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[ 導入事例 ] 工場内の機器/ネットワーク見える化装置
iNetSec FC
工場内の機器情報を収集して最新情報を自動で「見える化」! 
1400台以上の機器をリアルタイムで管理!
iNetSec FC

  • 積水化学工業株式会社 滋賀水口工場
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積水化学工業株式会社 滋賀水口工場では、工場で稼働する1400台以上の機器情報をiNetSec FCで自動収集し、リアルタイム資産管理に活用している。ここでは、工場特有の課題をiNetSec FCを利用して解決している事例について紹介する。

快適で安全な暮らしを支える
日本を代表するプラスチック工場

積水化学工業株式会社 滋賀水口工場(以降、滋賀水口工場)は、日本のプラスチックメーカーのパイオニアとして常に新しい製品を世に送り出してきた積水化学グループの基幹工場である。
東京ドーム約9個分という広大な敷地を有し、自動車のフロントガラスに用いられる「中間膜」や、液晶ディスプレイに使用されている「プラスチック性微粒子」といった、我々の生活に身近な製品に使用される素材の製造・検査・出荷を行っている。
世界トップシェアの製品も多く、人々の快適で安全な暮らしに欠かせない事業を担っている工場だ。
写真:滋賀水口工場のショールーム
滋賀水口工場の製造製品(ショールームより)

唯一できなかったリアルタイム "資産管理"

滋賀水口工場では、膨大な数の工場機器やネットワークインフラの管理を行うため、以前からネットワーク監視ツールや資産管理ツールを複数導入しており、ある程度まではネットワークやサーバーの稼働状況は把握できていたという。にもかかわらず、なぜiNetSec FCを導入することになったのか。
どのような課題や困りごとがあったのか、まずは導入の背景について、企画管理部の深田氏と奥出氏に教えていただいた。
「工場で稼働している機器の台数と種類が多く、その管理に課題を抱えていました。当時は表計算ソフトで台帳を管理していたのですが、不定期に行われるレイアウト変更や機器の移動に対して、台帳の更新がタイムリーに追随できず、情報を常に最新化しておくことが困難な状況でした。実際に、工場内のLANでもインシデントが発生していて、そのインシデントに迅速に対処するためにも、資産管理をリアルタイムに行うことが必要だと思っていました」と深田氏は当時を振り返る。
「課題解決のために専用の資産管理ツールを利用してみたのですが、機器情報を収集するには各機器に専用ソフト(エージェント)をインストールする必要がありました。しかし、工場では生産設備をはじめ、スイッチやプリンターなど、エージェントをインストールできない機器も多く、結局、期待した情報が得られず、リアルタイムの資産管理はできないままでした」と奥出氏も課題の深刻さを語ってくれた。
写真:深田氏(左) と奥出氏(右)
iNetSec FC導入の背景について語る深田氏(左) と奥出氏(右)
このような状況で、タイミングよくPFUから機器情報を収集するツール(この段階ではiNetSec FCの試作機レベル)について提案があり、そこで、この試作機で課題を解決できるか、実際に使ってみようということになったという。

「試行した結果、既存のツールでは検知できなかった機器を見つけることができました。しかし、速度が若干遅いことや使い勝手の問題もありましたので、検証結果を踏まえて現場の要望をたくさんフィードバックさせていただきました。
その後、改良版をお借りして再度検証を実施したところ、前回の要望が対応され、こちらが求めていた情報がすべて一目で網羅でき、性能も使い勝手もすごくよくなっていました」(奥出氏)。

そこで、すぐにiNetSec FCを正式導入しよう、という話になったという。現場が抱える課題に対応したiNetSec FCは、リアルタイム資産管理にも役立つレベルの機器やネットワーク構成情報を自動収集できるツールとなり、滋賀水口工場へ正式導入されたのである。

設置するだけで実現できた
リアルタイムな資産管理

iNetSec FC導入後の効果と運用状況についても話をうかがった。

iNetSec FC導入後の効果

「滋賀水口工場では、建屋や部門別に複数のネットワークセグメントを分けて管理しているのですが、見える化装置に接続されたネットワークセグメント配下のすべての機器が検知・収集できました」(深田氏)。
写真:深田氏と見える化装置
1台の見える化装置で工場内のすべての機器情報が収集できていると話す深田氏(左)
見える化装置が設置されている様子(右)
「正式導入してからまだ1か月程度ですが、工場内の1400台以上の機器情報が自動収集され、見える化装置の管理用の画面で確認できています」(奥出氏)。
「見える化装置が自動収集した情報に、機器の設置場所を表す工場内部の位置番号(建屋、階数、柱番号など)の情報を追加登録することで、リアルタイムな資産管理に必要な情報をすべてiNetSec FCで集約・管理できるようになりました」(深田氏)。

また、見える化装置は、ベンダー名(ネットワークカードに紐づいているメーカーの情報)が収集できるため、ベンダー名とIPアドレスでほぼ機種を特定でき、とても使いやすく重宝しているとのことだ。
「現状のネットワーク構成やスイッチの設定を変更することなく、1台の見える化装置を設置しただけでこれらの情報を自動収集し、管理できる。しかも、作業に耐えうる動作速度で。
これは今までに試したあらゆる手段での収集に大きく勝る結果です」(奥出氏)。

iNetSec FC導入後の運用状況

工場には稼働停止が許されない生産設備が多くある。
iNetSec FCは、こうした生産設備をはじめとする機器の検出時に、一切パケットを発出しない「パッシブ検知」という方式を採用している。ネットワークに影響を与えることがないため、稼働停止が許されない環境でも安心して導入いただけている。
機器の詳細情報を取得したい場合は、見える化装置からパケットを送って能動的に機器を検知(アクティブ検知)することも可能であり、お客様の状況に応じて最適な運用方法を選択できるようになっている。
では、滋賀水口工場ではどのように運用しているのだろうか、その点について話をうかがった。

「パッシブ検知とアクティブ検知を併用することで、資産管理に必要な情報をほぼ収集できています。通常、アクティブ検知を実施するタイミングは、生産設備への影響を考慮して操業時間外に行うことが多いと思われますが、我々の工場は24時間稼働のためいつ実施しても同じなので、私(管理担当者)がいるときに手動で実施しています」と奥出氏は語る。

現在、週1回のペースで管理担当者がアクティブ検知も実施しているが、今までにトラブルが起こったこともなく、現在は安心して実施しているとのことだ。
写真:奥出氏
パッシブ検知とアクティブ検知を併用できるため安心と話す奥出氏

収集した情報で資産管理用の
ラベルをかんたん作成

滋賀水口工場では、見える化装置で収集した情報をユニークな方法で二次利用しているという。その点について詳細をうかがった。

「収集した情報を管理用の画面でさらに絞り込みし、必要な項目のみをCSVデータとして出力できる機能があり、とても重宝しています。この情報をフリーのラベル印刷ソフトのインプット情報に利用することで、資産管理用ラベルを簡単に作成できます」(深田氏)。
図:見える化装置で収集した情報で資産管理用ラベルを作成する流れ
見える化装置で収集した情報を元に資産管理用ラベルを作成


写真:資産管理用ラベル
作成した資産管理用ラベルを機器に貼っている様子
「資産管理用ラベルには、機器の位置番号(建屋、階数、柱番号など)も入れています。資産管理用ラベルが示す場所にその機器がなければ、場所を動かしたことが分かり、わざわざMACアドレスやIPアドレスを調べなくてもよくなります」(奥出氏)。

工場のセキュリティ対策の基本は
機器の「見える化」から

近年、工場の生産現場では、IoT化やスマートファクトリー化の流れが加速している。
一方で、工場のネットワークをインターネットに接続する機会が多くなることで、新たなセキュリティ上のリスクも増えている。ひとたび、工場がサイバー攻撃を受けると、生産ラインの停止はもとよりサプライチェーンへの影響など、深刻な損害を被ることになる。
こうした状況を受けて、経済産業省では、セキュリティレベルの底上げを図ることを目的とした「工場システムにおけるセキュリティガイドライン」(注1)を策定中である。
インタビューの最後に、こうした動向についても話をうかがうことができた。

「弊社でもOT(注2)セキュリティガイドラインを策定しているが、そこには工場内の情報資産をどのように検出し、どのように台帳を作成するのか、具体的な対策や方法は明記されていません。今回、我々が導入したiNetSec FCは、ネットワークに接続されている機器情報をもれなく自動的に収集し、資産管理台帳とも関連させることができるという点で、資産管理のための具体的な施策の1つになると思っています。資産管理がセキュリティ対策のすべてではありませんが、機器を見える化して情報を常に最新化していくことが、セキュリティ対策の第一歩になると考えています」と奥出氏は語る。

さらに深田氏も次のように強調する。
「多種多様な機器を、確実に、タイムリーに管理したいという想いは、多くの工場でも同様に感じていることだと思います。しかし、そのためにITシステム向けの製品を新たに導入するのは、生産設備への影響やスキルの点で不安を感じる人も多いのではないでしょうか。その点、iNetSec FCは、生産設備に影響を与えることなく機器を検知できるので安心です。実際に使ってみて実感しています」

滋賀水口工場での取り組みについては、所属している高機能プラスチックスカンパニーの各工場との定期的な打合せにおいても、iNetSec FC導入事例として情報共有を図っていくつもりだという。
写真:iNetSec FCで収集・管理した情報をもとに会話する二人
見える化装置の導入・活用について、他の工場への情報共有も考えていると話す二人
常に『止まらない工場』を第一に考えるとき、現場が抱える課題を起点として誕生したiNetSec FCは、非常に有効なツールとなりうると二人は話してくれた。

注1:
経済産業省「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン(案)」
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000235644
注2:
operational technology(製造業における工場のハードウェアを制御・運用する技術)

お客様概要

名称 積水化学工業株式会社
(SEKISUI CHEMICAL CO., LTD.)
所在地 大阪本社
〒530-8565 大阪市北区西天満2丁目4番4号

東京本社
〒105-8566 東京都港区虎ノ門2丁目10番4号
設立 1947年3月3日
資本金 1,000億円
従業員数 26,419名(2022年3月末日現在)
URL https://www.sekisui.co.jp/
事業内容
  • ユニット住宅の製造・施工・販売、リフォーム等住宅関連サービス
  • 建築・土木・ 車輌・電子機器等各産業向けプラスチック製品の製造・販売
  • 体外診断用医 薬品・検査機器の製造・販売
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