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ドイツ製の薄い缶をカバンに忍ばせて

ドイツ製の薄い缶をカバンに忍ばせて

目次

    スマホやタブレットが当たり前になれば、アナログな文具の必要性はない。

    そんな声もあるけれど、ところがどっこい。
    アナログな文具はしぶとく生き残っている。

    もちろん、スマホやタブレットがあれば文具はいらないという場面は増えている。
    最近はAIの進化もすさまじく、音声を録音しておけば議事録まできっちり書いてくれたりもする。
    かくいう私もその恩恵を受けていて、デジタルの存在はむしろ心強い。

    一方でアナログと呼ばれる物理的な文具の役割もまた、デジタルの進化に合わせて変わりつつある。
    それは、スマホを前提とした文具が開発されて出てくることもあれば、そのまま変わらずに役目を変えて使われるということでもあったりする。

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    今回ご紹介するケース「CO-005」もそんなアイテムの一つだ。

    ドイツ製のスチールケースで、見た目にもとてもシンプル。
    薄くてスベスベしていて、見た目にもかっこいいけれど、何の変哲もない鉄の缶だとも言える。
    デジタルな領域の入り込む余地のない、アナログなアイテムだと言ってしまってもいい。

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    業務用スチール缶製造のトップシェアを誇る【DOSEPLUS】のドイツ工場で作られていて、本来の用途はチョコレートなどをいれるパッケージだそうだ。
    私が2024年にドイツを旅した際に、現地で購入して領収書ケースとして便利に使っていたものに近いものを、日本国内でも仕入れられたので取り扱いを始めた。

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    厚さ1cmという薄さと、すべすべとした表面がカバンの中にするっと抵抗感なく滑り込んでくれる。
    ドイツで購入した際は、あくまで現地のかっこいい道具を、帰りの荷物をかさ張らずに持ち帰れるなという認識で購入した。
    しかしながら、かさ張らないで持ち歩けるという特徴から、ドイツのお店で買物をした際にもらった領収書ケースとしてとても重宝した。

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    日本では色鉛筆のケースとして近い薄さのスチール缶を見かけることがあるが、決定的な違いはフタの固定のかたさだと感じている。
    色鉛筆用のケースは、お子さんが落とした際に色鉛筆が飛び出してしまわないようにしっかりと固定されている。
    一方で、このドイツ製のスチール缶は、さっと開けられてなおかつ落としたりしなければ開かない程度の固定もバランスよくなされている。

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    領収書の収まりもこの通り。
    過不足なく収まってくれる。

    ホームセンターでもらえるような幅の広い領収書も収まるし、長いなら少し折ってあげるだけで簡単に収めることができる。

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    また、スチール製であることを活用して、お土産物で売られていたり、水道修理のチラシとして投函されて家の冷蔵庫に貼り付けられがちなマグネットシートを使うと、領収書の膨らみを押さえることもできたりするので、ちょっとしたカスタマイズもできてしまう。

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    なんでも紙で配っていた時代から、デジタルな情報で基本的にやりとりが行われる現代。
    いまだに根強く紙でやりとりされる領収書や、旅行先でのチケットなどの大切にしたい紙ものを頑丈かつスリムに守ってくれるスチールケースは、ScanSnapでスキャンするまで役に立つ「デジタルと相性の良い文具」とも言えると思う。

    道具が変わったのではなく、わたしたちの暮らしが変わったことでこんな風に魅力的に見えてくる既製品も存在するのだ。
    こんな風に「見立て」ながら、少しずつデジタルに変わりつつ現代を楽しんでいければいいなと思っている。
    ぜひ気になる方は、試してもらえれば嬉しい。

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    DOSEPLUS

    ドイツ製の領収書ケース 「CO-005」

    価格 770円(税込)
    サイズ 190 × 95 × h10mm

    ScanSnap_iX2500

    ScanSnap iX2500

    毎分45枚の両面高速スキャンで、驚くほどスピーディーに電子化。静電容量式タッチパネルによる直感操作で、誰でも簡単にスマートに使えます。原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。Wi-Fi対応で各種クラウドサービスへのデータ転送も簡単に行えます。

    この記事を書いた人

    ドケットストア 山下義弘

        x 個人サイト

    docket store(ドケットストア)店主。文具と収納用品のセレクトを中心としたお店を大阪府箕面市で2018年にスタート。スマホカメラでの紙もの撮影を快適にする『レシートスキャンボード』など、オリジナルアイテムも展開する一人文具メーカー。マツコの知らない世界に出たい。

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