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"道具使いの名人"として知られる「文具王」こと高畑正幸氏。Macを使いこなし、また以前からScanSnapに注目していたという文具王が語る、モバイルスキャナー ScanSnap iX100。
高畑正幸 たかばたけ・まさゆき
1974年、香川県生まれ。本職は文房具メーカーのデザイナー。さまざまな媒体を通して、本当に実践できる便利な仕事術を提案している。
ScanSnap iX100。レポートが遅くなってしまいましたが、待望の新機種です。なんといってもS1100とほとんど同じ印象の大きさなのに、バッテリーとWi-Fi内蔵。どこでもすぐに無線で使う事ができます。
重量は400g。流石に気がつかないほど軽くはないですが、ペットボトル飲料や、折り畳み傘を鞄に入れているような印象です。コピー用紙1枚が約4g。100枚分に相当します。多そうに思うかもしれませんが、ハードカバーのノートが1冊分より少し重い程度です。(※モレスキンのラージが320g。)モバイル製品としてはかなり現実的な重さだと思います。
持ち運びを現実的なものにする、400gという軽さ。サイズも、折り畳み傘とそう変わりません。
出張先はもちろん、イベント会場のような出先でもスキャンできますし、車で移動する営業マンなら車内でスキャンすることもできますね。紙をその場でスキャンするのは、軽量化という意味よりもその場で送信やファイリングが完了してしまうメリットが大きいように思います。
私の場合は、プリントした原稿にペンでチェックしたものやラフイメージなど、紙に書いたものをそのままスキャンして送るなどによく使いますが、カフェや会議室など商談現場でも使用できますから、相手方の紙資料などをその場でスキャンして返却することも可能です。もちろん、CardMinderなどの名刺管理ソフトや、他に会計ソフトにも連携しているので、出張先のホテルなどで名刺をや領収書などをスキャンして処理することも可能。
後になればなるほど面倒になる作業は、なるべくまとめずにその都度処理していくのがオススメですので、iX100は真にうってつけですね。
また、ScanSnap Connect
ApplicationをインストールすればiPhoneやAndroidといったモバイル機器の操作でスキャンができるので、趣味のサークル活動などにも一台あれば共有して使うこともできます。そんな場合も、コンパクトで電源を気にしなくて良いiX100は抜群の機動力を発揮します。
出張に出ていても、ホテルで書類をスキャンして上司に共有、といったことも簡単にできます。
わざわざパソコンを起動しなくても、アプリからスキャンして、直接データをモバイル機器に保存できます。
電源はマイクロUSB規格。アダプターは同梱されていませんが、携帯電話用電源やPCのUSBコネクタから充電できるので、ある意味、どこでも充電しやすくなりました。出張時などに、わざわざ専用の充電アダプターを持たなくても、他のモバイル機器と充電器を共用できるので荷物も減らせます。また外出時には、携帯電話などに使用するモバイルバッテリーからも給電することが可能です。
出張時のオススメは、「Anker 40W 5ポート USB急速充電器」。これ一個で5個まで充電できる出張の強い味方です。(ただし、充電が切れた状態で給電しながらのスキャンはできませんので、注意です。)
外で使うときは、やはり無線接続は便利です。もしモバイルルーターを持っている場合はモバイルルーター経由にすると、外部とのネット接続を中断せずに接続できるのでオススメです。
※多くの場合、モバイルルーター側のプライバシーセパレータという設定を変更する必要があります。
しかし、モバイルルーターなどがなくても、ダイレクト接続モードを使うことで直接モバイル機器に接続できます。もちろん自宅で使う場合は自宅内のWi-Fiに接続するように設定しておけば、iX100を開くだけでストレス無く使う事ができます。
iX100はモバイルではもちろん便利ですが、自宅やオフィスでも便利です。スペースの少ないデスクでも使わないときは引き出しの中に閉まっておくこともできますし、自宅ならリビングでテレビを見ながら年賀状のスキャンとか、キッチンでレシートを整理して家計簿をつけたりだとか、移動も接続もらくちんなモバイルスキャナーだからこそ、ちょっとした用途に便利です。
コンパクトなので、引き出しなどに簡単に片づけられますし逆に必要なときには、サッと取り出すことができます。新しい「スノーホワイト」モデルなら、インテリアにも馴染むのではないでしょうか。
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