公開日 2022.11.2
勉強がはかどりやすいとして近年注目を集めている「リビング学習」。子どものために取り入れてみたものの、勉強道具でリビングが散らかってしまい大変な思いをしている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?片付かないリビングでは、子どもの学習も思うように進みません。
そこでこの記事では、リビング学習を成功に導く「収納」に注目しながら、片付けのポイントやおすすめの収納アイデアなどを紹介します。ぜひ参考にしてください。
「リビング学習」または「ダイニング学習」という言葉を耳にしたことのある保護者の方は多いのではないでしょうか?
まず、そもそもリビング学習(ダイニング学習)とは何か、どのような効果があるのかについて解説します。
リビング学習(ダイニング学習)とは、子どもが自室ではなくリビング・ダイニングのような家族の共有スペースで勉強する学習スタイルのことです。
「子どもの学習意欲によい影響を与える勉強のスタイル」として、近年注目を集めています。
リビング学習は、なぜ子どもの勉強によいとされているのでしょうか?リビング学習の主なメリットには、次の3点が挙げられます。
・家族の目がある環境のため勉強がはかどる
・子どもがスムーズに勉強に入りやすい
・親が子どもの勉強を見ることで、家族間のコミュニケーションが生まれる
家族の目が届くリビングでは適度な緊張感が生まれるため、子どもは勉強に集中しやすくなります。
また、帰宅して自室に移動し1人で勉強を始めるよりも、生活の中心であるリビングで学習するほうが、勉強に着手するまでの時間が短縮されるためスムーズに取り掛かりやすいというメリットもあります。
さらに、子どもが学習につまずいているようであれば、分からないところを教えてあげるなど、家族間でコミュニケーションを取る機会も増えるでしょう。
リビング学習を充実させるには、学習空間の「収納」が大切なポイントとなります。リビング学習と収納の関係性を見ていきましょう。
大人であっても、仕事や家事に関係のないものに囲まれながらの作業は、どことなく落ち着かないものです。子どもの学習においても、勉強に必要のないものが周りにあふれている環境では気が散ってしまい、集中することは難しくなるでしょう。
また、集中力を長く持続させるのはなかなか難しく、集中力が切れ始めたタイミングで、おもちゃやゲーム、お菓子といった「誘惑」が目に入ると、とたんに勉強への意欲が失われかねません。
余計なものが目に入らないようリビングをすっきり片付け、子どもが勉強に集中しやすい学習環境を整えることが大切です。
学習の際は、教科書や教材・文具など、学習内容に合わせたさまざまな勉強道具が必要になります。リビング学習を始めるたびに散らかった部屋で勉強道具を探し出すところからスタートしなければならないようでは、勉強ははかどらないでしょう。
必要なアイテムをすぐに取り出し、スムーズに勉強を始めるためには、教材や文具などを分かりやすい場所に整然と収納することが不可欠です。
子どもがリビング学習で使う勉強道具が片付かないと、リビングは乱雑な印象になりがちです。いくら子どもの学習のためとはいえ、家族がくつろぐ憩いの空間であるはずのリビングが、いつも散らかっているようでは本末転倒でしょう。
子どもが学習しやすい空間とともに、快適な居住環境もきちんとキープしておきたいもの。そのためには、必要な勉強道具をコンパクトにまとめ、部屋をすっきり保つ収納を実践したいところです。
ここからは、リビング学習に取り入れたい具体的な収納アイデアを紹介します。
リビングを快適な学習および居住空間にするために取り入れたい収納アイデアのひとつが、「モノの定位置をつくる」ことです。詳しく解説していきます。
小学生にとって毎日の行動の起点・終点となるのが「ランドセル」と、その「置き場所」といえるでしょう。ランドセルがソファや床などに放り出されているようでは、リビングは全く片付きません。
そこで着手したいのが、ランドセルの「定位置」の設定です。まずはランドセルの決まった置き場所をつくり、そこを起点として子どもの動線を考えていくことで、自然にきれいで使いやすい収納となります。
小学校低学年の子どもの場合、棚やカゴに「置くだけ」で完結する簡単な収納スペースを用意することをおすすめします。ランドセル置き場の近くに学校で使うアイテムをまとめて入れられる収納スペースをつくれば、忙しい朝の準備をスムーズに進められ、忘れ物を減らすことにもつながります。
また、子どもがスムーズに使えるようであれば、壁やラックに設置したフックにランドセルをかけて「吊るす」収納も、コンパクトにまとめやすくおすすめです。
リビング学習とはいっても、勉強場所をダイニングテーブルのみで済ませるには限界があるでしょう。
ダイニングテーブルで勉強すると勉強道具を片付けるスペースを確保しづらいほか、テーブルの高さが合わず子どもの姿勢が悪くなってしまうおそれもあります。
子どもにとって快適な学習環境を整えるためにも、むしろ学習机を用意することをおすすめします。リビングの雰囲気になじみ、収納量の多い学習机を用意することで、勉強も片付けもはかどりやすくなります。
リビングに設置する学習机は、生活スペースの邪魔にならないサイズに加え、子どもの成長に合わせて高さを調整し長く使えるタイプを選ぶのがポイントです。
また、「学習机」と名がついているものにこだわる必要はありません。子どもが使いやすければ、大人用の机を選んでもよいでしょう。
大きめの学用品やリビング学習に必要なアイテムを丸ごと収納したいときにおすすめしたいのがカラーボックスです。サイズやカラーをリビングのインテリアに合わせれば、部屋の雰囲気にもなじみます。
教科書の収納には、整理しやすく取り出しやすいファイルボックスが便利です。文房具などのこまごまとした勉強道具は、仕切りのある整理トレーやアクリル製コスメケースを活用すると、すっきり収納できます。インテリアの邪魔をしないシンプルなデザインのものを選ぶとよいでしょう。
リビングに学習専用の収納スペースを確保することが難しい場合は、テレビボードの中に勉強道具一式をまとめて収納するのもおすすめです。
また、収納方法を考えるときは、「子どもが自分で整理できる」収納方法を意識することも大切です。例えば収納スペースにラベリングしておけば、どこに何があるか一目で分かり、使い終わった後も迷いなく定位置に戻せます。
頻繁に使うアイテムは、子どもの目線に合わせて取り出しやすく片付けやすい位置に配置することもポイントです。
快適なリビング学習におすすめの収納アイデアの2つめは、「プリント・教材をデータ化する」ことです。紙のデータ化を進めることで、すっきりとした収納を目指しやすくなります。
子どもが毎日のように学校から持ち帰ってくるプリント類は膨大!油断しているとあっという間に増えてしまう紙のプリントや教材は、整理整頓の大敵です。
教科書をはじめとした教材自体を捨てることは難しいかもしれませんが、快適なリビング学習環境を維持するためにも、紙類の整理には工夫が必要です。
そこでおすすめしたいのが、紙を「データ化」して保管する方法。プリントや教材などをデータ化することで、ため込んでしまいがちな紙類をすっきり処分できます。
また、教材へのアクセスがよくなることもデータ化のメリットのひとつ。保存したデータはタイトルや作成日時などから簡単に探せるため、学習に必要なときにすぐ教材を用意できます。
データ化できる紙類は積極的にデータ保管を進めたいところですが、その際ポイントとなるのはデータ化の方法です。
スマホのカメラなどで撮影してデータ化する方法は、手間も時間もかかるのが難点。撮影枚数の多さに、作業の途中で挫折してしまいかねません。さらに撮影の際に手ぶれして文字が不鮮明になったり、画像ごとに明るさが異なったりしてしまうと、教材として使いづらくなってしまいます。
毎日の収納には、無理なく継続できる方法を取り入れたいですよね。
効率的にデータ化を進めるためにおすすめしたいのが、書類のデータ化に特化したスキャナーを使用する方法です。高速で使いやすい専用スキャナーを活用すれば、あっという間に情報を取り込み、さくさくデータ化できます。
リビングに1台あるだけで、子どものプリントや教材類のデータ保管はもちろん、家族全員のペーパーレス化にも貢献してくれます。
プリントや教材類のデータ化におすすめのスキャナーは「ScanSnap」です。
中でも「ScanSnap iX1300」はコンパクトなため、リビングに置いてもじゃまにならないのがうれしいポイント。毎分30枚の高速読み取り機能を備えており、大量のプリントをスピーディにデータ化できます。
最大の魅力は、操作がとてもシンプルなところ。子どもでも操作に迷わず、ワンタッチで簡単にスキャンできます。
ScanSnap iX130037,400円(税込)
公式サイトをみる
子どものリビング学習用に、学習用タブレットを導入する方法もおすすめです。学習用タブレットはコンパクトで扱いやすく、収納にも場所を取りません。
「1人1台の端末環境を備えた学校のあり方」を推進する文科省のギガスクール構想により、近年では小中学生の学校教育の場においてもICT化が進んでいます。
子どもの将来を見据え、家庭でも学習用タブレットを用いてICTに慣れ親しんでおくことは重要でしょう。
もちろん、データ化した教材はタブレットで利用できます。学校で配布されたプリント類をスキャンして整理しておけば、タブレットでの復習に便利です。
スキャナーで教材をデータ化し、学習用タブレットで勉強すれば、より快適で効率的なリビング学習を実現できるでしょう。
子どもがリビング学習に集中しやすい環境と、家族が過ごしやすい居住空間を両立させるためには、収納が大きな鍵となります。子ども自身が整理しやすい収納方法を意識しながら、すっきり片付いたリビングを目指しましょう。
整理整頓の大敵である大量の紙類は、収納や学習の効率面からもデータ化して整理することがポイントです。「ScanSnap」は簡単操作でスムーズに情報を読み取れるため、リビング学習の効率化に適しています。
スキャナーや学習用タブレットなどのアイテムを活用し、理想のリビング学習環境を実現してください。
※著作権の対象となっている新聞、雑誌、書籍等の著作物は、個人的または家庭内、その他これらに準ずる限られた範囲内で使用することを目的とする場合を除き、権利者に無断でスキャンすることは法律で禁じられています。スキャンして取り込んだデータはユーザーの責任において、著作権法上認められる範囲内でご使用ください。
前の記事へ
次の記事へ