でこんなにたくさんあるの?

スキャナーの使用イメージ

紙文書を読み取り、PDFなどの電子データとして保存する便利なスキャナー。
個人使用から業務利用まで、利用目的や用途にあわせた多くのスキャナーが販売されています。

また、これらのスキャナーを利用するために、様々な種類のソフトウェアも提供され、いろいろな名称で呼ばれています。

例)スキャニングソフトウェア、スキャナードライバ、ユーティリティ、アプリケーション、ツール、など

スキャナーの機能の増加に伴ってソフトウェアも複雑化しているため、わかりにくく感じてしまうのかもしれません。しかし、ソフトウェアが複数に分かれて提供されているのには理由があるのです。

スキャナーのソフトウェアが複数あるのは、スキャナーが持つ機能を、利用者の用途や利用シーンなどによって使い分け、価格を抑えて効率よく使えるようにと考えられているためです。
つまり、ユーザーが必要なものだけを組み合わせて利用できるようになっているのです。
スキャナーのソフトウェアの基本的な構成や役割を理解しておくことで、より効率的に便利な機能を活用できるようになります。

では、一般的にどのような種類のソフトウェアが提供されているのでしょうか?

スキャナーのソフトウェア、どんな種類があるの?

スキャナーのソフトウェアは、各メーカーによって種類や機能が異なっています。
しかし、大きく分類すると、以下の2種類に分かれて提供されているのが一般的です。

  • ① スキャナードライバ
  • ② スキャナーのアプリケーション(キャプチャソフト、ユーティリティなど)

それぞれ、もう少し詳しく見ていきましょう。

① スキャナードライバ

スキャナードライバとは、スキャナーを制御し動作させるために必要なソフトウェアです。

出力する画像の品質をコントロールする役割があり、上位ソフトウェア(アプリケーションなど)からの指示でスキャナーを動かし、画像を取得・生成します。

スキャナードライバのイメージ画像

スキャナードライバとは

具体的には、画像モード(白黒/カラー)、読み取りサイズ、解像度などの画像生成に関する基本的な設定ができます。
さらに、出力画像の色味調整、文字の向きに合わせた画像の自動回転パンチ穴の除去、など、お好みの画質にするための細かな補正機能もあります。
ドライバによって提供している機能などは若干異なりますが、画像の品質をコントロールするための一般的な機能を提供しています。

なお、PFUのfiシリーズのスキャナードライバは、「PaperStream IP」という名称です。
TWAINやISISといった業界標準インターフェイスに対応しているため、同じ標準規格に準拠しているアプリケーションであれば、製品添付以外のアプリケーションからも接続し、fiシリーズのスキャナーを利用することができます。

② スキャナーのアプリケーション(キャプチャソフト、ユーティリティなど)

アプリケーションは、各メーカーによっていろいろな種類や呼び方があります。
基本的にOSやドライバ以外のソフトウェアを指していることが多いです。

スキャナーの「アプリケーション」とは、画像データの保存や保管に関する機能を制御するソフトウェアのことを指しています。スキャナードライバが生成した画像データを、いろいろなファイル形式で保存したり利用したりする機能が、主に「アプリケーション」として提供されています。

スキャナーのアプリケーションのイメージ画像

スキャナーのアプリケーションとは

特に、業務用スキャナーの場合は、紙を電子データ化する基本機能以外に、OCR(*1)を利用したキーワード抽出、バーコードやQRコードを利用したファイル名の自動設定、および保存先の仕分け機能など、より便利な機能を提供するソフトウェアが複数あるのが一般的です。
例えば、アプリケーションを利用することで、原稿をまとめてスキャンしてもバーコードやQRコードの情報をもとに、電子化したデータの保存先フォルダを自動で仕分けて保存したり、ファイル名を自動で設定したりできます。

これらのアプリケーションは、メーカーによってスキャナーに標準添付されているものもあれば、公式サイトなどからダウンロードして利用するものもあります。

ご利用のスキャナーに、どのようなドライバやアプリケーションがあり、どう提供されているかは、公式サイト(カタログやマニュアル)などで一度チェックしてみるといいでしょう。

*1:Optical Character Recognition/光学的文字認識

スキャナーのソフトウェア、どう使い分ければいいの?

では、具体的に、どのようにスキャナーのソフトウェアを使い分けすればいいのでしょうか?

基本的には、自分のしたいことや目的、運用形態などにあった機能をサポートしているソフトウェアがどれかを確認します。スキャナーごとにソフトウェアの名称や機能なども異なるため、お使いのスキャナーのカタログやマニュアルを確認するとよいでしょう。

ここでは、PFUの「fiシリーズ」のソフトウェアを例に見てみましょう。
公式サイトなどで紹介している代表的な利用シーンごとに、利用するソフトウェアについてまとめています。よろしければ参考にしてみてください。

fiシリーズのソフトウェア

上記の各利用シーンの詳細は、以下の関連リンクをご確認ください。

利用シーン 参照リンク
サイズやカラー、向きを自動判別して読み取る
「ゾーンOCR機能」で定型帳票の文字情報をファイル名に指定する
バーコードを利用してフォルダを仕分けて保存する
OCR精度を高める
チームで分担作業する、または高度な仕分け機能を利用する
PCレスで運用、または業務システムと連携する

まとめ

ここまで、スキャナーの基礎として、スキャナーのソフトウェアの種類や役割、使い分けなどについて簡単に解説してきました。スキャナーが持つ便利な機能を有効利用するために、少しでも参考になると嬉しく思います。
ぜひ、スキャナーとあわせて提供されているソフトウェアをもう一度チェックし、眠っている機能なども有効利用してみてくださいね。

なお、fiシリーズのソフトウェアについては、「fiシリーズ標準添付 スキャニングソフトウェア PaperStreamシリーズの公式サイト」に詳しく記載されています。ぜひ、一度、ご確認ください。
また、fiシリーズの機能や便利な使い方については、動画でわかりやすくご紹介しています。
ご興味のある方は次のバナーからご確認ください。

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