公開日 2023.2.15
共働きが増えた昨今、家事の分担について悩む家庭は多いもの。「平等にするべき」「得意な方がやるべき」など、さまざまな意見が飛び交っています。
夫婦や家族での家事分担、決め方や振り分け方が分からないという人も多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが、スマホの家事分担アプリ。日々の家事をタスク化してサポートしてくれます。
この記事では無料で使える人気の家事分担アプリの中から、共働き・専業主婦(夫)それぞれにおすすめのものをピックアップ。特徴や使い方もあわせてまとめているので、家事分担アプリを選ぶときの参考にしてください。
まずは家事分担アプリを使うと何ができるようになるのか、得られるメリットについて知っておきましょう。
家事分担アプリを入れるとできるようになるのが「家事のタスク化」です。気づいたときや習慣など、流れでバラバラに家事に手をつけるのではなく、タスクとして管理することで全体像や優先順を管理でき、一つひとつの家事を効率的に進められます。
また、アプリで機械的に管理することで、タスクの漏れを防ぐ効果も。やり忘れた家事を翌日に持ち越したり、寝る前に思い出して慌てたりすることもなくなります。
さらに、タスク化して共有することで、相手が担当している家事の量や労力などを共有でき、お互いに感謝し合うきっかけにもなるのも大きなメリット。家族間のポジティブなコミュニケーションにつながります。
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多くのアプリでは炊事・洗濯・掃除などの名前の付いた家事以外にも、靴をそろえたりトイレットペーパーを補充したりといった見えにくい家事を自由に追加できます。
例えば「ごみ出し」という家事を行うためには、各部屋のごみ箱からごみを集め、分別し、資源ごみの洗浄や乾燥を行い、それぞれ袋にまとめなければなりません。また、新しいごみ袋の購入や取りつけも作業に含まれます。こうした一連の作業は家事として認識している夫または妻に偏りがちなのです。
そうした見えにくい家事をタスクとして明確化することで協力しやすくなり、ワンオペを回避できます。自分が何をすべきか分かるだけでなく、「パートナーがどこまで家事を済ませているか分からない」という困りごとも解消します。
「言わなくても気づいてやってほしい」というすれ違いの解消にもつながり、不要なストレスを溜めずに済むのも、家事分担アプリを取り入れる大きなメリットです。
共働きの場合はお互いが仕事で家事から離れる時間が長いため、タスクの可視化と共有のしやすさが重要。
「よかれと思って買い物をしたらパートナーも同じものを買ってきていた」といったすれ違いを回避できたり、片方が忙しいときに家事をフォローできたりするようなアプリが望ましいでしょう。
そこで、共働き家庭へおすすめする家事分担アプリは、タスクを可視化しやすく、さらにお互いの家事状況を共有・把握しやすいものをピックアップしました。
共働き家庭におすすめの家事分担アプリ
*1:プレミアムプランへの加入が必要。
出典: 「魔法の家事ノート _ 35style(サンゴスタイル)(http://ilike.style/housework-app)」より引用
1つ目は、便利な機能が豊富に備わっている「魔法の家事ノート」。最初に家族構成や住居形態などの4つの質問に答えると、アプリが家事の予定表を自動作成してくれます。アプリを見れば、すぐにやるべき家事が分かります。
また、毎日・毎週・毎月と頻度の違う家事もアプリが自動管理。洗濯槽の掃除や不燃ごみの回収など、期間が空いて忘れがちな家事も、きちんと定期的に行えます。
さらに「魔法の家事ノート」には通知機能があるため、家事の時間になるとユーザーに知らせてくれます。「うっかり忘れてしまった!」という事態を回避できるのはもちろん、家事の習慣化にも役立つ機能です。
メモ機能を使えば買い物や使うもののメモを残せるため、「買うものを間違えた」「洗剤の置き場所が分からなくて進まない」というトラブルを事前に回避できるのも便利な機能。買い直したり、やり方を教えたりせずに済むので、共働きで忙しい夫婦の負担を減らしてくれます。
公式サイトをみる
出典: 「Yieto イエト _ 家事を見て、話そう。(https://yieto.jp/)」より引用
2つ目にご紹介するのは、デザイン性の高さが人気の「Yieto イエト」。ミントグリーンをベースに、シンプルなデザインで見やすく構成されています。
「Yieto イエト」では、家事の担当者が色違いのアイコンで表示されるため、視覚的に分担を把握できます。「家事分担マップ」で、モザイクアートのように表示される色の面積で負担の割合を直感的に確認できるのも魅力。
また、夫婦の家事・育児に対するスタンスを確認し合える機能があります。家事をていねいに行いたいのか、手抜きでもOKなのかなど、話し合う機会につながるでしょう。
家事のスタンスを決めることですれ違いや温度差を回避し、お互いをいたわりながら分担できます。
出典: 「ファミリーTODO 家族カップルのスケジュール・タスク共有 - Google Play のアプリ(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hirothings.family_todo&hl=ja&gl=US)」より引用
「ファミリーTODO」はタブごとにチェックリストを管理・共有できるシンプルな家事分担アプリです。
家事以外の項目も自由に登録し、メモしたり共有したりできます。普段の予定と家事タスクはもちろん、「行きたい場所」「作りたい料理」といったメモや「やっておいてほしいこと」などもクラウドで共有できます。
さらにリマインダー機能を使えば、タスクを忘れることも少なくできます。リマインダー設定では「いつ」「誰が」「何をする」を登録するだけ。操作もシンプルなので、機械操作が苦手なパートナーにもシェアしやすいアプリです。
専業主婦(夫)家庭では、家事を担う側の「大変さを分かってほしい」「少しだけでも手伝ってほしい」という声があがることがよくあります。
専業とはいえ、毎日積み重なる家事を一人で全てこなすのは大変なこと。必要に応じてお互いにサポートしたり、家事への認識を夫婦でそろえておいたりすることが大切です。
そこで、専業主婦(夫)家庭向けの家事分担アプリは、仕事と家事とでそれぞれが自分の役割を果たしていることを理解し合ったり、感謝する機会を作ったりできるような機能があるものをピックアップしました。
専業主婦(夫)家庭におすすめの家事分担アプリ
出典: 「夫婦のためのToDo共有アプリ Cross「クロス」(https://cross-app.jp/)」より引用
「Cross」の大きな特徴は、「やることセット」という機能です。
「やることセット」とは、引っ越し・冠婚葬祭・大掃除などの行事やイベントごとのタスクをテンプレートとしてまとめたもの。たとえば夫婦で初めての引っ越しや、スマホの通信会社の乗り換えをするときなど、慣れないイベントでもあらかじめタスクがセットになって用意されているため、何をすべきか一目瞭然です。
「やることセット」は今後も続々追加予定。災害時のルール決めや防災グッズ・備蓄のリストも「Cross」がサポートしてくれます。
家事はもちろん、カレンダーもシェアできるので、予定表も兼ねて活用できるのも「Cross」の特徴です。
出典: 「家事の名は - 家事のリスト化&分担管理アプリ!夫婦や家族で家事共有(https://donikatachi.github.io/housework_lp/)」より引用
「家事の名は」はとてもシンプルで分かりやすいタスク管理アプリです。
炊事・洗濯・掃除といったすぐ思いつく家事のほかに、見えにくい家事も細かくリスト化できます。「カーテンを開ける」「ゴミを捨てる」などの細かいタスクをきちんと管理してみましょう。
「家事の名は」ではタスク達成ごとにアプリ内で達成ポイントが貯まるシステムがあります。貯めたポイント数に応じて「晩ご飯を決める権利」などの「ご褒美」を設定できるので、ただ家事をこなすだけではなく具体的な楽しみを見出せます。
さらに、アプリ内には「感謝の気持ちを贈る」機能があり、照れずにお互いを労えるのも特徴。
家事のバランスをすり合わせたり、ご褒美を楽しんだり、感謝を伝え合ったりと、共同生活でストレスを溜めないための機能が備わっています。
人との共同生活で、家事の分担は生活に大きく関わる重要な問題。家事分担アプリを活用したり、きちんと話し合ったりすることが大切です。
しかし、分担や家事のやり方などにこだわりすぎてしまうと、かえってストレスの種にもなりかねないのが難しいところです。
それぞれの生活スタイルや家事への熱量、個々の都合に寄り添って、柔軟に対応することも検討しましょう。
また、家事や仕事などを含めて考えたとき、お互いの負担が同じくらいであっても感謝の気持ちを忘れないことも家事分担のコツといえます。
家事を分担して負担を軽減するほか、家事そのものを楽にすることもストレス軽減につながります。時短できる家電やテクニックを取り入れるのもおすすめです。
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家事の分担をしたいけれど、どんなふうに振り分けて管理・チェックすればよいのか分からないという悩みを持つ人は多いもの。
アプリを使って家事を分担し効率化すれば、時間や心に余裕が生まれ、夫婦仲も円満に。コミュニケーションの種にもなります。
本記事を参考に、アプリごとの特徴や機能性を比較検討して、自分たちに合ったアプリを見つけてください。
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