子育て世代の皆さん、学校から毎月配られる大量のプリントの管理に頭を悩ませていませんか？特に、月間予定表のような重要な書類は、冷蔵庫に貼ったりファイルに挟んだりしても、いざという時に見つからなかったり、予定をカレンダーに転記するのを忘れてしまったり...なんてことも多いのではないでしょうか。

そんな「プリント地獄」からあなたを解放してくれるのが、イメージスキャナー「ScanSnap」と、AIエージェント「Manus」の組み合わせです。この記事では、実際に小学校から配られた月間予定表を例に、ScanSnapで取り込んだ紙の情報を、Manusを使ってGoogleカレンダーに自動で登録する、驚くほど簡単な方法をご紹介します！

AIエージェント「Manus」とは

• Manusは、ただ「質問に答えるだけ」のAIではなく、"自律的に動くAIエージェント"である。指示を受けたら最終ゴールに向かって、自ら調べ、考え、実行する。
• 「あとはゴールだけ伝えればいい」：その目的を伝えると、Manusは必要な情報を自分で収集し、まとめ、成果物まで形にする。
• 生成AI（ChatGPT等）が "答える存在" であるなら、Manusは"動く / 動作する存在" として振る舞う。工程を自分で組んでタスクを最後まで完了させる。
  

もう予定の転記漏れに悩まない！具体的なステップを紹介

ここからは、実際に小学校の学年便りを例に、具体的な手順を追って説明していきます。今回使用するのは、こちらの「1年学年便り 10月号」です。

ご覧のように、10月の行事予定がカレンダー形式で記載されており、以下のような予定が含まれています：

• 10月1日（金）：TV朝礼
• 10月8日（金）：自然学習遠足
• 10月11日（月）：朝礼
• 10月15日（金）：諸費引き落とし
• 10月18日（月）：TV朝礼
• 10月20日（水）：身体測定
• 10月25日（月）：朝礼
• 10月27日（水）：視力検査

 このような紙の予定表を、手作業でGoogleカレンダーに転記するのは時間がかかりますし、見落としや入力ミスのリスクもあります。しかし、ScanSnapとManusを使えば、この作業を完全に自動化できるのです。

ステップ1：ScanSnapで予定表をスキャンする

まずは、紙の予定表をScanSnapでスキャンしてデジタル化します。ScanSnapは、ワンプッシュで簡単に書類をスキャンできる高性能なイメージスキャナーです。スキャンしたデータは、PCやスマートフォン、クラウドサービスなどに保存できます。

今回は、スキャンしたPDFデータをManusがアクセスできる場所に保存しておきましょう。

ステップ2：Manusにスキャンデータを与える

次に、Manusにログインし、先ほどスキャンした予定表のPDFファイルをアップロードします。Manusの画面で、ファイルアップロードボタン（クリップアイコン）をクリックして、スキャンしたPDFファイルを選択します。

ファイルがアップロードされたら、Manusにこうお願いするだけです：

 「このPDFファイルの内容を読み取って、Googleカレンダーに登録してください。」

 たったこれだけです。Manusは、PDFファイルに書かれた文字情報をAIが自動で解析し、日付と予定の内容を正確に理解します。

ステップ3：Googleカレンダーコネクタを有効にする

ManusがGoogleカレンダーにアクセスできるように、初回の連携時には「Googleカレンダーコネクタ」を有効にする必要があります。

 まず、Manusの画面右上にあるコネクタアイコンをクリックします。すると、利用可能なコネクタの一覧が表示されます。

この画面で「Google カレンダー」を見つけてクリックします。Googleカレンダーコネクタの詳細画面が表示されるので、「試してみる」ボタンをクリックして認証を開始します。

認証が完了すると、ManusがあなたのGoogleカレンダーにアクセスできるようになります。この設定は一度だけ行えば、その後はManusがあなたの代わりにGoogleカレンダーを操作できるようになります。

ステップ4：あとはManusにおまかせ！

コネクタの有効化が完了すれば、あとはManusがすべての作業を自動で行ってくれます。予定表に書かれた「自然学習遠足」や「身体測定」、「諸費引き落とし」といったイベントを、日付と時間と共にGoogleカレンダーに一件ずつ登録していきます。

実際に処理を実行すると、このようにGoogleカレンダーのイベント作成画面が自動で表示されます：

ご覧のように、「TV朝礼」というイベントが10月1日の8:30am-9:00amで自動的に設定され、詳細欄には「1年生学年便り10月号より - TV朝礼」という説明も自動で追加されています。こんな風に処理されるので、あとは「作成」ボタンを押すだけです。

実際のカレンダー画面での確認

実際にGoogleカレンダーに予定が登録された状態がこちらです。「TV朝礼」が2021年10月1日（金曜日）08:30-09:00で正確に登録され、詳細欄には「1年生学年便り10月号より - TV朝礼」という説明も自動で追加されています。

このように、紙の学年便りをScanSnapでスキャンしてManusに読み込ませるだけで、面倒な予定入力作業が一瞬で完了します。学年便りから抽出される予定には以下のようなものがあります：

• TV朝礼や朝礼などの定期的な学校行事
• 自然学習遠足などの特別なイベント
• 諸費引き落としなどの重要な手続き
• 身体測定・視力検査などの健康管理関連

Manusは日付と時間を正確に読み取り、適切な形式でGoogleカレンダーに登録してくれるため、手作業での転記ミスや見落としを完全に防ぐことができます。

Manusは以下のような作業を自動で行います：

• PDFから日付と予定の内容を正確に読み取り
• 適切な日時でGoogleカレンダーにイベントを作成
• 必要に応じて詳細情報や場所の情報も追加
• 重複チェックを行い、既存の予定との競合を回避

もう、あなたが手作業で一つひとつ予定を転記する必要はありません。

なお、元の「1年学年便り 10月号」には令和3年としか記載されていませんでしたが、Manusはそれを読み取って、2021年に自動的に変換してくれているのは、実にありがたいことです。

定期タスク化で、毎月の作業から完全に解放されよう

さらに便利なのが、Manusの「定期タスク」機能です。今回の作業を定期タスクとして登録しておけば、毎月決まった時期に自動で同じ作業を繰り返してくれます。

例えば、以下のような設定が可能です：

• 「毎月25日に、指定したフォルダにあるPDFを読み込んでGoogleカレンダーに登録する」
• 「学校のお便りフォルダを監視して、新しいファイルが追加されたら自動でカレンダーに反映する」
• 「月初に前月の予定を整理して、今月の予定を確認メールで送信する」

これにより、毎月発生する予定表の転記作業から完全に解放され、あなたはもっと大切なことに時間を使えるようになります。

実際に使ってみた感想

この方法を実際に試してみると、その便利さに驚かされます。これまで30分以上かかっていた予定の転記作業が、わずか数分で完了してしまうのです。しかも、転記ミスや見落としといったヒューマンエラーも完全になくなります。

特に、複数のお子さんがいる家庭では、それぞれの学校や学年の予定を管理するのは大変な作業です。しかし、この方法なら、すべての予定を一元管理できるGoogleカレンダーに自動で集約されるため、家族全体のスケジュール管理が格段に楽になります。

まとめ

ScanSnapとManusを組み合わせることで、これまで多くの時間と手間を奪っていた紙の予定表の管理が、驚くほど簡単かつ自動化されます。予定の転記ミスや漏れといったヒューマンエラーからも解放され、スマートなスケジュール管理が実現します。

 初期設定は少し手間に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、その後は完全に自動化されます。毎月の予定管理にかかる時間を大幅に短縮し、より大切なことに時間を使えるようになるでしょう。

ぜひこの機会に、ScanSnapとManusで、快適なデジタルライフを始めてみてはいかがでしょうか。

ScanSnap iX2500

毎分45枚の両面高速スキャンで、驚くほどスピーディーに電子化。静電容量式タッチパネルによる直感操作で、誰でも簡単にスマートに使えます。原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。Wi-Fi対応で各種クラウドサービスへのデータ転送も簡単に行えます。

もっと詳しく