ScanSnap

個人事業と法人の経理サポート、両面で「ScanSnap」と「マネーフォワード」を活用

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厳選された文房具の販売店であり、文房具や工芸・アートを愛する人たちが集うサロン的なカフェでもある「銀座ペンシルミュジアム 五十音」。この濃密な趣味の空間を構築し経営する店主の宇井野京子さんは、個人事業としての「五十音」経営と、副業である法人の経理サポートの両面で、「ScanSnap」と会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」(株式会社マネーフォワード)などを使いこなす、合理化の達人でもあります。「五十音」を訪ね、具体的な運用方法をうかがいました。

目次

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    毎年の負担だった法人の経理サポートが楽になった

    東京・銀座のとある路地。宝童稲荷という小さな稲荷社の向かいに、吉野窓のような丸窓のついた鉄の扉があります。扉を開けると、そこはオリジナルやアンティークを中心に、魅力的な文房具と小物が並ぶコンパクトな空間。スペースを上手にやり繰りし、展示用の部屋と喫茶の席も設けられています。店の高い趣味性は、店主である宇井野京子さんの遊び心や"こだわり"の反映です。そして宇井野さんが会計用や確定申告用のソフトに「マネーフォワード」製品を選んだのも、ある種の"こだわり"の結果でした。

    魅力的な文房具と小物が並ぶコンパクトな空間

    「私は昔からMac(Apple Macintosh)のユーザーなんです。好きでずっと使っています。ただ、Macで運用しやすい会計ソフトが見当たらないことは長い間、悩みの種になっていました。一時は経理のためだけにWindowsマシンを導入してみましたが、やっぱり私にはMacでなければと......。そこにMacで使える『マネーフォワード クラウド会計』が出たと聞いて試してみたところ、他社のソフトと比べてもインターフェイスの使い勝手がよさそうに思えたので、導入を決めました」

    「『マネーフォワード クラウド会計』のよいところは、使い勝手がどんどんよくなっていくところ。最初は総勘定元帳を出力するときにA4用紙を横に使う仕様だったので効率が悪いと感じましたが、意見を送ったところすぐにお返事をいただき、しばらくしたら縦で出せるようになりました。ユーザーの意見を取り入れて、ちゃんと研究して開発に反映させる会社なんだろうなと思いましたね。経費の項目を入力したら、次からはそれが選べるようになるのも、とても便利。小さなことにも目が行き届いていると思います」

    喫茶の席

    宇井野さんが「マネーフォワード クラウド会計」を活用しているのは、「五十音」を始める前から携わっている、あるクリエイター事務所(法人)の経理の仕事においてです。宇井野さんは「五十音」経営者としての顔のほかに、クリエイターの仕事がスムーズに進むよう補助する経理サポーターとしての顔も持っているのです。この事務所の仕事では「マネーフォワード クラウド会計」と記帳代行自動化サービス「STREAMED」(株式会社クラビス)、そして「ScanSnap」を連携させ、さらなる効率化を実現しています(※)。

    ※STREAMEDのScanSnap Cloud連携は2025年4月30日に終了予定です。今後STREAMEDとScanSnapの連携は、STREAMED Uploaderを用いた連携をご利用ください。詳しくは下記URL先を参照ください。
     https://streamedup.com/help/7386

    「事務所の経理では、経費としての領収書を記帳していく業務がとにかく大変で、毎年決算を控える時期になると大きな負担になっていました。でも『マネーフォワード クラウド会計』の導入以降は、領収書を『ScanSnap iX100』でスキャンして、PDFを『STREAMED』に送り、戻ってきたテキストを『マネーフォワード クラウド会計』に流し込むだけ。とにかく楽になりましたね」

    「STREAMED」は、「ScanSnap」でPDF化した領収書のデータをアップロードすると、AIによる読み取りとオペレーターの目による確認を経て、領収書のテキスト化と仕訳を99.9%の精度で代行してくれるサービスです。かかる時間は1営業日。店舗経営など毎日を忙しく過ごす宇井野さんにはぴったりでした。

    「『ScanSnap』『STREAMED』『マネーフォワード クラウド会計』の連携の何がいちばんよいかというと、事務所で長時間デスクワークをしたり、定期的に事務所に顔を出したりする必要がなくなった点。私はお店もあるし、お店の用事で出歩くことも多いので、それはすごく貴重なことなんです。今はたまに事務所に立ち寄って領収書を預かり、空いた時間に店や家でスキャンしています。事務所の銀行口座も『マネーフォワード クラウド会計』を通してリアルタイムで見られるから、大きな経費が動いたときも把握できるし、まだ仕訳していない経費があればすぐにわかるから、仕訳作業を溜めることがなくなりました」

    事務所の仕事で使用する ScanSnap iX100

    事務所の仕事で使用する「ScanSnap」は、前述の通り「ScanSnap iX100」がメイン。モバイルモデルなので持ち歩くことができ、ノートPCやスマートフォンとWi-Fi接続してどこでも使えること、紙のサイズや厚みがまちまちの領収書を1枚ずつ確認しながらスキャンできることが便利で、手放せなくなったそうです。

    ちなみに、宇井野さんがクリエイターの事務所で使う経費の記帳まで担当している理由は、クリエイターという特殊業務の事情を細かいところまで熟知しており、税理士にはわかりにくい仕訳も間違えることなく行えるからです。

    「表現を仕事にしている人の事務所なので、一般の会社にはない項目がたくさん生じます。たとえば映画やお芝居を観ることも、れっきした研究開発の一環ですから、チケット代を研究開発費に分ける必要があるとか。そうしたことは税理士事務所にはなかなかわかりませんが、私なら経費が発生した理由をきちんと説明できます。その点で、幸い私は事務所にとって貴重な人材みたいです(笑)」

    確定申告にも「マネーフォワード」を活用

    クリエイター事務所を長くサポートしてきた経験は、「五十音」の経営にも影響しています。その一例として、「マネーフォワード クラウド会計」の姉妹ソフトで個人向けの「マネーフォワード クラウド確定申告」を導入し、宇井野さん自身の確定申告に活用していることが挙げられます。

    宇井野さん

    「個人の領収書は、事務所の仕事ほどたくさん出るわけではないので、『マネーフォワード クラウド確定申告』に直接入力する方法をとっています。『ScanSnap』でスキャンして『STREAMED』に送ってもよいのですが、『五十音』の支払いには振り込みが多いという事情もあるので、しばらくはこの方式でいくと思います」

    個人の確定申告では、収入のメインは「五十音」の売り上げと、事務所の仕事で得る手数料。支出のメインは店舗の家賃と仕入れにかかる費用です。それらを該当する欄に入力していくだけで申告書の出力までできるので、「マネーフォワード クラウド確定申告」はとても重宝しているそうです。

    「どんどん集計してくれるので本当に楽。摘要欄が充実していて、メモを残せるのもありがたいです。たとえば個人に外注費を支払って源泉徴収した場合、そこに住所を書き込んでおくと、1月に支払調書を送るときに手間がかかりませんから。バックアップが安心なのもクラウドのいいところですね」

    経理にも資料整理にも「ScanSnap」が大活躍

    ところで、宇井野さんは「マネーフォワード」製品導入以前からの「ScanSnap」ユーザーでもあります。

    「五十音」の一角に設置された ScanSnap iX1500

    「『ScanSnap』はコンパクトな『S1100』が出て以来、何度か買い換えながら愛用しています。今は事務所の仕事の領収書をスキャンするとき、1枚ずつ目が行き届く『iX100』をよく使っています」

    そしてこのたび「iX100」に加えて、初の据え置き型が「五十音」の一角に設置されました。「ScanSnap iX1500」です。保管時にはボディに布がかけられ、その上にキツネの人形が鎮座しています。

    「『iX1500』は店にお客さまがいないときにキツネをどかせて(笑)、ノートPCかスマートフォンにWi-Fi接続して使っています。スキャンした書類の日付を読み取ってファイル名にしてくれる機能が便利ですね」

    現在のところ、主な用途はA4サイズの資料のスキャン。イベントのチラシや銀座の町内会のお知らせなど、手元に紙が届いたら出先でも見られるよう、すぐにスキャンしてデータ化します。そのあと原本を廃棄すればコンパクトな店をきれいに保てて、一石二鳥です。「iX1500」の「レシートガイド」については、導入したばかりでまだ使っていないとのこと。この機会に領収書のスキャンを試してもらいました。

    お店で領収書をスキャン

    「これ、すごくいいですね。重ねてセットできるのがとてもいいと思います。お店で領収書をスキャンするときは『iX1500』が楽かもしれません。これから本格的に試してみますね」

    それにしても、「ScanSnap iX1500」にキツネを座らせ、「iX100」の保管用には刺繍入りの布カバーをかぶせる、その感性には脱帽です。布カバーはオーダーメイドのオリジナル商品でもあります。実はこうしたユニークな商品開発こそ、宇井野さんが「五十音」で展開している個人事業の中心に位置づけられるものといえます。

    「私自身は何もできませんが、物を作る人たちの気持ちはわかります。そこに『五十音』を14年やってきた経験も重なって、『この作家さんにこうしたものを作ってもらおう』といったプロデュースが、多少はできるようになりました」

    ユニークな商品開発

    「私がしたいのは得をするだけの商売ではなくて、作家や職人に楽しんでもらい、彼らにちょっとしたご寄付のようなお金が入るようにすること。お金が回らないと技術が廃れてしまうから。作り手が苦しくない値段で作ってもらい、適正な価格で販売して、理解してくださる方に買っていただく。私がしていることは、ただそれだけ」

    みんなで楽しむための、芯の通った遊び

    宇井野さんが「五十音」で展開しているのは、高度な感性に支えられた、みんなで楽しむための、芯の通った"遊び"でもあることがわかります。その姿勢が人々を「五十音」に呼び寄せるのでしょう。宇井野さんの業務がより効率化され、「五十音」という貴重な空間がさらに多くの人を楽しませるための一助として「ScanSnap」が活躍するなら素晴らしいことです。「五十音」のいっそうの発展を祈念します。

    銀座ペンシルミュジアム 五十音

    銀座ペンシルミュジアム 五十音

    東京都中央区銀座4-3-5 宝童稲荷前

    tel:03-3563-5052

    ScanSnap_iX1600

    ScanSnap iX1600

    毎分40枚・80面の両面高速読み取りを実現し、簡単操作のタッチパネルを搭載。Wi-Fiの5GHzに対応し、原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。 驚くほど簡単、スピーディーに電子化します。
    ※ 記事中の「ScanSnap iX1500」の後継モデルです。
    ScanSnap_iX100

    ScanSnap iX100

    バッテリー・Wi-Fiを搭載しながら、わずか400gのコンパクトボディ。場所を選ばず原稿を電子化でき、手軽に情報の保管や共有が可能。

    この記事を書いた人

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