留意事項
DynaEye EXを使用する上での留意事項です。
DynaEye EX V4.0L10 がインストールできない場合がある
対象となる製品/版数
DynaEye EX V4.0L10
DynaEye EX Lite V4.0L10
現象
Windows® XP のPC に DynaEye EX をインストールする際、「.NET Framework 2.0 Service Pack 2」のインストールを実行する場合がありますが、.NET Framework のインストーラが起動すると「この製品は既にコンピュータにインストールされています。」とメッセージを表示し、インストールを完了せずに DynaEye EX のインストーラが終了してしまう場合があります。
原因
DynaEye EX は、.NET Framework 2.0 および .NET Framework 2.0 日本語Language Pack SP2 が必要なため、PC に未インストールの時はこれらをインストールします。しかし、これらがインストール済みか否かを適切に判断できない場合があり、インストール済みであるのに、.NET Framework 2.0のインストーラを起動した場合、.NET のインストールに失敗し、DynaEye EX のインストールを中止します。
回避手段
コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から、.NET Framework 2.0 日本語Language Packをアンインストールしてから、再度、 DynaEye EX のインストーラを起動してください。
日本語 Language Pack は、インストールされているプログラム一覧では「Microsoft .NET Framework2.0 Service Pack 2 Language Pack - JPN」等となっています。
同時修正端末からキャビネット移動したデータを操作できる場合がある
対象となる製品/版数
DynaEye EX V1.0L10
現象
同一フォルダに複数キャビネット(AとB)を作成した環境において、キャビネットAに対し同時修正を行なっている状態で、フルセット側のPCでAからBへデータ移動を行なった後、 同時修正端末から移動済のデータにアクセスした場合、キャビネットBのデータである場合があります。
回避手段
同時修正中にフルセット側でデータを操作した場合は、同時修正端末は必ず再表示を行ないます。 あるいはキャビネット作成は、必ず別フォルダを指定します。
利用者プログラム作成用のサンプルプロジェクトの不備
対象となる製品/版数
DynaEye EX V1.0L10
現象
製品CD-ROMの中にある利用者プログラムの Visual C++® .NET 2002 および 2003 用のサンプルプロジェクトを利用してプログラムを作成し ビルドしても動作しません。
原因
モジュール定義ファイル(F5CUFU01.def)が指定されていないため、利用者プログラムの三つの関数 OCRAPL_Init()、 OCRAPL_Term()、OCRAPL_Edit() を呼び出すことができません。
回避手段
プロジェクトにモジュール定義ファイル(F5CUFU01.def)を指定します。
詳細な指定方法を以下に示します。
- Visual C++® .NET 2002 または 2003 を起動します。
- 利用者プログラム作成用のサンプルプロジェクトを読み込みます。
- ソリューションエクスプローラの[F5CUFU01]をクリックし選択状態にします。
- [プロジェクト(P)] メニューの [プロパティ(P)] を選択します。
- 「F5CUFU01 プロパティページ」というタイトルのダイアログボックスが表示されます。
- 表示されたダイアログボックスの[構成(C):]のコンボボックスのリストからRelease(または Debug) を選択します。
- [プラットフォーム(P):]のコンボボックスのリストから Win32 を選択します。
- 左側のリストボックスの [構成プロパティ] - [リンカ] - [入力]を選択します。
- 右側のリストボックスの[モジュール定義ファイル]の項に F5CUFU01.def と入力します。
- ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックします。
以上で設定は終了です。
なお、このプロジェクトをビルドすると、以下の警告が出ますが無視して構いません。
「リンクしています... F5CUFU01.def(2) : warning LNK4017: DESCRIPTION 文はターゲット プラットフォームでサポートされていません。無視しました。」