精度の高いクラウド型キャプチャーサービス導入により入力業務の大幅な効率化を実現

国内に複数拠点を構える小売・販売業L社様。取引量の増加に伴い、経理部門において処理する請求書・注文書も増加。全件手入力で負荷がかかっている状況を改善するべく、入力業務効率化への取り組みが始まりました。
お客様の課題
業績の拡大に伴って増え続ける業務に対して入力作業が負担となってきていた
好調な業績、取引先の増加に比例して、業務量が増加し内容が複雑化していく中で、特に取引先から受領した請求書・納品書に基づく支払業務に関する会計システムへのエントリー業務に多くの時間がかかり、決算、財務諸表分析、経営者への報告対応といった、本来の業務に支障が出始める程の負担となっていました。
この状況を改善するべく、入力作業の自動化による業務改善を検討しておりました。
PFUのご提案・取組
「入力作業」を削減し、「業務」を効率化するクラウド型キャプチャーサービス
PSCS(PFU Smart Capture Service)をご提供
01 高いOCR技術のキャプチャーサービスを提供
請求書・納品書を電子化し、帳票にあわせて最適なOCRエンジンを自動選択し、高度な画像処理技術で高精度に文字を読取。入力業務に必要な情報を自動的に抽出し、CSV出力したデータを業務システムに登録します。このように入力業務の自動化を行うことで、大幅な効率化が実現できます。
02 クラウドサービスによる最小限の投資で導入・運用可能
IT投資方針がオンプレからクラウド/サービス利用へとシフトしているL社様。
PSCSはクラウド型であるため、自社に環境を準備することなく手軽に導入・運用が可能。トライアルサービスで効果を実感した上で、必要最小限の投資から手軽にスタートすることができます。さらに、導入後の適用業務・利用規模の拡大も容易に対応できます。
03 OCR定義された帳票を事前に用意
事前にOCR定義された帳票が数多く準備されています。今回対象の請求書・納品書も標準帳票として用意されていますので、現状の業務へ素早く導入することが可能です。
※個別の帳票は有償サービスで対応します。

導入のポイント

トライアル運用で、高い認識率を体感
対象帳票を、事前にOCR定義された標準帳票で、キャプチャリングのトライアルを行ったところ、L社様が想定していた以上の精度を達成。非常に高い認識率を体感いただけたことがPSCS導入の大きな理由となりました。

チューニングで認識率が向上し、修正作業が削減
更なる業務適用を目指して帳票が多い取引先を選定し、標準パターンでは未対応の項目を含めて読み取るためのチューニングを実施。約93%と更なる認識率の向上を実現しました。これにより、OCR結果の修正作業削減につながりました。

スキャナー導入でさらなる効率化
紙帳票の電子化には専用のスキャナーを導入し、OCRに最適な画像データを高速に作成することで、入力作業の効率化を促進しました。
導入効果

PSCSの導入により、支払業務における請求書・納品書の入力作業時間は、1/3まで圧縮することに成功。これにより、業務の大幅な効率化、スピードアップを実現。将来的にはRPAによる自動化や他帳票への拡張、加えて社内文書のペーパーレス化への実現も視野に入れ、本件を起点にさらなる効率化を目指されています。
当社調べによる想定数値
お客様概要
業種 | 小売・販売業 |
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従業員数 | 約200名 |
対象部門 | 経理部 |
対象業務 | 支払処理 |