技術者としてスキルを磨ける環境

学生時代にPFUを知り、技術や製品に対して真摯に向き合い、細部まで妥協せずにモノづくりに取り組んでいる会社だと感じました。こだわりを持って仕事に取り組む姿勢に強く惹かれましたし、「こだわりが強い」ということは、それだけ高い基準が要求されているいうこと。そんな環境に身を置けば、技術者としてより高いレベルのスキルを磨けると感じ、PFUへの入社を決意しました。
入社以来、スキャナーのハードウェア開発(エレキ)を担当しています。エレキ開発では、主にスキャナーを動作させるための電子基板の設計を行っています。スキャナーがどのような製品構成・制御になるかを考えた上で、高信頼かつ低コストで必要な機能を実現できるように、部品の組み合わせや回路設計を検討して、製品を開発しています。
入社10年目を迎えた現在は、幅広い分野のスキルホルダーになりたいと思っています。また、業務を円滑に進められて、相談したいときに頼られるような存在にもなりたいです。現在の部署では先行技術の検討を行っているので、常に最新の技術動向にアンテナを張って柔軟に対応できる、そんなエンジニアを目指しています。
チームで連携し、精度の高いアウトプットを生み出す

入社から9年目まで所属していた開発部署では、製品の発売という共通の目標に向かって、チーム一丸となり業務に取り組んでいました。困っている人がいれば自然とフォローが入り、大きな課題には皆で知恵を出し合う、そんな雰囲気の部署です。
入社前は、とにかく頑張って「何でも一人で完璧にこなせるようにならなければ」と思っていました。しかし、入社して周囲の方々を見ていると、ベテランの先輩たちも含めて、どんな立場の人でも周りからアドバイスを受けて、アウトプットの精度を高めているということに気づきました。
実際の業務というのは、さまざまな立場の人と協力しながら進めていくもので、どれだけ知識があっても個人の発想や処理では限界があります。悩んで手が止まってしまったり、独りよがりな方向に進んでしまったりしないよう、レビューやメンバー同士の連携を積極的に取り入れて、より精度の高い成果を出すことが大切だと実感しました。
現在所属している部署では、先進技術や未知のテーマに対して調査・検討を行っています。メンバーがそれぞれの意見を尊重しながら建設的な議論を重ねて、先行技術を検討し、次製品への搭載を目指しているところです。
先行技術の検討は、通常の製品開発よりもさらに広い範囲でアンテナを張り、柔軟に思考し、新しい要素を見極めるという、とてもやりがいのある仕事です。世に出たときにユーザーの皆様が驚くような、そんな製品ができるよう試行錯誤しながら業務に取り組んでいます。
新分野への挑戦だからこそ得られる、苦労と達成感

新製品「ScanSnap iX2500」の開発では、PFUのスキャナー製品として初めて静電容量式タッチパネルを採用することになり、その設計を担当しました。これまでの製品にはなかった要素だったため、製品に組み込むまで、経験したことのない課題に何度も直面しました。
普段は問題なく使えている技術でも、製品の特性や使用環境が変わると、設計時に考慮すべき点も大きく変わってきます。いかに設計で工夫し、技術を使いこなすかが鍵となります。
数多の検証とフィードバックを重ね、実用に足る形に仕上がったときの達成感は、言葉では言い表せないほど大きなものでした。自分の関わった製品が世に出て、人々の生活や社会を少しずつ便利にしていく。その一端を担えることに、魅力を感じています。
PFUでは、製品企画から設計・開発、製造まで幅広く製品開発に関わることができるため、「自分たちがこの製品を開発したんだ」という実感が持てる点も魅力のひとつです。

藤崎 貴大の
これまでのキャリア
- 1~2 年目 スキャナー関連技術と設計思想の基礎を学ぶ
- OJT指導のもと、当時開発中だった新製品の性能評価や課題対応を担当。あらゆる要素を想定し、設計に落とし込むことの重要性を学ぶ。
- 3~4 年目 既存製品のフォロー対応 / エンハンス製品の開発
- 製品に使用していた電子部品の生産終息や、自然災害等に伴う部品リードタイムの長期化に対応するため、代替品での再設計やそれに付随したコストダウン対応を経験。あらゆる外的要因から製品の安定製造を守る「縁の下の力持ち」として、事業継続(BCP)に貢献。また、既存製品の性能向上版の開発において、小規模の設計を担当。
- 5~6 年目 既存製品のアップデート開発
- 既存製品で使用していたイメージセンサーの変更に伴い、制御基板の見直しとFPGAと呼ばれるプログラマブルロジックICの論理設計を担当。初めての分野で苦戦したが、有識者からのサポートも受け、難題を解決するための考え方、アプローチの方法を学ぶ。
- 7~9 年目 ScanSnap iX2500の開発
- 静電容量式タッチパネル付液晶モジュールの設計をメインで担当。PFUのスキャナーとしては初使用の技術であり、明確な基準がない状況での設計だったが、チームメンバーやメーカーと密に連携を取り、検証と設計フィードバックを実施。高い信頼性および操作性のモジュールを完成させ、製品に搭載させることができた。
- 10 年目~現在 次期プロダクト実現に向けたコア技術の先行開発
- 高付加価値かつ圧倒的な性能の実現に向けて、先進技術の開発チームで先行技術を検討中。