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カレー沢薫のなりゆきデジタル化ぐらし~Vol. 17~

カレー沢薫のなりゆきデジタル化ぐらしVol.17

目次

    10月下旬は部署異動や組織改編の季節だ。
    そもそもどこにも属していない私のようなフリーランスには無関係の話と思うだろうし、実際私は「どこにも属せなかったタイプ」の無所属だ。
    さらに連載は春夏秋冬問わずに終わるので、少なくとも季節は関係ない。

    しかしフリーランスといっても、取引先はほとんど企業なので、その影響はバッチリ受ける。
    私のところにも10月になって、部署移動による担当交代の報せが何件か来た。

    現在進行形の連載を引き継ぐだけならいいのだが、漫画の連載は始まるまでの打ち合わせが長いので、打ち合わせ中に担当が交代というのはかなり困る。
    企画が引き継ぎされるならまだいいのだが「誰も引継ぎたがらなかった」という理由で白紙になることもあるし、連載中のものですら「担当の異動を機に終了」など、せっかくだから終わる理由にされる場合もあるので油断がならない。

    しかし、担当交代もこの時期だけというわけではない。
    私の連載が季節を無視して終わるように、編集者も春夏秋冬問わずに退職や休職をするのだ。

    世間的には漫画家は激務で心身を壊しやすいイメージがあるかもしれないが、心身をデストロイした人間を相手にし、漫画を描かせなければいけないという意味では編集者の方が過酷なのである。
    私は16年漫画家をやってきて、意外と病欠や失踪をしていないのだが、その間に休職した編集者の数は食ったパンの枚数ぐらい数えてないし、失踪も2回ぐらいあった。

    そんな世界観なので「異動による担当交代」は、負傷者を誰も出していないという意味でめでたいとすら言える。

    異動があるとまず引継ぎで慌ただしいと思うが「名刺」の作り替えなど細かな仕事も増える。
    名刺発注はいかにも窓際がやらされてそうな簡単な雑用と思うかもしれないが、携帯番号やメールアドレスを一文字でも間違えると100枚単位で紙が無駄となってしまう。
    注意力散漫で仕事ができないタイプにこの仕事をやらせると、机の中から仕損じて隠蔽した名刺が数百枚発掘され、会社にも環境にも優しくないことになるので絶対にやらせない方がいい。
    ただ、1文字の間違いなく作ったとしても、季節を問わないタイプの異動により作りたての名刺100枚が3枚しか使われないままということもある。

    そんな儚い存在である名刺だが、交換されると急に捨てるに捨てられないものランキング上位に食い込んでくる。
    リモート化が進み、担当が一度も会わないまま異動も珍しくなくなってきているのだが、会えばほぼ必ず「名刺」を渡される。
    ちなみに私は名刺を持っていないので、名刺交換タイムが発生した時、毎回「すみません、名刺持ってないんです」という、社会性欠如謝罪タイムが発生してしまう。

    正直漫画家でも名刺を持っている人は多い、むしろ漫画家というフリーランスだからこそ「この誰がやっても同じなクソみたいな仕事誰に頼もうかな」と思った時に思い出してもらうためにも名刺は必要なのだが、名刺交換機会が少なすぎるためわざわざ作る気にもなれない。

    よって名刺はもらうだけであり、中には二度と会わないであろう相手もいるのだが、何となく捨てづらく貯まる一方だ。
    滅多に名刺を貰わない私ですらこうなのだから、会社員の名刺貯まりぶりは大変なものだろう。

    しかし名刺ほど、情報さえ残ればそれでいいものもない。
    もらってすぐ情報をデータ化し、本体はある程度時間経過したら処分する習慣をつければいい。

    ただ、効率化を図りすぎて、もらった瞬間スマホ撮影し、その場で捨てると別の問題が起きる。一旦社内に持ち帰り、我らがScanSnapでデータ化した方が良い。
    ScanSnapの方が複数枚まとめてスキャンできるだけでなく、両面を一つのデータにすることができる。
    また名刺は名刺として判断できる機能がついているので、文字をキレイに読み取ってくれるし、通常の書類にいたってはOCR機能でテキスト情報を読み取り自動ファイル名をつけてくれたりもする。

    ScanSnap iX2500で名刺をスキャンする

    ScanSnap iX2500

    今回、サンプルとして送られてきた名刺は3枚、グローバル社会を意識し、日本語、英語、中国語の名刺だ。
    日本語のものは辛うじて読めるが、英語、中国語になると全く読めない。だが情報さえ残っていれば、必要になった時「俺ではない誰かが読む」ことが可能になってくるのだ。

    ちなみにこれは担当者情報だが、名刺を元に繋がるSNSが存在するらしい。
    このアプリを使えば、紙ではなくQRコードで名刺交換可能であり、紙の名刺もスマホ撮影でデータを取り込んで繋がることができるそうだ。ScanSnapからこのアプリに名刺のデータを入れることもできるらしい。

    ScanSnapで名刺取り込もうぜ、と言った後にスマホだけでも事足りるアプリの紹介をしてくるこの担当者に季節を問わない異動の香りを感じるが、このアプリの画期的なところは名刺交換した相手の昇進や異動の情報が入ってくる点だという。

    しかし、その情報は本人が入力しない限りは入ってこないだろう、もし名刺交換しただけで、その後の情報まで自動追跡できるようなら、そのアプリは何らかの法律に反しているような気がする。
    つまり自己申告による「昇進」「栄転」の情報は入って来るが「降格」「左遷」の情報は全く入ってこないと思われる。

    ある意味どのSNSよりもマウント合戦が繰り広げられそうなアプリである。

    名刺交換時の手もちぶさたタイム

    ScanSnap_iX2500

    ScanSnap iX2500

    毎分45枚の両面高速スキャンで、驚くほどスピーディーに電子化。静電容量式タッチパネルによる直感操作で、誰でも簡単にスマートに使えます。原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。Wi-Fi対応で各種クラウドサービスへのデータ転送も簡単に行えます。

    この記事を書いた人

    漫画家・コラムニスト カレー沢薫

        x

    元気な漫画家、まだまだ成長中。文章をかきます。

    karezawakaoru

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