私のデジタル勉強法 vol.1 |医学生時代~勤務医の現在

こんにちは、医師でイラストレーターのだすまんちゃんです。
こちらで記事を書かせていただくのは、医学生の頃以来になります。当時からデジタル勉強法の恩恵を受けてきましたが、研修医、専攻医とキャリアを重ねる中で新たに気づいたことも少なくありません。
そこで今回から連載という形で、自分とScanSnapとの歩みを振り返りながら、デジタル勉強法がどのように役立ってきたのかをお伝えしていきたいと思います。
初回となる今回は、私自身の学びと仕事にデジタル勉強法がどう結びついてきたのかを振り返ります。
目次
医学生時代~教科書を自炊してiPadで持ち歩く~
まずは医学生時代から。
医学部では膨大な量の教科書やレジュメを扱います。
かつての医学生はすべてを紙で管理していましたが、私が入学した頃には学生全員にiPadが配布されるようになり、タッチペンを用いてPDFに書き込みながら授業を受けるスタイルが広まりつつありました。
さらに大学生活の中盤にはApple Pencilが登場し、多くの資料がPDFで配布されるようになりました。
ただし当時は、配布されたPDFに書き込みをすることはあっても、自分の教科書を裁断してPDF化する「自炊」はまだ一般的ではありませんでした。
私も最初は重い教科書をカバンいっぱいに詰めて通学していましたが、長い通学時間を有効に使いたいと考えるようになり、「教科書をデジタル化できたら」と思うようになりました。
手探りで調べ、試行錯誤を重ねながら自分なりの方法を確立した結果、教科書をiPadにデータとしてまとめることに成功しました。そして教科書を持ち歩く必要がなくなり、通学やカフェでの隙間時間がそのまま勉強時間に変わっていきました。
検索すればすぐに目的のページにたどり着ける便利さも大きく、効率的に学ぶことができました。

私は決して要領のよいタイプではなく、大学受験では苦戦しました。
しかしデジタル勉強法に助けられたおかげで、留年や国試浪人をすることなく医学部を卒業し、無事に医師としての第一歩を踏み出すことができました。
研修医時代~教科書データをすき間時間に活用~
研修医になってからも、そのメリットを一層実感しました。
研修医は病棟や外来、ナースステーション、オペ室など院内を移動しながら働くため、日中に一箇所に腰を落ち着けて勉強する時間はあまりありません。それでもデータ化した教科書があれば、必要なときにすぐ正確な情報にアクセスできます。
学生時代に使っていたテキストや研修医向けの参考書を、スマホやタブレットからすぐに確認できる環境は、診療方針を考えたり、上級医と議論したりする際の心強い支えになりました。

勤務医として~専門書も、検索では見つからない情報も~
現在、勤務医として日々の診療に当たる中でも、自炊した教科書は欠かせない存在です。
特に専門性が高くなるにつれて、インターネット検索では出てこない情報や、電子版が存在しない専門書に頼る場面が増えました。また日中はA病院で勤務して夜からB病院で働くなど移動も多く、病院の勤務地も複数にまたがるため、そうした書籍をデジタル化して持ち運べることは、私にとって大きな財産となっています。
どこにいても、必要な知識にアクセスできる安心感は計り知れません。
どんな状況でも学び続けられる
振り返れば、教科書を一冊ずつスキャンしていった時間は、単に便利さを追求するものではなく、「どんな状況でも学び続けられる」という意識を育てる時間だったのだと思います。医師としての歩みの中で、デジタル勉強法は常に私を支え続けてきました。
次回以降の記事では、私が日常的に使っている具体的な方法や工夫についてもご紹介していきます。少しでも皆さんの学びや仕事のヒントになれば嬉しいです。
この記事を書いた人

ScanSnapプレミアムアンバサダー。 ScanSnapでスキャンした教科書をiPadで読み、書き込みも行うことで効率が大幅にアップする「デジタル勉強」を活用して、医師国家試験に見事合格。現在は現役の医師として勤務する傍ら、イラスト展示会の開催やLINEスタンプの販売など、イラストレーターとしても活躍中。
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