人気整理収納アドバイザーにScanSnap活用術を聞く 整理収納アドバイザー/小西紗代さん
今回も驚くほど片付いたリビングを見せて下さった小西さん。あまりに片付け過ぎて、モデルルームのようなその片付け方の秘密とは?
目次
モノがない......わけではない小西紗代さんのご自宅
驚くほどスッキリと片付いたリビングで微笑むのは、たくさんのご著書もお持ちの整理収納アドバイザーの小西紗代さん。
小西さんは、整理収納アドバイザーの方々のお手本的存在で、整理収納アドバイザー、住宅スペシャリスト、生前整理アドバイザー準1級認定指導員、ScanSnapプレミアムアンバサダーなどの資格をお持ち。ブログやインスタでの情報発信も盛ん。
ご自身の経営されるFinoという会社で、一般の方にお片付けのアドバイスをしたり、片付けを手伝ったり、片付け方の教室をしたり、住宅展示場でセミナーをされたりしてらっしゃる。また、会社組織にしたことで、チームでお片付けに行ったりできるようになった。
なんといってもこの驚異的な部屋。ご家族で暮らしてらっしゃるリビングなのだが、驚くほど片付いている。
しかし、何もかも捨ててしまおうというお片付け術ではない。この部屋も的確な位置に、最適なサイズの収納があって、厳選された必要アイテムはそこにしっかりと収納されているのだ。そういう意味では、我々ガジェットマニアも参考になるポイントがいっぱいある。
モノがないわけではなく、必要最小限を上手に
スキャンすれば紙は捨てやすくなる
この部屋の我々にとって一番の注目ポイントは壁ぎわに設けられたデスクだろう。
「それまでは、リビングのテーブルで仕事をしていたのですが、整理収納アドバイザーのお仕事が増えてきた時に、寸法を合わせて作ってもらいました。フルオーダーで40万かかりました。でもその値打ちはあったと思います。寸法が合ってないとすき間ができて、ついそこにモノをいれちゃいますよね。そうならないようにピッタリの机を作ったんです」
天板下側の引き出しも、それぞれに何を入れるか、ピッタリで考えたサイズ。
左右のラックはコロ付きで引き出せるが、前板が垂れていてコロが見えない設計。小西さんのこだわりポイントだ。このラックは、プリンターと、ScanSnapがピッタリのサイズで収まるようにできている。しかも、電源ケーブルを繋いだまま、作業しやすい場所まで引き出せる。実に良くできている。
※現在ScanSnap iX1500は販売終了しており、現行の後継機種はScanSnap iX1600です。
「他のモノは片付けるか捨てるか考えないといけないですが、紙はスキャンして、デジタルデータとして内容を保存できます。だから、できる限りスキャンしてから考えるようにしています」と小西さん。
「お勧めなのは、必要に応じてそれぞれプロファイルボタン作ること。WindowsのPCのEvernoteに入れる設定にしているのですが、会社のEvernoteと個人のEvernote、別々のプロファイルを作ってます。便利なのは、スキャンしただけでパスワード付きのPDFを作る機能。このボタンのおかげで、クレジットカードなどをスキャンしてそのままEvernoteなどに保存できます」とのこと。
これは便利だ。WindowsPCでしか利用できない機能だが漏れたら困るような個人情報が入ったものは、このボタンを使ってスキャンすれば、最初から暗号化されたデータが保存される。
このプロファイル、少数しか作らず、あとはPCで操作する......という人と、多数のボタンを作る人に分かれる気がするが、小西さんは明らかに多数作る派だ。
片付けのための5つのヒントを聞いてきた
ご多分に漏れず、コロナ禍で、セミナーなどのお仕事は減ってるというが、在宅時間の長い今、「自宅を片付けたいな」と思っている人は多いのではないだろうか?
小西さんはオンラインセミナーもやってらっしゃるので、興味ある方はぜひセミナーを受けてみていただきたい。また、部屋の片付けのコンサルティングや、実際にまるごと作業をお願いしてしまうことができる。近年は地方のご実家の高齢のご家族のご相談なども増えており、多少コストが高くても、実作業をお願いすると、部屋がひとつ空いたりするほどだから、ひとまず相談を。
最後に片付けのコツを5項目のタイトルにしてもらった。
1 .今の暮らしを大切に
過去の遺物や「使うかもしれない」未来のためにスペースを取ってるのは無駄。今の生活のためのスペースにした方がいい。
2 .紙を減らしたら開運する
本や紙には、ダニやチャタテムシの死骸がついてる。ハウスダストアレルギーの人は本当に気をつけた方がいい。
3 .空箱は空気の収納
ガジェット好きの我々としては心が痛いが、たしかにそうだ。
4 .布と紙は陰の気をためる
また紙が問題に。また1 .との合わせ技で「昔高かったから捨てられない」とか「痩せたら着れるかも」という服はいらない。
5 .賞味期限の切れたもの
冷蔵庫のものを全部出してみると、かなりの割合で賞味期限の切れたものが入ってるらしい。これを冷やしているのは非常に無駄なので、ぜひ整理したい。
どうだろう? ひとつやふたつは該当するものがあるのではないだろうか? ぜひ片付けて、クリアな部屋を実現していたい。
きれいに片付けるため裏側に工夫しよう
記事制作:flick!編集部
本記事は『flick! digital(フリック!デジタル)特別編集 デジタル超整理術 リモートワーク編』に掲載されました。
記事は2021年2月18日時点の内容です。
(注:デジUP!に掲載するにあたり、一部加筆修正致しました)
この記事を書いた人
家を建てた時にいろいろこだわったのをきっかけに整理収納アドバイザーに。 整理収納アドバイザー、住宅スペシャリスト、生前整理アドバイザー準1級認定指導員、ScanSnapプレミアムアンバサダー、ScanSnap 整理収納プレミアムパートナー、風水鑑定士、Fino株式会社代表取締役。
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