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ScanSnap iX110とGeminiで飲食店のアレコレをらくらく管理!中高下 惠さんが実践する仕事が回る情報管理術

伝票・カタログ・名刺など、ScanSnap iX110とGeminiで飲食店のアレコレをらくらく管理!中高下 惠さんが実践する 仕事が回る情報管理術

日々の業務に追われる小さな飲食店では、「情報をきちんと管理すること」って、どうしても後回しになりがちです。仕入れ伝票やレシート、カタログ、名刺など、大事だけど流れていってしまう情報はたくさんありますよね。

でも、そのままにしておくと、原価の把握や仕入れの判断や、接客のときに「なんだったっけ?」が発生して困ったことに......。とはいえ、忙しい現場でしっかり整理する時間をつくるのはなかなか難しいものです。

そこで今回は、コンパクトなスキャナー「ScanSnap iX110」とAIGemini」を使って、紙の情報をサッと取り込み、そのまま"使える情報"に変える方法をご紹介します。スキャンしてAIに渡すだけ。そんなシンプルな運用で、現場の情報の扱い方がぐっと楽になります。

目次

    書類も、思い出も、自由自在。情報整理に長けたスキャナーScanSnap

    小さな飲食店での情報整理と共有は短時間&省エネがカギ

    わたしのお手伝いしているフレンチ×イタリアン「ALUDRA」は、オーナーシェフを含めたスタッフの総勢が3名、通常時1〜2名で回している、オープンキッチンとカウンターのある小規模な個人店です。

    特別なことはオーナーシェフの判断を仰ぎますが、少人数のスタッフなので、日常の業務は各自の判断で行うことになりますし、全員が顔を付き合わせてミーティングする時間はほぼありません。
    営業開始前は開店準備や仕込みに、営業終了後は片付けと翌日の準備に追われるため、情報共有はもっぱらグループチャットで行うことになります。

    飲食店の現場は、情報が流れがちです。食材の仕入れはほぼ毎日あり、その時によって変化する価格が記載されている伝票が都度添付されてきます。業者への注文ではなく、近所の小売店で買うものはレシートを参照しなければなりません。ワインの仕入れ先からは、日々変動する価格や在庫が紙で届きます。
    そして、発注には常に原価の確認と売価の計算が必要です。営業にいらっしゃる業者さんや、お客様から名刺もいただきます。どれも大事な情報ですが、気を抜くと流れていってしまう"フローティング情報"ばかり。

    とはいえ、毎日目の前の作業で忙しい中で、きっちり整理する時間はありません。だからこそ大事なのは、「手間をかけずに回る仕組み」。サクッと整理して、チャットでパッと共有できる。現場には、そんな省エネな情報管理が必要なのです。

    伝票、カタログ、名刺......飲食店の情報はまだまだ紙ベース

    仕入れの伝票、食材やワインのカタログ、業者さんの資料、そしてお客様の名刺。発注システムはかなりデジタル化されてきましたが、飲食店の現場に戻ってくる情報はまだまだ紙が主役です。

    でも、オープンキッチンのお客様の目につくところに紙は置けません。死角となる棚の中などにしまい込むと、あとで見返したいときに限って見つからない、なんてこともよくあります。作業中に触ると、手に残っていた水滴や油で紙が汚れて、ヨレヨレになったりシミがついたりして、保管したくない状態になってしまうことも......。
    紙の情報は、そのままだと"活かしきれない情報"になりやすいのです。

    そして、紙の情報は現場に行かないと確認できません。
    チャットで他のスタッフに「あの棚に置いてあります」と報告しても、言われた方は次回出勤してその紙を探すところから始めなくてはなりません。
    しかも、その「紙」は日々追加されていくのです。
    同じフォーマットの伝票の中から、小さな文字で印字された品目を探し、その原価を確認して価格の変動をチェックする、なあんてことをいちいちするのは面倒だし、時間もかかってしまいます。

    コンパクトで素早く操作できるScanSnap iX110が強い味方に

    こうした紙の情報を扱うには、スキャンしてデジタル化するのがいちばん。ですが、小さな飲食店でネックになるのが、「スキャンする場所と手間」です。

    スタッフルームや事務室がある規模のお店なら、PCとスキャナーを設置しておいて事務作業をすれば良いのでしょうが、小さなお店ではスキャナーを設置するのは難しい。PCを持ってきても、広げて作業するとなると、開店前後や休憩時間にしっかり作業時間を取らなくてはなりません。

    その点、ScanSnap iX110はとにかく手軽。コンパクトでバッテリー駆動なので、戸棚の中に置いておけますし、必要なときにサッと取り出してすぐ使えます。

    ScanSnap iX110を使って、ワイヤレスでスキャンし、タブレットに保存

    そして、スマートフォンアプリのScanSnap Homeと組み合わせれば、仕込みの合間や営業前のちょっとした時間に来た伝票を1枚だけスキャンする、なんなら営業中のちょっと手が空いた時に、お客様からいただいた名刺をスキャンすることもできます。
    作業としては、冷蔵庫から出した食材を切ってフライパンに入れるよりも早い。いわゆる「秒でできる」というヤツです。

    ScanSnap iX110で、名刺もさくっとスキャンしスマホに保存

    おかげで「紙はその場でとりあえずスキャン」といった使い方が自然と定着していきました。
    1枚でもいいので、その場で取り込む。これを続けるだけで、紙を"共有できる情報"にすることができます。
    紙をファイリングするよりも、スキャンしてしまった方が早い。そう思えるくらいの気軽さがあるからこそ、無理なく運用できています。

    ScanSnap iX110のプロファイル設定

    隙間時間にスキャンしたら、Geminiで「使える情報」に

    スキャンしたデータは、取り込んだだけではまだ"半分完成"です。保存されているだけだと、スタッフ間で共有しても見返す手間は紙とさほど変わりません。

    そこで使っているのがGeminiです。
    ScanSnapで取り込んだPDFをそのまま読み込ませると、内容を理解したうえで整理・変換し、スタッフ全員が閲覧できる、店のアカウントのGoogleドライブに保存してくれます。

    以前は、伝票の罫線かぶりや、カラーのカタログにありがちな黒地に白文字などではOCRが効きにくいこともありましたが、現行のScanSnap HomeのOCRでは、間違うことはほぼありません。

    例えば、日々たまっていく伝票。そのまま画像を渡して「品目・単価・数量で一覧にして」と指示するだけで、スプレッドシートに書き出せる形で出力してくれます。
    フォーマットも毎回揃うので、どんどん蓄積していけます。

    さらに、「過去データと比べて値上がりしている食材を教えて」といった分析も可能。
    紙ではまずできなかった比較が、自然にできるようになります。

    Geminiを使って、ワインリストをスプレッドシートに出力したもの

    仕入れ判断から顧客管理まで。紙情報を"ちゃんと使う"仕組み

    わたしはワインのセレクトをすることも多いので、カタログは、とりあえずすべてスキャンしています。そのデータをGeminiでスプレッドシート化し、日本語表記と現地語表記を整理。さらに、ワインの特徴や価格帯、市場感なども補足しています。

    ここで便利なのが、「判断に使える形にまで整えてくれる」こと。
    単なるデータ化ではなく、

    • 仕入れ候補の比較表
    • 価格帯ごとの分類
    • おすすめコメント

    といった形にまで落とし込めるし、検索も容易なので、スマホでスプレッドシートを見ながら「今回はどれを入れるか」の提案や、「いくらで出すか」の計算もスムーズにできます。

    また、お客様からいただいた名刺もスキャンしてGeminiに読み込ませる(※)ことで、

    • 会社名
    • 役職
    • 関係性メモ

    などを整理してリスト化できます。
    さらに、「この方はどんな業種?来店履歴と合わせて接客のヒントを出して」といった使い方もできるので、接客の質も自然と上がります。

    紙のままだと、その場限りで終わってしまう情報も、スキャンしてAIに通すだけで"繰り返し使える資産"になります。特別なシステムを組んでいるわけではありません。「スキャンして、そのままAIに渡す」だけ。
    それでも、

    • 探す時間がなくなる
    • 判断が早くなる
    • 共有がスムーズになる
    • 活用範囲が広がる

    と、情報を扱う方法はガラリと変わります。

    ※ 名刺など個人情報・機密情報を扱う際は、社内規程や契約上の守秘義務、AIサービスの利用条件を確認することをおすすめします。

    まとめ

    事務室がない、PCがないから、事務作業は持ち帰らざるを得ない、と思っている小規模飲食店の皆さまに、このコンパクトなスキャナーでの情報管理を全力でおすすめします!

    ■取材協力

    フレンチ×イタリアン「ALUDRA」
    東京都渋谷区上原1丁目30-12 UEHARA TERRACE B1F
    070-9236-7210
    ランチ 12:00-15:00
    ディナー 18:00-
    不定休

    フレンチ×イタリアン「ALUDRA」オーナーシェフとScanSnap iX110

    ScanSnap iX110

    ScanSnap iX110

    USB Type-Cポート搭載。バッテリー・Wi-Fiを搭載しながら、わずか400gのコンパクトボディ。場所を選ばず原稿を電子化でき、手軽に情報の保管や共有が可能。

    この記事を書いた人

    中高下 惠

    ライター・編集者としての活動をメインに、デザイン、各種コンサルタントなども行う便利屋。フレンチ×イタリアンレストラン鎌倉「DRAQUIRE」代々木上原「ALUDRA」の広報およびサービスマンもつとめる。ScanSnapシリーズではiX100/iX110への愛が強め。

    nakakougemegumi

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