コワーキングにScanSnapを置いてみた!~緩く誰かとつながる場所、CASE ShinjukuのScanSnap活用術~
高田馬場のコワーキングスペースCASE Shinjuku。靴を脱いで一歩足を踏み入れると、温かい雰囲気に包まれます。仕事に集中できる空間でありながら、誰かと繋がっている安心感と居心地の良さ。それからタッチ&トライスポットとして利用者が自由に使えるHHKBとScanSnap iX1600があります。さらにもう1台、会社の経理作業で弥生会計にレシートを取り込むために、社内専用のiX1600も導入したという、CASE Shinjukuオーナーの森下ことみさんとスタッフの山﨑由夏さんに話をうかがいました。
目次
人との繋がりが自然に生まれる場所CASE Shinjuku
初めて訪れて驚いたのは「靴を脱いでお入りください」のスタイル。
「え、ここで脱いでもいいんですか?」戸惑うインタビューチームに「靴はここに入れて...どうぞ、おあがりください!」。笑顔の受付スタッフに促され、最初からリラックスモードに。
仕事に集中できる空間であることはコワーキングスペースの基本条件としても、この「なんとなくリラックスできる空気」と「なんとなく1人じゃない感じ」に、CASE Shinjukuならではの心地良さを感じます。
「私自身がこういった場所が大好きなんですよね」とオーナーの森下さん。
まだシェアオフィスもコワーキングスペースもなかった頃、三鷹市が立ち上げたSOHOパイロットオフィスで受付のアルバイトをはじめたのが現在につながるきっかけになった、とふりかえります。
「ECサイトを立ち上げた20代の男性から70代の一部上場大企業の取締役だった方まで本当にいろんな人がいて、とにかく人と話すのが楽しかった。それでパートのおばちゃんなのに前のめりになって「みんなを集めて飲み会やりましょう」とか、「みんなでWebを作る勉強しましょう」とか、20代のお兄さんを講師にお願いしてみんなでHTMLの書き方を習ったりして。」
やがて森下さんは、アルバイトで始めたシェアオフィスの受付業務を事業として始めることに。
「なんなんでしょうね...よほど好奇心が発動されたんだと思います。いろんな人に会っていろんな話をしていると、やっぱり楽しかったんですね。リアリティがあったというか。」(森下さん)
CASE Shinjukuがドロップイン利用者も参加できる雑談会や、メンバー同士の交流の場づくりを続けているのは、コワーキングスペースという空間を、単に仕事場としてだけでなく、人と人が繋がる場にすることへのこだわりなのでしょう。それはスタッフの方も同じように感じているようです。
「ちょっとしたことでも、何か問題があれば気軽にスタッフを頼ってもらえたらいいなと思っているので、たわいもない会話とかもたくさんしたくて。利用者さん同士が初対面で会話するのは難しいと思うのですが、私や他のスタッフとやり取りしている様子を目にすることで、メンバーさん同士も話しやすくなったり、新しい繋がりが生まれるきっかけになると嬉しいですね。」(山﨑さん)
CASE Shinjukuという場を共有することの意味
「特にうちは靴を脱いでこんな感じですし、運営側の人間の個性もありますし、最低限「いいな」と思った人がここにいるという状況だと思うんですよ。
わかりやすく言うと、靴を脱ぐのは嫌だと思った人はもう二度と来ないし、逆に靴を脱ぐのが気持ちがいいと思う人はここに来る。それだけでも、ある程度のセグメントができていると思うんです。
同じようなことを快適と感じる人同士が、仕事のスキルではなく、まずマインドで仲良くなれる。そう考えると、この場所に集まる人というだけで自然にある程度の繋がりやすさはできているのかなと。だからメンバーさん同士の共創できそうな誰かと誰かを会わせたときに、あんまり齟齬がない。そんなこともあるのかなと思っています。」(森下さん)
コワーキングスペース×ScanSnap:新たな価値の創造
CASE Shinjukuの入口付近には、ScanSnap iX1600と8台のHHKBが目立つ場所に置かれています。HHKBとScanSnapのタッチ&トライスポットということで、利用時間内であれば利用者が自由に使えるようになっています。
「利用される目的の中で、最も多いのは領収書スキャンのようです。ドロップインで入館され、スキャンする前に仕分け作業や折れ曲がってしまったレシートを広げる、という作業もあるからか、1時間から2時間ほど作業していかれますね」(山﨑さん)
「ScanSnap」+「コワーキングスペース」で検索?
CASE ShinjukuがScanSnapのタッチ&トライスポットになってからの最近の変化として、「コワーキングスペース」や「シェアオフィス」に「ScanSnap」という単語を追加して検索し、訪れる人が増えたといいます。
もちろん、「高田馬場」、「コワーキングスペース」でもCASE Shinjukuをすぐに見つけられますが、それ以外の検索ワードがヒットし、そこから利用につながったのは新しい発見だったとのこと。
「ScanSnap」で検索して訪れる利用者であれば、「今日はスキャンするぞ」という意気込みで集中して作業されるのもわかるような気がしますね。
「タッチ&トライスポットとして掲載してもらってから、検索して来てくださる人、お問い合わせしてくださる人もいらっしゃり、まだそれほど多くはありませんが新規の利用者の方がじわじわと増えていると感じます」(山﨑さん)
「皆さん、オープン当初から設置している複合機でのスキャンに慣れていらっしゃるからか、書類スキャン時はそちらを使われているようです」と森下さん。
しかし「領収書をスキャンするなら、断然ScanSnapに利があると感じています」ともいいます。
どのような点で、ScanSnapのほうが使いやすいのでしょう?
「複合機では、スキャン前にサイズを選ばなければなりませんが、ScanSnapは用紙サイズ自動検出機能があるので、その手間がいりません。差し込んでスキャンボタンを押すだけです。
また、複合機の場合はスキャン対象物と同じサイズを必ずしも選べるとは限りません。長いレシートだとA4サイズなどを選ぶ必要があり、余白までデータとして取り込んでしまいます。その点、ScanSnapであれば、ジャストサイズのPDFを作成してくれます。データ量的にも、見た目的にもすっきりします。このことをもっと利用者さんには知ってもらいたいところですね」(森下さん)
1つだけ注意があります。
コワーキングで共用するScanSnapでは、お使いのスマートフォンまたはPCにScanSnap Homeをインストールしておき、スキャンデータはローカルに保存するという運用になります。詳しい使い方は、CASE Shinjukuのブログをご参考に!
確定申告に先立って12月にScanSnapを使ったイベントも開催予定です。CASE Shinjukuメンバーの方もドロップイン利用の方も、どなたでも参加できるので、気軽にお越しくださいとのこと。
社内用 ScanSnap 導入で経理処理を効率化
CASE Shinjukuでは、ScanSnapのタッチ&トライポイントとして既に1台設置していましたが、社内専用のScanSnapも購入したそうです。ちょっとしたスキャンであれば共用のScanSnapでも十分だったはずですが、なぜ社内専用機を追加したのでしょう?
その理由は、クラウド連携にあります。
「共用のものでは、ScanSnap Cloudを利用できません。クラウド会計ソフトの弥生会計と連携させたくて、社内専用のScanSnapを購入することにしたのです」(森下さん)。
ScanSnapと弥生会計の連携は、ScanSnap Home(または本体のタッチパネル)にある「レシートを管理」のプロファイルで弥生会計を設定しておきます。
あとはレシートや領収書を給紙カバーにセットして「Scan」ボタンをタッチするだけ。
スキャンしたレシートや領収書が、弥生会計の画面に次々と表示されていきます。
「元の原稿が必ずしも鮮明ではない場合もあるので、読み取った後の数字は必ず確認しますし、手書きの領収書はどうしても手入力が必要です。とはいえT番号(適格請求書発行事業者番号)まで自動で取り込んでくれる情報量の多さは魅力です。
また修正するにしても、元データが画面に表示されているので、紙のレシートとPC画面を交互に見比べる必要がなく、作業効率アップにつながっています。
スキャンデータが鮮明だからこそOCRも正確に行えるんですよね」と森下さん。
レシートをスキャンすることのメリットはほかにもあり、それは「情報をいつまでも鮮明に残しておけること」。
「最近は、感熱紙タイプのレシートが多く、保存状態によっては、1年も経つと真っ白な「ただの紙」になってしまうんです。これでは税務調査に備えてすべてのレシートを保管していても意味がない。スキャンしておけば、鮮明なまま残しておくことができ、いざというときも即座に提出できます。そういう安心感もScanSnapを経理作業に導入するメリットの1つかな、と思います」(森下さん)。
コンパクトで「すぐ横に置いておける」ことにもメリットが。
「以前は、スキャンしてPDF化しようと思うと、受付カウンターから複合機のある場所まで移動する必要がありました。でもScanSnap iX1600はこのコンパクトさなので受付カウンターの中に置いておけます。セミナーの紙書類や郵便物などを、受付業務の傍ら、サクサクとスキャンできるのはありがたいですね」(山﨑さん)。
まとめ
タッチ&トライスポットとして「ScanSnap」という新しい検索ワードを得たコワーキングスペースCASE Shinjuku。メンバー同士の交流に加え、ドロップインの利用者も参加できる金曜日の雑談会など、この場所を訪れる人の誰もが気軽に言葉を交わせる居心地の良さがあります。さらに、これからの確定申告シーズンは特に活躍するScanSnapをぜひ体験しに行きませんか?
ScanSnap iX1600
毎分40枚・80面の両面高速読み取りを実現し、簡単操作のタッチパネルを搭載。Wi-Fiの5GHzに対応し、原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。 驚くほど簡単、スピーディーに電子化します。 |
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この記事を書いた人
高田馬場駅から徒歩1分。コワーキングスペースとシェアオフィスを併設する約160坪の「シェアするオフィス」。独立・起業を目指す方から、4~5人までのチームで事業拡大を志すスタートアップやベンチャーの方々に最適なワークスペースです。開放感あふれるコワーキングスペースと作業に集中できるオフィススペースを、気分や目的に応じて使い分け可能です。フリーランスからスタートアップまで幅広いメンバー(ユーザー)が相互に経験・スキル・知見等をシェアできる環境づくりに取り組んでいます。
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