[PRESS RELEASE]
2020年6月23日
株式会社PFU
セキュリティ対策アプライアンス「iNetSec SF Cloud」投入
~ 国内No.1の製品がより導入しやすくなり、IT部門への圧倒的な負担低減を実現 ~
株式会社PFU(代表取締役社長:半田 清、以下PFU)は、セキュリティ対策アプライアンス「iNetSec SF (アイネットセック エスエフ)」のクラウド版として、新たに「iNetSec SF Cloud」を追加し、8月初旬より販売開始します。クラウド対応と機能強化によって低コストでの導入、安心・安全なネットワーク環境を提供します。
IT環境の急激な変化や直近のテレワーク増大に伴い、企業のIT部門はIT人材不足やセキュリティ対策のさらなる強化が課題となっています。そのため、少ない人数でのシステム導入や運用の実現が求められています。
「iNetSec SF Cloud」は、サーバ等の初期導入コストや日々の管理負荷等を大幅に軽減します。さらに、独自技術「エッジ・アナライズテクノロジー」を搭載し、今まで困難だった不正機器の設置場所の特定(スイッチポート特定機能)やレポーティング機能、ダッシュボード機能を新たに追加します。これにより、管理者の負担を徹底的に軽減し、安心・安全なネットワーク環境を提供します。
「iNetSec SF」は、販売開始以来、企業や大学、病院など幅広い分野のお客様にご採用いただいております。また、iNetSecシリーズ(注1)は、2011年度から不正接続防止ツール市場を含む検疫ツール市場において8年連続国内トップシェアとなっています(注2)。
iNetSec SF Cloudとは
マネージャーソフトウェアのクラウド提供により、導入コストを抑え、幅広い環境での運用を実現
iNetSec SFのマネージャーソフトウェアをクラウド化することで、サーバの初期導入コストや日々の管理負荷を軽減することができます。また、管理者の利用シーンや導入いただけるお客様環境がさらに広がります。
適用環境の拡大:事業所間がネットワーク接続されていない環境での統合管理を実現
各事業所間がVPNやWANなど専用線で接続されていない場合、従来のオンプレミス版(注3)は各事業所にマネージャーを導入し、個々に管理する必要がありました。「iNetSec SF Cloud」は、クラウドのマネージャーで複数の事業所に設置されたセンサーをまとめて管理できます。
マネージャーを一か所に集約することで導入コストを抑え、管理作業の効率化を実現します。また、管理する事業所を増やす場合でも、センサーを追加設置するだけで、簡単に統合管理できます。
利用シーンの拡大:テレワーク環境など社外からの機器管理を実現
働き方改革や新たな日常への取り組みとして、テレワークが普及し社外で業務を行う機会が、今後ますます増加していくものと考えられます。このような環境の中でIT部門の管理者は、自宅など社外からクラウドのマネージャーにアクセスし、機器管理や不正接続防止対策などセキュリティ対策ができます。
iNetSec SFの新機能(オンプレミス版・クラウド版共通)
本機能強化では、「スイッチポート特定機能」、「レポーティング機能」、「ダッシュボード機能」を新しく追加することで、より操作性と運用性が向上します。
1.「エッジ・アナライズテクノロジー」搭載のスイッチポート特定機能による機器の場所特定
持ち込み機器の不正なネットワーク利用があった場合は、利用者に注意喚起を行って再発防止に努める必要があります。また、マルウェアに感染した場合も、その機器の復旧を行う必要があります。どちらの場合でも問題のある機器の場所の特定が必要ですが、従来では管理者が機器の場所を特定することは困難でした。
この課題を解決するため、20年近くネットワークに関する開発を手掛けてきたPFUの技術を集約した「エッジ・アナライズテクノロジー」を搭載し、新たに「スイッチポート特定機能」を開発しました。これにより、さまざまなメーカーのスイッチに対して、どのポートに機器が接続されているかを把握することができます。
機器に問題が発生した場合には管理画面上から接続されているスイッチのIPアドレスとポート番号を即座に確認して、対処が必要な機器の物理的な場所を確認しやすくなります。
2.レポーティング機能によるセキュリティ対策状況の見える化
一般的に、セキュリティ製品を導入した際、導入効果の測定報告が必要であり、IT管理者の負担となっていました。
本レポーティング機能を利用することで、機器種別ごとの台数の変化を見える化し、レポート形式で確認できます。IT管理者であれば報告書の作成を求められることが多いサポート切れOSの数や社内ネットワークに接続されている機器の数などがまとめられており、社内の月次報告書などに使用することで資料作成作業を効率化することができます。
3.ダッシュボード機能により必要な対処を一元把握
IT部門は、社内の機器情報に対して必要な対処を把握している必要があります。本ダッシュボード機能により、ネットワーク利用の申請を行っている機器やネットワークに長期にわたって接続されていない機器など、管理者が把握すべき機器情報のあらゆる面をリアルタイムかつ、一元把握することができます。さらに、その画面から1クリックで対処に遷移できるなど、操作性が大幅に向上します。
価格・商品構成
商品名 | 説明 | 標準価格 |
---|---|---|
iNetSec SF Cloud マネージャー |
クラウド版マネージャーの使用権として定額でのご利用となります。システムに1つ必要です。
QA、機能アップデート、利用時初期セットアップ、機器辞書の更新が含まれます。最低契約期間は1年となります。 |
240,000円/年 20,000円/月 |
iNetSec SF Cloud 510 センサー |
お客様のネットワークに接続するセンサーです。 設置するセンサーはiNetSec SF Cloudマネージャーと接続して定額でご利用いただけます。利用時の初期設定、故障時のセンサー交換の費用が含まれます。タグVLANの場合、1台のセンサーで32VLANまでご利用いただけます。最低契約期間は1年となります。 |
104,400円/年 8,700円/月 |
項目 | オンプレミス版 | クラウド版 | ||
---|---|---|---|---|
諸元 | 管理機器数 | 300,000 | 10,000 | |
センサー数 | 1,000 | 500 | ||
セグメントグループ数 | 1,000 | 500 | ||
セグメント数 | 1,000 | 500 | ||
機能 | 基本機能 | 機器検知・識別 | ○ | ○ |
不正接続防止 | ○ | ○ | ||
新機能 | スイッチポート特定機能 | ○ | ○ | |
レポーティング機能 | ○ | ○ | ||
ダッシュボード機能 | ○ | ○ | ||
他製品連携 | 資産管理ツール連携 | ○ | 今後のエンハンスにて対応を予定 | |
サイバー攻撃対策製品連携 | ○ | |||
ゲートウェイ製品連携 | ○ | |||
オプション機能 | 標的型サイバー攻撃振る舞い検知 | ○ | ||
アプリケーション監視 | ○ | |||
脆弱性検査 | ○ |
(備考)
・価格は、全て税抜きとなります。
・今後、オンプレミス版からクラウド版への移行ツールを提供予定です。
・オンプレミス版は、従来の商品構成・価格に変更はございません。新機能はアップデートで提供されます。
構成例
1拠点で5セグメントを管理する場合の構成例です。
・オンプレミス版の構成
商品種別 | 商品名 | 必要数 |
---|---|---|
ソフトウェア | iNetSec SF マネージャー | 1 |
アプライアンス | iNetSec SF 510 センサー | 1 |
ライセンス | iNetSec 追加セグメントライセンス1 | 4 |
保守 | 基本サポート | 1 |
センサーサポート | 1 | |
セグメントライセンスサポート | 4 |
・クラウド版の構成
商品種別 | 商品名 | 必要数 |
---|---|---|
ライセンス | iNetSec SF Cloud マネージャー | 1 |
iNetSec SF Cloud 510 センサー | 1 |
※管理セグメント数に応じたセグメントライセンスの購入が不要となります。
※それぞれの商品には、保守費用が含まれます。
出荷開始予定
2020年8月末
※オンプレミス版をご利用中のお客様は、「iNetSec SF」のアップデートプログラムを適用する事で、新機能をご使用いただけるようになります。
出荷開始後、Support Webよりダウンロードが可能です。
販売目標
今後3年間で30億円の売上を目指します。
商標について
- iNetSecは、PFUの登録商標です。
- その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
- (注1)旧製品「iNetSec Smart Finder」の実績を含みます。
- (注2)出典:株式会社富士キメラ総研『2012~2019 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧』
- (注3)従来のお客様の社内ネットワークのサーバに、管理用のマネージャーソフトウェアをインストールし、セグメントごとに設置する各センサーを管理する構成となります。
関連リンク
以上
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