DynaEyeコンポーネントキット
DynaEyeコンポーネントキットは、以下に示すOCR機能を持ったActiveXコントロール集を提供します。
- スキャナコントロール
- 文字認識コントロール
- 修正画面関連コントロール群(認識結果管理、 文字修正、マーク修正、イメージ表示)
- 認識結果変換コントロール
これらのコントロールを組合せることで、OCRアプリケーションの開発、パッケージソフトウェア等へのOCR機能の組み込みが容易に実現できます。
DynaEyeコンポーネントキットの特長
高機能ソフトウェアOCR
- DynaEyeの高機能帳票認識エンジンと、周辺機能をActiveXコントロールで提供(DynaEyeの帳票認識機能をフルに利用可能)。
- 手書き英数字から、活字、マーク、手書き日本語まで高精度に認識。本格的な業務ニーズに対応。
- 専用帳票不要。パソコン、ワープロでの帳票作成が可能。
さまざまなユーザニーズに適合する多機能コントロール
- 修正画面コントロール群の組合せで、独自の修正画面を容易に構築。
- ポップアップ・イメージ、イメージカーソルの連動、エラー文字の表示色変更など、OCR修正に最適化した機能を提供。
開発効率の向上
- Visual Basic対応のActiveXコントロールで、効率的な開発を実現。
- 帳票書式の定義は、帳票イメージを背景に直観的な操作ビューで行なえ、専門知識不要。
DynaEyeコンポーネントキットの機能
スキャナコントロール
TWAINを制御してスキャナー入力を行ないます。イメージの出力形式はTIFF形式(マルチページ/シングルページ)、JPEG形式、BMP形式のいずれでも可能です。
用紙サイズや解像度・読み取り濃度等のパラメーターを設定することで、TWAINダイアログを表示させずに読み取ることができます (fiシリーズイメージスキャナーのみ対応)。
文字認識コントロール
帳票イメージデータ・ファイル(TIFFまたはJPEGまたはBMP)を書式定義に基づいて、帳票認識を実行します。
修正画面関連コントロール群
認識結果管理コントロール
1ページ分のイメージデータと認識結果データを管理します。
文字修正、マーク修正、イメージ表示コントロールと連携して修正画面を構成します。
文字修正コントロール
認識結果管理コントロールに設定された(文字項目)認識結果データを、フィールド単位に画面上に表示し、キーボードやマウス操作による修正機能を提供します。
マーク修正コントロール
認識結果管理コントロールに設定されたマーク認識結果データを、フィールド単位に画面上に表示し、キーボードやマウス操作による修正機能を提供します。
択一必須、択一、択Nの3つのタイプをサポートしています。
イメージ表示コントロール
認識結果管理コントロールに設定された、帳票全体イメージおよび各フィールド(文字フィールド、マークフィールド、イメージフィールド)のイメージを画面上に表示します。
フォーカスのあるフィールドの直近に当該フィールドの部分イメージをポップアップ表示させることもできます。また、文字修正コントロールやマーク修正コントロールのカーソル移動に連動して、イメージ上にカーソルを表示します。
認識結果変換コントロール
認識結果データ(文字、マーク)をテキスト(CSV形式、XML形式)に変換出力します。
フィールドの出力順は、任意に指定することができます。また、スキャナー入力時に設定されたナンバリングIDを出力することも可能です。
DynaEye コンポーネントキットを補完する以下のライブラリも同梱しています。
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知識処理関連ライブラリ
郵便番号と住所の相互変換関数を提供します。
(注) マルチページ TIFF アクセスライブラリについて
従来のマルチページ TIFF アクセスライブラリは、DynaEye EX V4.0 からは、DynaEye 認識ライブラリの一部として、新たな機能を加え提供されています。
DynaEyeコンポーネントキットの概観
図では、4つの単機能アプリケーションを想定していますが、これらの機能を一つのアプリケーションで構成することも可能です。
DynaEyeコンポーネントキット利用例
DynaEyeコンポーネントキットを利用して構築した修正画面アプリケーションの例を下図に示します。
DynaEyeコンポーネントキットの開発環境
開発言語
- Microsoft® Visual Basic® 2015 日本語版
- Microsoft® Visual C#® 2015 日本語版