学び ScanSnap

自炊民、大勝利!忙しくても本を読める理由をニッポン放送アナウンサー吉田尚記さんに聞いてみた

自炊民、大勝利!忙しくても本を読める理由をニッポン放送アナウンサー吉田尚記さんに聞いてみた

ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記(よしだ ひさのり)さんは、実に20年来のScanSnapユーザーです。新しいデジタルテクノロジーを試すのが好きな「ガジェオタ」という吉田さんは、本の自炊が流行する以前からスキャナーの便利さに気づき、同人誌や仕事の資料など、あらゆる紙モノをコツコツとスキャンして自炊データを溜めてきた、生粋の「自炊民」。

多くのイベントや番組のパーソナリティをつとめながら、東京大学大学院での学びも始めた「超絶忙しい」日々のなかで、仕事や大学院の授業のために自炊した本を、タブレット代わりの折りたたみスマホで読んだり、PDFAcrobatで読み上げて聴いたり。さらに最近はNotebookLMにソースとしてインプットすることで、読書の効率が格段に向上したといいます。

自炊のメリットを最大限に活かし、本を読むための環境を進化させてきた吉田さんに聞いてみました。「どうしたら忙しくても本を読めますか?」

目次

    書類も、思い出も、自由自在。情報整理に長けたスキャナーScanSnap

    自炊は手間、だけど読書の効率は圧倒的

    ――お仕事のジャンルがとにかく幅広いですよね。で、凄く忙しくされていて...。その忙しさの中で「本を読む時間を意識して作っている」と。少し前の坂元裕二監督の映画『花束みたいな恋をした』では、仕事が忙しくなって「本を読むことが息抜きにならなくなった」という若者が描かれていましたが、あの場面を吉田さんはどう感じられましたか?

    吉田:いや絶妙だなと。『ゴールデンカムイ』と『宝石の国』とか、なんてそれっぽいんだろうって。そういうのが好きな人たちがちょうど止まってるあたり、ディテールの描き方が坂元裕二すごいなと思ってたんですけど。

    ――え、そこですか...(笑)

    吉田:僕の場合は、やってる仕事が幅広い上に趣味の延長線上でここまで来てるっていう部分があって、息抜きという概念すらない。これがオタクだってことだと思うんです。

    たとえば明後日、仕事で作家の方をゲストにお迎えするとしたら、その方の著書を今日と明日の限られた時間内で読みます。読み切れなくても1ページでも読んでおくことでインタビューの内容が広がりますから。

    そういう読書は、仕事のための「締切りのある読書」です。でも全然、嫌ではないんです。

    吉田尚記さん

    吉田:また4月に大学院に入学してからは、授業を理解するためや自分が発表するために「いついつまでに読まないといけない本」が常にある状態です。仕事でも大学院でも「締切りのある読書」がずっと続いている中で、個人的に興味があって読みたい本も常にある。最近は移動時間に『NEXUS』(ユヴァル・ノア・ハラリ)をAudibleで聴いたりしてました。すごく面白かったです。

    仕事のためでも、それ以外でも、本を読むこと自体が楽しみで辛くないんです。これがオタクだってことなんでしょうね。

    ――吉田さんは普段から、できるだけ電子書籍を購入するようにしていて、電子版がなければ紙の本を買って自炊されているそうですが、本を読むのは主にスマホでしょうか?

    吉田:そうですね。以前はiPad miniを持ち歩いてたんですが、いま使ってるのはGalaxy Z Fold6という機種で、これは折りたたみなんですよ。普段は折りたたんでポケットに入れていて

    Galaxy Z Fold6 折りたたんだ状態

    開くとこうなります。ちなみに別売りのペンも使えて手書きメモもとれます。

    digiup319_04_ScanSnapReport_Yoppi.pngなので、いつもポケットの中にタブレットが入っているという状態なんですよね。こいつはスマホとしては重いけど、タブレットを持ってると考えたらそれほどでもない。タブレットはポケットに入らないじゃないですか。

    本当に一番忙しいときはエレベーターの待ち時間にも読んでたりします。

    エレベーターの待ち時間も読書――ぶっちゃけ自炊って面倒じゃないですか?

    吉田:めんどくさいですね。でもそのあとの効率が圧倒的に上回る。

    大学院での研究にあたって、それなりに難しげな本も読まなきゃいけないんですが、これは電子書籍になってる可能性が非常に低い。なので紙の本を買ってガンガン自炊しています。

    本を断裁するのは最初は抵抗がありましたが、いまはないです。断裁機で断裁してScanSnap iX2500でスキャン。いまはPDFもAcrobatが読み上げてくれるので、自炊してPDFにさえしておけば、どうしても読んでおかないといけない資料を移動しながら耳で聞くことだってできます。

    スキャンの前に本を断裁

    新書はもちろん厚みのある本もザクっと断裁できます

    全ページさばいておく

    全ページをザーっと捌いて確認

    表紙をスキャン 表紙をスキャン

    本文をスキャン本文をスキャン。iX2500では100枚セットできます

    digiup319_10_ScanSnapReport_Yoppi.png
    自分で作ったプロファイルは4つくらい。「PCで自炊」プロファイルには意外と細かいノウハウがあります。フィードが継続スキャンになってるかどうかで自炊効率が違ったりしますね。「PCで自炊」プロファイル
    「PCで自炊」プロファイルの設定

    自炊で読書が進化する

    ――たとえば自炊したPDFをNotebookLMで使うことはありますか?

    吉田:めちゃめちゃ使ってますね。といっても大学院の授業の場合、読んだ内容を自分で考えて自分で文章にしないと意味がないので、アウトプットに使うということではなく「どこにどのように書いてあったか」を調べるために使っています。

    例えば、大学院の研究のためにメディア論の本を読んだとき。

    読むには読んだのですが、難しくて自分の知識として定着していない部分があるんです。これを自炊してPDFをNotebookLMのソースとしてインプットし、「著者はラジオというメディアについてどのように論じているか」と質問すると、そのPDFの何ページにどのように書かれているかを答えてくれる。

    本に100の情報があったとして、1回読んだとしても具体的に覚えているのはごく一部。「こういう話がのってたな」と、キーワードをいくつか思い浮かべられる程度ではないでしょうか。これが分厚い紙の本だと、「なんとなくこの辺だったかな」とページをめくって探さないといけない。1つのキーワードについてだけ読み返そうにも時間がかかりますよね。

    PDFなら全文検索で一瞬で見つけられます。NotebookLMにインプットしておけばソース(PDF)のどこにどのように書いてあるかまで答えてくれる。圧倒的に効率がいいんです。自炊によって読書が進化するんですよ。

    20年前からスキャナーを使い始めて、ずっとコツコツPDFを溜めてきたのが、いまAI時代になって全部「資産」に変わったな、という気持ちです。NotebookLMの登場で「やった!これじゃん!」と、いままでの自炊が報われたというか「自炊民、大勝利!」と思っています。

    手書きのメモもスキャンしてOneNoteに集約

    ――本を読んだ後のアウトプット方法はいかがでしょうか。読書メモなど、読んだ本について何か記録されていますか?

    すべての本についてではないのですが、メモを集約しているのはOneNote。僕はほとんどすべてのメモをOneNoteに入れています。
    OneNoteは手書きで書いたメモも溜めていけるのが気に入っています。たとえば飲み会で誰かと話していて「あ、それおもろい!」って思った時にポケットからスマホを出してサッと手書きでメモしたとしますよね。これが自動でPCに同期されるんです。
     
    スマホで手書きしたメモをOneNoteに保存スマホで本を読みながら、同時に考えたことを手書きでメモしていき、PCでもテキストを追加していけます。たとえば、この本も、読むのは外で読んで、あとでPCでレポートにまとめて...っていうのをOneNote上でやってますね。
     
    あらゆるメモをOneNoteに集約このときはスマホでメモしましたけど、映画館で映画を観ているときにスマホは使えないじゃないですか。でも映画を観ながら考えたことを、その場でメモしたいときもある。で、暗い映画館で手元を見ずに映画を観ながら思ったことをバーって手書きで紙にメモして、家に帰ってからScanSnapでPDFにしたのがこれです。
     
    映画の感想を手書きしたメモをスキャンしてOneNoteに保存映画を観ながら考えたことをA4用紙にメモ。暗い映画館で手元を見ずに書くので斜めになっています。家に帰ってからスキャンしてOneNoteに保存。


    大学院の授業で共有されたPDFもそのまま貼って、その横に自分で考えたことをテキストでメモして...まぁ、そんな使い方をしてます。全文検索もできるので。

    ScanSnapでスキャンしたものもめちゃめちゃ入ってますし、ScanSnapのプロファイルの設定も保存してますね。詳細設定とか意外に覚えてないんで。
     
    ペラものを何枚か1度にスキャンして別々のPDFに保存するプロファイルペラものを何枚か1度にスキャンして別々のPDFに保存するプロファイル。1枚ずつ何度もスキャンしなくても1回のスキャンで別々のPDFに保存できます。これを思いついたときは「その手があったか!」と思いました。

    僕は昔からデジタルツールやガジェットが好きで、よく新しいものを試すんです。試したなかで本当に「これは!」と手放せなくなる、ごく一部のもののひとつがScanSnapでした。ScanSnapシリーズ以前のモデルから使ってますから20年来のユーザーです。

    これまでも、ほとんどダブルフィードしなくなったり、(ScanSnap Cloudで)PCレスで使えるようになったりと画期的な進化を感じてきました。いまのScanSnap iX2500も、今後のアップデートでは外出先で自分のプロファイルを使えるようになるということで、本当によく考えられた方向に進歩しているな、と感じますね。

    ――20年来の"ガチ"自炊ユーザーとしてScanSnapを使い倒している様子、PDFで快適に本を読む工夫、アウトプットしやすい保存先まで惜しみなく紹介していただきました。
    "ラジオ屋"としてコミュニケーション技術を磨き、圧倒的な"雑談力"を武器にあらゆるゲストから分かりやすく話を引き出す吉田さん。その雑談力の裏側には、きっとこの圧倒的な読書量と知識量があるのだと感じました。
    吉田尚記(よっぴー)さん、お忙しい中で取材に対応いただき、本当にありがとうございました!

    ※ 著作権の対象となっている新聞、雑誌、書籍等の著作物は、個人的または家庭内、その他これらに準ずる限られた範囲内で使用することを目的とする場合を除き、権利者に無断でスキャンすることは法律で禁じられています。スキャンして取り込んだデータはユーザーの責任において、著作権法上認められる範囲内でご使用ください。

    ScanSnap_iX2500

    ScanSnap iX2500

    毎分45枚の両面高速スキャンで、驚くほどスピーディーに電子化。静電容量式タッチパネルによる直感操作で、誰でも簡単にスマートに使えます。原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。Wi-Fi対応で各種クラウドサービスへのデータ転送も簡単に行えます。

    この記事を書いた人

    ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記

        x insta 個人サイト

    第49回「ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞」受賞。 マンガ、アニメ、アイドル、デジタル関係に精通し、「マンガ大賞」発起人でもある。ラジオ局の社員アナウンサーの枠を越えた活動を続けている。2025年より、東京大学大学院学際情報学府在学中。 『何も持ってないのに、なんで幸せなんですか?』(亜紀書房)、『雑談でわかる相対性理論』(マイナビ出版)ほか著書多数。

    yoshidahisanori
    取材協力
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