A4コピー用紙に印刷した資料は、簡単に冊子になる

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クリアホルダーは偉大だと思う。
学生の頃に初めて業務用の大きな文具店に行った時、100枚単位で販売されているのを見て「そんなにクリアホルダーをたくさん使うことってあるのだろうか?」と思っていた。
けれど、社会人になってしばらくするとガンガンA4クリアホルダーを使い始めることになった。
中身がすぐ見て分かる利便性。
適度に硬く、中の書類をシワや折れから守ってくれる守備力。
A4コピー用紙に対応したサイズなので、A4コピー用紙との相性ももちろんいい。
そして、何より安価に手に入るという特徴は、日本の多くのビジネスパーソンに愛用される理由になっているとみて間違いないだろう。
そんなクリアホルダーが大好きな私が、クリアホルダーが好きだからこそ心惹かれたA4文具がある。
今回はそんな「idontknow.tokyo SLIT」のことをご紹介したい。
A4コピー用紙に印刷した資料が「冊子」になる

クリアホルダーを一度でも使った方ならお分かりいただけると思うのだけど、クリアホルダーは上の画像で言うところの赤い部分がくっついていることでポケットのような構造になっている。
シンプルにして使いやすい。
それは間違いないのだけど、中に複数の書類を入れてしまうと、パラパラとめくろうとしても下の部分がくっついているので開きにくい。
それゆえに私は、1書類1クリアホルダーを割り当てて入れるようにすることで、分類しやすくしているのだけど、複数の書類を持ち歩こうとすればするほどクリアホルダーの数が増えていくのが地味に気になっていた。
しかしながら、このSLITは、20枚ぐらいまでのコピー用紙を間に入れて......

このようにトントン!っとテーブルなんかに当ててショックを与えてあげるとあら不思議。
このように、「冊子」のように開くことができるのである。
このように開けるということは、複数の書類を挟んでいても、簡単にパラパラとめくって見つけ出すことができるということ。
複数のクリアホルダーを持ち歩かずとも、必要な書類だけサッと取り出せてしまうのである。

クリアホルダーのように2辺をくっつけてポケット状にしなくても、中に挟んだ紙が落ちないのにももちろん理由がある。
上の画像のように、長い辺と少しだけ横方向に圧着をすることによって、SLITはとても狭いポケットを背表紙あたりに作り出しているのだ。
トントンと衝撃を与えないと書類は固定されないが、手で引っこ抜こうと思えば簡単に引き抜ける。
そんな絶妙な保持加減で、クリアホルダーと似て非なる構造を作り出しているのだ。
おまけに、素材の表面は高級感のあるザラつきがあり、使い続けていると汚れや傷が目立ちがちなクリアホルダーよりも耐久性に優れている。

もちろん、トントンとするだけで冊子にできるということは、ステープラーなどを使わずに書類をまとめられるということでもある。
ScanSnapで打ち合わせ中に書いたメモごと電子化するときにも、SLITの溝から書類を引き抜くだけですぐにスキャンすることができる。
溝にさえハマればA4サイズの書類より小さなプリントも入るのだから、届いたハガキや学校の配布プリントなど、後でスキャンしたいものをひとまとめにしつつきれいに運ぶのにもぴったりだ。

はじめは縦型だけだったSLITも横型タイプも加わり、さらに活用の幅が増えた。
カラーもブラックとホワイトの2種類あるので、好みや用途に応じて使い分けることもできる。
もちろん、クリアホルダーと全てが置き換わるわけではない。
むしろ、一緒に使い分けることで、あなたのA4ライフは更に便利になることだろう。
この記事を書いた人

docket store(ドケットストア)店主。文具と収納用品のセレクトを中心としたお店を大阪府箕面市で2018年にスタート。スマホカメラでの紙もの撮影を快適にする『レシートスキャンボード』など、オリジナルアイテムも展開する一人文具メーカー。マツコの知らない世界に出たい。
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膨大な文房具と資料を自宅を兼ねるオフィスに管理する文具王。ドキュメント類は可能な限りスキャンデータに。プロファイル活用がキモだ。