学習効率UP!Goodnotesの暗記ノート・赤シートの作り方

受験や定期試験を控えている場合、また資格試験の近い場合などでは、わずかなスキマ時間でも勉強したいと思うものです。とはいえ、いつ発生するのかわからないスキマ時間のために重たい参考書を持ち歩きたくないですよね。
安心してください。iPadと「Goodnotes」アプリを活用すれば、簡単に暗記ノートが作成できます。カラーフィルターを使って、赤シート的に使うことも可能。この記事ではその方法を紹介します。
目次
1. Goodnotesなら、iPadでもスマホでも反復学習ができる!
「Goodnotes」アプリは、タブレットやスマホで使えるノートアプリです。Apple Pencilを使った手書きノート作成のほか、PDFや画像ファイルを読込み、その上にコメントを手書きするといった使い方ができます。
さらに同期機能を使えば、iPadで作成したノートをiPhoneやAndroid端末で使用することもでき、隙間時間も有効活用しながら勉強できます。
また、反復学習のための暗記ノートも、Goodnotesを使えばとってもカンタンに作成できます。
暗記ノートを作成する方法は、以下の2通り。
- マスキングテープ機能を活用して、隠したいところにマスキングテープを引く。
- 隠したい部分にマーカーを引いたり文字の色を変えたりして暗記ノートを作成。iPadのカラーフィルターを赤シートとして呼び出す。
どちらの方法がオススメ?メリット・デメリット
では、どちらの方法を使って暗記ノートを作成するのがよいか?以下に簡単にまとめましたので、ご自身にあったほうを選んでくださいね。
マスキングテープ機能を使う | iPadのカラーフィルターを使う | |
---|---|---|
可能なバージョン | Goodnotes6のみ | Goodnotes6、Goodnotes5 |
メリット |
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デメリット |
|
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こんなときにおすすめ | すでにあるテキスト(ノート・参考書・プリント等)を取り込んで、暗記ノートを手軽に作成したいとき | 暗記用ノートを自作したいとき |
ここからは、それぞれの手順を詳しくご紹介します。
2. マスキングテープ機能で、該当箇所を隠して暗記する方法
最新版の「Goodnotes 6」には、マスキングテープ機能が追加されています。まずは、今お使いのGoodnotesがバージョン「5」なのかバージョン「6」なのかを確認しておきましょう。確認の方法は2通りあります。
1つ目の方法は、ホーム画面から確認するものです。右上にある設定ボタンから情報へと進みます。
「アプリ」の項目にGoodnotesのバージョンが表示されています。
2つ目の方法は、開いているノートのツールバーを確認する方法です。マスキングテープボタンやルーラーボタンがあれば、Goodnotes 6です。
Goodnotes 6になっていることが確認できたら、マスキングテープ機能を使って暗記ノートを作成していきましょう。
まずは、「新規」→「読み込む」または、「新規」→「スキャン書類」から、テキストデータを取り込みます。
取り込むテキストの枚数が少ない場合は「スキャン書類」から、テキストの枚数が多い場合は、スキャナーを使ってテキストを一気にPDFにしてからデータを取り込むのがオススメです。
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続いて、取り込んだファイルを開き、マスキングテープボタンをタップします。
カラーは何でも構いません。暗記したい文字を引いて目隠しをします。
内容を確認したい時には マスキングテープをタップします。
すると色が薄くなって文字を確認することができます。これで、何度でも好みのところを暗記することができます。
3. カラーフィルターを設定して赤シートのように使う方法
カラーフィルターを赤シート的に使って暗記ノートを作成するには、以下の方法でiPad側の設定を行ってからGoodnotesを使用します。
3-1.下準備:iPadの設定
赤シートを使うには、iPadの標準機能「カラーフィルター」を呼び出します。
手順は以下のとおりです。
まずiPadの「設定」アプリを開きます。「アクセシビリティ」を開いたら、「画面表示とテキストサイズ」へと進みましょう。
画面とテキストサイズの下の方に、「カラーフィルター」があります。タップしてカラーフィルターを「オン」にしましょう。
「グレースケール」、「赤/緑フィルター」などの下に「色合い」という項目があります。この「色合い」を選択し、「強さ」、「色相」ともに最大レベルにします。これで 赤シートが完成です。
毎回、設定アプリを開いてカラーフィルターをオンにするのは手間なので、すぐに赤シートを呼び出せるように以下の設定も行っておきましょう。
まず、設定アプリの中の「コントロールセンター」を開き、「アプリ使用中のアクセス」をオンにします。
オンにできたら、画面右上から下にスワイプし、アクセシビリティの左上隅にある「+」→「コントロールを追加」をタップして、一覧から「アクセシビリティのショートカット」を追加します。見つからない場合、検索で絞り込むことができます。
アクセシビリティをタップすると、「アクセシビリティのショートカットを有効にするには設定を開きます」と表示されます。その表示をタップして設定を開きましょう。
アクセシビリティのショートカットの中にある「カラーフィルター」にチェックを入れます。これで、コントロールセンターからアクセシビリティをタップすると、赤シートを表示できるようになります。
なお、この設定を済ませておけば、iPadのトップボタンをトリプルクリックしてもカラーフィルターがオンになり、赤シート化します。
3-2. Goodnotesの設定
いよいよ、Goodnotesでの設定に入ります。Goodnotesでは、以下の2パターンの暗記ノートを作成できます。
テキストデータを取り込んで、隠したい部分にマーカーを引く
まずは、「新規」→「読み込む」または、「新規」→「スキャン書類」から、テキストデータを取り込みます。
取り込んだテキストデータを開き、蛍光ペン機能の「カスタム」→濃いめの緑(カラーコード# 009000)のマーカーを4回引くと、赤シートを呼び出したとき、きれいに隠れます。
"消えやすい"ペンの色を使って暗記ノートを自作する
暗記ノートを手書きで自作する場合は、文字色をプリセット(デフォルト)にある赤系の色に設定すると、赤シートをかけたとき文字がきれいに隠れます。
どの色を使うとよいか、細かくはノートのカラーによって変わります。
ノートのカラーがイエローの場合
ペンの色を、カラーコード#F65353にすると、元の文字が見えなくなります。
ノートの色がホワイトの場合
ペンの色を、カラーコード#FF9797にすると、元の文字が見えなくなります。
4. 教材をスキャンしておけば、暗記ノートの作成効率UP!反復学習にも使える!
手書きでゼロから作るとなると暗記よりも作成に時間のかかってしまう暗記ノートですが、すでにある参考書やプリントをスキャンしてGoodnotesに取り込めば、効率よく暗記ノートを作成できます。
とはいえ、1ページ1ページ、iPadやスマホでスキャンしていくのは大変。そんなときこそドキュメントスキャナーの出番です。
ScanSnap iX2500なら、両面を毎分45枚のスピードでスキャン可能。参考書などの教材も裁断→スキャンであっという間にデータとして取り込みでき、キーワードをもとに記載場所の検索もできるようになります(※)。
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たとえば学校でもらった書き込む前のプリントも、書き込んだ後のプリントも、スキャンしておけば何度でも問題演習ができます。
※詳細設定画面の「スキャン」タブで「検索可能なPDFにします」にチェックを付けておきます。
裁断したくない教材のスキャンには、ScanSnap SV600がオススメ。本を開いたときの中央部のゆがみを自動で補正したり、ページめくり検出機能もついています。
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5. スマホでもカラーフィルターを使うには?
では、作成したノート使って、スマホでも反復学習するにはどうしたらいいでしょうか?
最後に、スマホでもiPadと同じようにカラーフィルターを設定する方法をご紹介します。
iOSでカラーフィルターを設定する
方法は、iPadでの設定方法とほぼ同じ。iPhoneの「設定」アプリを開き、「アクセシビリティ」→「画面とテキストサイズ」→「カラーフィルター」をオンにします。
「色合い」を選択し、「強さ」、「色相」ともに最大レベルにすれば、iPhoneでも 赤シート暗記ノートを使えるようになります。
iPhone 15から前のモデルを使っている場合は、「設定」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」で「カラーフィルター」にチェックを入れます。
その後、スワイプでコントロールセンターを表示し、空白面を長押し→「コントロールを追加」から「アクセシビリティのショートカット」を選択すると、iPadと同じようにコントロールセンターを使って赤シートを呼び出せます。
最新のiPhone 16シリーズなどアクションボタンが搭載されているモデルなら、「アクションボタン」を利用することでiPad以上に簡単に赤シートを表示できます。
設定するには、設定アプリの「アクションボタン」へと進みます。デフォルトでは「消音モード」になっているので、左にスワイプしていき、「アクセシビリティ」を選びましょう。
アクセシビリティの機能の中から「カラーフィルター」を選んだら、機能を下へスワイプして下げ、アクセシビリティのカラーフィルターが選択されていることを確認します。
その後、「設定」へと戻れば、アクションボタンの設定は完了です。アクションボタンの長押しで、手早く赤シートを表示できますよ。
Androidでカラーフィルターを設定する
Android端末でも、ユーザー補助の機能の中に、iOSやiPadOSと同じようなカラーフィルターを設定できるものがあります(画像はGalaxy S 23 Ultraのもの)。
Android端末では、ユーザー補助機能を起動させるショートカットも同じ画面で作れるようになっているので、カラーフィルターを設定できる端末であれば、iOSより設定のハードルが低いといえます。
6. まとめ
「Goodnotes」シリーズとiPadやスマホを組み合わせて、暗記ノートを作成・活用する方法を紹介しました。
暗記ノートの作成は、スキャンしたデータを使用するとより効率的に行えます。ノート作成にかける時間を省略して、あいた時間を反復学習にあてましょう!

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この記事を書いた人

ScanSnapアンバサダー。ガジェットをこよなく愛するフリーランスライター。 約10年、福島県郡山のビジネス専門学校でMS-Accessなどの講師を務める。実際に見て聞いて使って書くのが好きな、“notコタツ”ライター。二級小型船舶操縦士免許、乗馬5級、普通二輪免許など多様な資格を取得。
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