大人が勉強を続けるコツは?社会人の勉強におすすめの方法を紹介
大人になってからの勉強って楽しいですよね。え?楽しくないですか?
興味があることを自分の意思で勉強するのは楽しいもの。とはいえ目的が仕事のために必要な知識を得ること、または資格をとることである場合、社会人にとっての勉強は、余暇を楽しむ活動というより(目標に向けて)自分を鍛えるためのトレーニングといえるのかもしれません。
筋トレもランニングも「これを続けたら効果がありそう」と思いながら行動に移せなかったり、はじめてはみたけれど習慣化できなかったりというのはよくある話ですが、こういうことって大人になってからの勉強でもありがちですよね。
この記事では、勉強したい社会人の方が「まず1歩踏み出す」そして「モチベーションを維持する」ためのコツ、さらに学んだことを記憶に定着させるシンプルな方法を紹介します。
目次
1. 勉強したい・資格をとりたい「理由」を考えると、やる気が出る
どんな勉強が役に立つのか、転職に有利な資格は何か、資格の勉強にあたって分かりやすい解説動画、効果的な勉強方法...少し検索するだけで多くの情報が見つかります。「役に立ちそうなこと」が多すぎて、選ぶのに困ってしまいますよね。
ドンピシャの答えを見つけるために、ひとつ質問に答えてみてください。これ、検索しても見つからないことです。
あなたが「勉強しよう」「勉強したほうがいいかな」と思ったのはなぜでしょう?
モチベーションと目標達成の分野で第一人者の社会心理学者ハイディ・グラント・ハルバーソン博士は、その著書の中で「なぜ」を考えることの効果を述べています。
「なぜ」という視点で捉えると、日々の小さな行動にも、意義を感じやすくなります。理由が明確になることで、小さな行動が、大きな目標を達成する一歩に変わるのです。その結果、衝動的な行動は減り、誘惑にも負けにくくなり、前もって行動を計画するようになります。
※引用: ハイディ・グラント・ハルバーソン著 児島修訳『やってのける 意志力を使わずに自分を動かす(Succeed: How We Can Reach Our Goals)』
なかなか勉強をはじめられない、勉強へのモチベーションが上がらないときは、「勉強しよう」「勉強したほうがいいかな」と思った瞬間の自分を思い出してみましょう。そのとき、なぜそう思ったのでしたか?
仕事の役に立ちそう、楽しくて癒されそう、なんだか面白そう、負けたくない誰かの存在...何でもいいんです。自分だけの「なぜ」とトコトン向き合うんです。
その気持ちを、なかったことにしないでください。ぜひ何度も思い出してください。
どんな景色が見たいですか?いまとは違う未来の自分に会いたいと思いませんか?
今日の1歩は、そこへ向かうための1歩ですよ。
2.「いつ」「どこで」勉強するかを決めると、続けられる
久しぶりにバッタリ再会した友人と思い出話で盛り上がり、最後に「またみんなで集まりたいよね!」「うん!絶対会おう!」と別れたあと、実際に集まれる日はなかなか来なかったりしませんか。
でもどちらかが「じゃあ来月の連休に集まろうか。みんなに連絡してみるよ。お店を選ぶの頼める?」と言ったらどうでしょう。その後、具体的な日時と集まるお店も決まったとしたら?
「来月の連休」の当日、あなたが仲間に会うために出かけて行く確率はかなり高そうですよね。
「懐かしい仲間と集まって食事をする」というイベントは、とても楽しみなことですが、そんな楽しみなイベントでさえ、「いつ」「どこで」を決めなければ実現することはありません。逆に、決めてしまうことで行動しやすくなります。
勉強を習慣化するには
自分にとって、すでに習慣化された行動を何か1つ思い出してみてください。
なんでもいいです。たとえば「歯磨き」。
「歯を清潔にする」という目標を達成するためには「歯磨き」という行動が必要ですが、では実際に行動を起こすのは、その目標を思い出したときでしょうか?
「朝起きたら」「食事をしたら」「夜寝る前」など(「お風呂に入ったら」という人もいますね)の自分で決めた「条件」をきっかけとして、無意識に動いていることが多いのではないでしょうか。
社会心理学者ピーター・ゴルヴィツァー博士によると、ある目標のためにとるべき行動について、その行動を実行する条件(「いつ」「どこで」「どのように」行うか、など)を具体的に決めることで目標達成が促進されるという研究結果※があります。
※参考: ハイディ・グラント・ハルバーソン著 児島修訳『やってのける 意志力を使わずに自分を動かす(Succeed: How We Can Reach Our Goals)』
歯磨きほどの習慣化(意志の力を使わず行動できる)までには、「条件」と結び付けた「行動」を繰り返し行う必要があるとしても、行動のタイミングや場所などの条件(きっかけ)を決めることが、思いのほか重要であるというのは納得できますよね。
まず自分にとって続けやすい「いつ」「どこで」(勉強するか)を決める。
それは勉強を習慣化するうえで、とても重要で効果的なコツなのです。
3. 朝の勉強 + 短時間のこまめな復習で、記憶に定着させる
「仕事が終わったら勉強しよう」と決めてはみたものの、その日の作業に思わぬ時間がかかってしまったり、急に割り込みのタスクが入ったり。結果、残業になってしまうこと、ありますよね。繁忙期が数日~数週間にわたって続くことだってあるかもしれません。
仕事のあとに使える時間と考えると、時間がとれたり、とれなかったりするかもしれません。それに毎日の家事時間や、パートナーや子どもと過ごす時間だって大切です。
たくさんのタスクでフル稼働した後、夜の勉強が楽しみでリフレッシュの時間になるならよいのですが、もし体力に自信がなかったり、その日の出来事を思い出して集中できなかったりするのなら、朝の時間帯(朝起きてすぐ、仕事を始める前など)のほうが続けやすいかもしれません。
脳内科医で医学博士の加藤俊徳氏は、著書の中で「朝の脳は眠りによってリセットされた状態なので、短時間でも効率よく学びを深めることができます。」といい、さらに記憶に定着させる方法として以下のように述べています。
朝、学んだ内容を移動時間や隙間時間にこまめに復習(見たり聞いたりするだけでOK)し、1日を通して脳との連続性を維持し続けます。そして、眠る前に仕上げの復習をすれば、記憶としてしっかり定着させられるというわけです。
忙しい社会人には、このスケジュールがベストです。
※引用: 加藤俊徳 著『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』
生活スタイルを朝型にシフトするには、少しずつ起きる時間を早くしていくなど、しばらく時間がかかるかもしれません。
それでも「朝に勉強した内容を1日のスキマ時間に復習する」という勉強方法は、限られた時間で効率のよい方法としてメリットが大きそうですよね。
ぜひ試してみてください。
4. 教材をデータ化すると、スキマ時間も勉強できる
スキマ時間にコツコツ復習するのが効果的だと分かっていても、現実的には難しいことがありますよね。
確かに5分、10分など細切れのスキマ時間は1日に何度もありそうですが、教材を入れた鞄を常に持ち歩かなければならず、テキストを広げられる場所が常にあるとも限りません。
リアルな毎日を考えたとき、スキマ時間にすぐに開きやすいのはスマートフォンではないでしょうか。教材をデータ化してスマホで読めるようにしておくと、いつでもテキストや参考書の内容を確認でき、5分、10分のスキマ時間も勉強できます。
朝起きたとき、なにか(誰か)を待つ時間、入浴中、寝る前など、毎日のちょっとした時間にスマホを開くのが習慣になっている方は少なくないはず。
その習慣を勉強に利用しない手はありません。
(特に目的がなく)スマホを見る時間があるときは必ず10分だけ(5分だけ)でも復習する、と決めてしまいましょう。
手持ちのテキストを簡単にデータ化するには
参考書の数ページであればカメラアプリで写真を撮るだけでOKですが、勉強を続けていくと気になる箇所をあちこち確認したくなるはず。
テキストや参考書は、1冊まるっとデータ化してしまいましょう。
個人で気軽に使用できるおすすめのスキャナーはScanSnapです。ScanSnap iX1300はワンタッチの簡単操作で30枚/分の高速スキャンが可能。スキャンしたデータはアプリからWi-Fi経由で直接スマホに受信※できます。
※ モバイル版ScanShap Homeをスマートデバイスにインストールしておく必要があります。
ScanSnap iX1300
37,400円(税込)
ScanSnapでは、テキストや参考書をスキャンするだけでOCR処理を行い、文字列を検索できるPDFに変換できます。PDF化した教材で知りたいことをキーワード検索すると、必要なページをすぐに開けます。
これもスキマ時間活用の重要なポイントです。
5. まとめ
忙しい社会人が新しい分野や資格の勉強をするときの大きな問題が「時間」です。
やりたいことが増えた分、使える時間も増えればいいのですが、誰にとっても1日は24時間。教材をデータ化して持ち歩けば、スキマ時間にも復習できます。
勉強の習慣化を応援するアイテムとして、ぜひScanSnapをご活用ください。
ScanSnap iX1300
毎分30枚(A4カラー/300dpi)の高速読み取りが可能な「Uターンスキャン」と、一般的な紙からA3までの大きな書類、厚手の原稿等の読み取りも可能な「リターンスキャン」2つの読み取り方法を備え、仕事環境や家庭に発生する多様な書類をすばやく電子化します。 |
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