AIは「答える」だけじゃない?MCPとVibe Codingで変わる仕事の進め方

生成AIというと、まずは「質問すると答えてくれるもの」という印象を持つ人が多いかもしれません。
ただ、最近のAIはそこから一歩進み、仕事そのものを進める存在へ広がりつつあります。
ScanSnapが協賛するラジオ番組『ラジオでAI~miraiダネ~』の2月~3月放送では、AIとWebサービスをつなぐ仕組みである「MCP」と、AIにやりたいことを伝えてコードを書かせる開発スタイル「Vibe Coding」が紹介されました。

MCPは事務作業、Vibe Codingはソフトウェア開発に関わる話ですが、共通しているのは、AIが単なる会話相手ではなく、実際の作業を動かす側に入り始めていることです。
一方で、最終確認や高度な判断は人間に残ることも、番組では繰り返し語られていました。
今回は、放送内容に沿って、MCPとVibe Codingから見えてくる「AI時代の仕事の進め方」を整理します。
目次
AIが「作業する」時代の変化とは?
2月から3月の放送では、AIの会話機能だけでなく、AIが実際の作業を進める存在になりつつあることが紹介されました。

2月13日の放送で扱われたのは「MCP」(Model Context Protocol)です。
これは、AIとWebサービスをつなぐ仕組みとして紹介されました。
例えば、AIがカレンダーやメールなどのサービスと連携し、日本語で指示を受けて情報取得や処理を進めるイメージです。
一方、3月27日の放送で紹介されたのが「Vibe Coding」です。
こちらは、人が細かなコードを書くのではなく、AIに「こういうものを作りたい」と伝えてプログラムを作らせる考え方です。
これらの仕組みや取り組みに共通するのは、AIが「質問に答える」だけでなく、「手を動かす」側に近づいていること。
ここまでくると「人間は不要なのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、人間の役割がなくなるわけではないという点も番組で強調されていました。
AIが進める作業が増えるからこそ、何を任せ、何を人が確認するのかを人間が考える必要がある。そんな変化の入り口として、この2つの話題が紹介されていたのです。
MCPとは?AIがメールや予定表とつながる仕事の変化
2月13日の放送で紹介されたMCPは、Model Context Protocol の略です。番組では、「AIとWebサービスをつなげる技術」と説明されていました。
イメージしやすい例として挙げられていたのが、Googleカレンダーやメールです。こうした個人の情報を持つサービスとAIがつながることで、「今日の予定を教えて」「最近のメールでこういう人から来たものはある?」といった問いかけにAIが答えられるようになる、という話でした。

印象的だったのは、MCPが普及すると、人がブラウザを開いて一つひとつ操作するのではなく、日本語でAIに頼むだけで処理が進む未来像が語られていたことです。
MCPの対象は予定やメールだけではありません。営業情報や会計処理、データの追加や取得など、いろいろなものに広がる可能性があると番組では紹介されていました。
つまり、MCPのポイントは、AIが情報を返すだけでなく、必要なサービスとつながって仕事の一部を実行するようになることにあります。
この話が出てきた背景には、地方企業の人手不足という文脈もありました。
まず減らしやすいのは事務作業であり、そこにAIを入れる意味が大きいと語られています。
具体例としては、請求依頼のメールをもとに、請求書を作ってメールで送る、という作業の流れを、一文の指示でAIに任せたいという話も紹介されていました。
MCPは「便利な検索役」だけではなく、業務フローの一部を担う方向へ進みつつある、ということです。
Vibe Codingとは?AIにコードを書かせる開発スタイル
3月27日の放送で紹介されたVibe Codingは、AIにコード生成を任せる考え方です。
人間が細かなプログラムを書くのではなく、AIにやりたいことを伝えてコーディングしてもらうスタイル。

具体例として紹介されたのが、伊本さんがOpenAIのCodexを使って、トランプゲームの「7並べ」を作らせた話です。AIには作りたいゲームのルールを説明し、「ブラウザで動くプログラムを作って」と指示したところ、CPU対戦まで含んだ形でコードを生成してきたそうです。
その後、ルールの微修正や見た目の改善などを指示しながら、30分ほどで遊べる形になったと語られていました。
印象的なのは、人がコードを一行ずつ書くのではなく、要件や修正点を伝える側に回っていることです。つまり、Vibe Codingの話が示していたのは、プログラミングの現場でも、人間が最初から最後まで全部書くのではなく、AIに任せながら仕上げる流れが現れ始めているということでした。
ただし、放送ではこれはあくまで小規模なゲームだからできる面もあるとも語られていました。
AIが成果物そのものを作る側に近づいている一方で、使いどころの見極めが必要だという点についても重要なポイントです。
どこまで任せられる?番組で語られた「できること」と「まだ難しいこと」
MCPでもVibe Codingでも、番組で一貫していたのは、人間の確認は残るという前提でした。
MCPの回では、AIを100%信じるわけではなく、送信や実行の前に「これでいいですか」と確認する仕組みが重要だと語られていました。
Vibe Codingの回でも、AIが作ったものをそのまま使うのではなく、修正を指示しながら整えていくというやり方が紹介されていました。
AIがかなりの部分を進めても、最後の確認や判断は人間が担うということです。
何より、Vibe Codingの話では、7並べのような小さなゲームは作れた一方で、仕事で使うような大きなソフトウェアはまだ難しいとも説明されていました。
AIは複雑になると破綻しやすく、エラー修正もうまくいかない場合があるという話です。
そのため、「AIがあるからプログラマーはもう不要」という話ではなく、現時点では小規模・単純な領域ほど置き換わりやすい、と捉える方が自然です。

AIは、指示された処理を進めること、単純な作業を繰り返すこと、定型的な形にまとめること、などが得意です。一方で人間には、本当に実行してよいか確認すること、どんな仕組みにしたいか設計すること、複雑な場面で判断することが役割として求められます。
人間の仕事が無くなるのではなく、AIに任せる部分と人が担う部分が変わっていく。
今回の放送内容は、その変化をかなり具体的にイメージさせるものでした。
デジUP!流まとめ|AI時代の仕事は「全部代替」ではなく「役割の再分担」へ
今回の放送内容から見えてくる重要なポイントは、大きく3つあります。
- MCPによって、AIは事務作業を進める存在になりつつある
- Vibe Codingによって、AIはコード生成のような制作作業にも入り始めている
- ただし、どちらも最終確認や高度な判断まで完全に任せられるわけではない
AI時代の仕事の変化は、「AIに全部置き換えられるかどうか」という話ではなさそうです。
むしろ、どこをAIに任せ、どこを人が担うかを見直すことの方が重要になってきます。
たとえば、定型作業はAIに任せる、実行前の確認は人がする、複雑な設計や判断は人が持つ。今回の放送内容から見えてくるのは、そうした役割分担の見直しです。
また、AI時代の仕事では、指示内容や確認内容、作業の元になる情報を、あとから見直しやすい形で整理しておくことも重要になってくると考えられます。
ScanSnapのようなツールは、紙の情報を整理して見返しやすくする点で、こうした「確認しやすい仕事環境づくり」とも相性がよいといえそうです。

今回ご紹介した内容の詳細なトークは、MROラジオ『ラジオでAI〜miraiダネ〜』各回の放送と、公式ポッドキャストで聴くことができます。ぜひ実際の番組放送もチェックしてみてくださいね。
では、また第4弾の特集記事でお会いしましょう!
関連リンク・参考情報
- MROラジオ「ラジオでAI〜miraiダネ〜」公式サイト
- MROラジオ「ラジオでAI~miraiダネ~」ポッドキャスト
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