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AIで農業はどう変わる?植物工場と農業ロボットの可能性(人手不足に向き合うヒント)

AIで農業はどう変わる?植物工場と農業ロボットの可能性(人手不足に向き合うヒント)

野菜の値段が高くなると気になったり、不作で品薄のニュースを見たりすると心配になったり。
「これから人口が減っていくのに、農業をする人って足りているのかな?」と不安に感じること、ありませんか?

ScanSnapが協賛するラジオ番組『ラジオでAI~miraiダネ~』の年末回では、農家が減っていく時代に、AIが農業とどう関わっていくのかについて語られました。
このラジオ放送の番組では、パーソナリティの福島彩乃さん、AIジャーナリスト伊本貴士さん、そしてAIアシスタントのダネミーが、リスナーの素朴な疑問に答えながらAIを楽しく学んでいく番組です。

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本記事は、この番組の202512月〜20261月の放送内容から、以下のテーマをピックアップ!

  • AIで農業はどう変わる?

今回のお話の「農業×AI」の重要ポイントは、AIを使った「人手不足」への現実解。AIを導入したからといって、AIが何でも自動でやってくれる――という話ではありません。
屋内で環境を制御して育てる植物工場や、収穫物を運ぶなどの負担を減らす農業ロボットといった、「農作業の大変なところを少しずつ減らす」工夫が紹介されています。

今回は、2025/12/26放送の内容をベースに、「農業×AI」の可能性として、「人手不足に向き合うヒント」をデジUP!流に整理してみます。

目次

    書類も、思い出も、自由自在。情報整理に長けたスキャナーScanSnap

    農家が減る時代に、AIは農業とどう関わる?

    番組では、まず前提として「農家の人が減っていくのは目に見えている」という問題意識が語られました。そのうえで、どうやって機械的に(仕組みとして)食べ物を量産していくのか、という問いが立てられます。

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    ここでポイントになるのは、生成AIのような「会話型」のAIだけが農業のAIではないということです。
    放送で中心的に語られていたのは、植物工場のような環境制御や、農業ロボットの活用など、「ロボット×データ制御」のお話でした。

    植物工場とは?屋内×ロボット管理で進む"新しい作り方"

    植物工場=屋内で育て、管理・収穫もロボットが担う形がある

    屋内で野菜などを作り、ロボットが管理し、収穫もロボットが行うような「植物工場」が実際に存在するそうです。
    屋内であることの特徴は、外の天候に左右されにくく、光や温度などを管理しやすいことです。

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    放送でも「データの蓄積によって、光や環境を管理する」というニュアンスで語られていました。

    「超品質」=品質を上げて高く売るという考え方

    もう一つ、印象的だったのが「超品質」という表現です。

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    放送では、普通の野菜を作っても利益が出にくいので、AIで制御することで「めちゃくちゃいいもの」を作り、高く売る、という発想が語られました。
    具体例としては、栄養価が高い、果物なら甘い、といった方向性です。
    単に量を増やすだけではなく、品質に価値を乗せて成立させるという考え方がポイントになります。

    販路まで含めて成立する(高級スーパー/高級レストラン等)

    さらに番組では、「誰にどう売るか」が重要だという話も出ました。
    高品質のものを高く売るには、高級スーパーや高級レストランなど、販売先(販路)まで含めて組み立てる必要がある、という話です。
    技術があるだけではなく、どうビジネスとして成り立たせるか?

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    植物工場の話は、そこまで含めて語られていたのが特徴的でした。

    露地(自然)農業でも:運搬ロボットで「重い・大変」を減らす

    キャベツの収穫・運搬は大変/高価な車両は導入しにくい

    植物工場だけではなく、露地農業(自然の畑で太陽や雨の下、旬の作物を栽培する昔ながらの農業)の現場でも、AIやロボットを利用して負担を減らす方向性が語られました。
    放送で例として出たのがキャベツです。

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    収穫は重く、人がやると大変。けれど運搬してくれる車両を導入しようとすると高価で、小さな農家ほど導入しにくい、という課題が語られました。

    「ついてくる」運搬ロボの試み(まず負担の大きいところから)

    そこで紹介されたのが、比較的手が届きやすい価格帯で、田畑の中を走れるキャタピラ付きのロボットのようなものです。
    数十万円(20万・30万)ぐらいで、田んぼの中を走れるキャタピラ付きのロボットを作っている技術者の方がいるんだとか。そのロボットは、作業している人の後についてきて収穫物を運ぶ、というイメージです。

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    ここで重要なのは、いきなり収穫を全部自動化するのではなく、まずは「運ぶ」という負担の大きい部分から支援する、という現実的な進め方が語られていた点です。

    農業ロボットは"作物別"に増える?今後の見通し

    「農業用としてまとめてひとつ」ではなく「作物別のロボット」へ

    農業ロボットというと、つい「農業用の万能ロボット」を想像してしまうかもしれません。
    しかし番組では、農業ロボットは「農業」というざっくりしたロボットではなく、「かぼちゃ用」、「キャベツ用」といったように、作物ごとのニッチなロボットが増えるのではないか、という今後の見通しが語られました。

    作物によって形も重さも違い、必要な動きも変わります。
    だからこそ、用途別の道具もそれぞれで増えていく。そうした捉え方がしっくりきます。

    将来は作物検知・収穫も?

    まず、人を検知してついていく、といったところから始め、将来的には作物を検知してアームで収穫する、といった方向性にも触れられていました。
    ただ、ここも「必ずそうなる」と断定する話ではなく、段階的に高性能化していく可能性として語られています。「現場の負担が大きいところから、できることを増やしていく」という流れで捉えるのがよさそうです。

    デジUP!流まとめ|農業×AIは「全部自動化」より"負担を減らす"積み上げ

    放送内容を要点でまとめると、ポイントは以下の3つ。

    • 植物工場:屋内で環境を制御し、管理・収穫もロボットが担う形がある
    • 運搬ロボ:露地でもまずは運搬など負担の大きい工程から省力化する
    • 作物別ロボ:農業ロボは用途別(作物別)に枝分かれして進化していく

    農業の話は、食の話でもあり、人手不足の話でもあります。

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    デジUP!としては、こうしたニュースに触れたときに「価格」だけでなく、どこに人手が必要で、どこを技術が補おうとしているのかという「仕組み」で見ると理解が深まる、と感じます。
    番組で語られていたのも、まさに「全部自動化」ではなく、困りごとに向き合いながら少しずつ負担を減らしていく、という現実的な方向性でした。

    現場の負担を減らす工夫は、農業だけでなく日々の仕事でも同じかもしれません。
    紙の資料やメモはScanSnapでデジタル化して、情報を探す・共有する手間を減らしていきたいですね。

    今回ご紹介した内容の詳細なトークは、MROラジオ『ラジオでAI〜miraiダネ〜』各回の放送と、公式ポッドキャストで聴くことができます。
    ぜひ実際の番組放送についてもチェックしてみてくださいね。

    では、また第3弾の特集記事でお会いしましょう!


    関連リンク・参考情報


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